のんびり.3
しばらくはゆっくりした。故郷に帰って来たと言う感じだ。
でも、僕が転移させりたことは謎のままなので、ゆだんしているとまた転移なんてことは、ごめんこうむりたい。
「はあ~。さっぱりだ」
「ね?」
「うん……て、なんでプラチナも一緒だよ!?」
「まあまあ、温泉て言ったら混浴でしょ~?」
バスタオル巻いてるからいいけど。たまに、魔物たちも一緒に入ったりして、温泉で疲れをとったり。
あの猫の魔獣もお湯は平気みたいだ。
猫ってお湯苦手だと思っていたけど。
「兄ちゃん、いっくぞ~!」
「きゃははははは!」
「もう。こっちばっか狙わないでよ!」
次の日は、村の子供たちとドッジボールをしたり。リアも無邪気に笑ってる。
リオの投げる玉も速いけど、やはりリアが手加減しているのが見て分かる。
ショックを受けないように、男の子たちには黙っていよう。
天気の良い日は、ピクニックもしたりした。
魔物は出るものの、僕たちも強いので地獄と呼ばれる場所も住めば都だ。
少し行ったとこに花畑があるのでそこで、お弁当にした。
僕たちとプラチナたちの作ったサンドウィッチと、プリン。
美味しくて、お店でも出せそうだな~。
これで、お店を出したら食堂のおじさん泣いちゃうかもな。
「わ~い!カナエちゃん、花冠作ろ?」
「うん。いいよ。一緒に作ろうね」
「おい!こっちこっち!」
リオたちは、追い駆けっこをしている。
「あまり、遠くまで行くなよ~!」
「「「は~い!」」
何故か、プラチナも一緒に追い駆けっこをしている。無邪気。
僕は、子供たちを見ながら近づいてくるグリフォンとかを撃ち抜く。
「ヒヒィ~ン」
「わ~い!」
ダークペガサスに乗り楽しむリア。手綱を操るプラチナ。
あの天馬も魔物の種から生まれたものだ。
元々天馬は、天使たちの乗り物だったけど、魔族に呪いをかけられて魔物と成り果てた。
ついでに、ギルドの依頼の魔物も退治して、薬草を採取して。
「キュン」
「にゃ~」
魔物の種から生まれた魔物たちがじゃれついたりするのを相手したり。
のどかに時は過ぎていく。
「リアがこのまま村で、のびのびと過ごせたらいいな」
「だね。でも勇者だから運命が導くだろうね」
「まあ、魔王がずっと居眠りしてることを願うよ」
「かな~!そうだといいね」
ホントにそう思う。でももし復活して悪さをするんだったら僕とプラチナで倒せばいいか。
後は、ガレットさんたちと協力して村の柵を強化したりと、力仕事に力をいれた。
そして次の日は、朝から子供たちが慌てていた。朝からはえーな。
「兄ちゃん、兄ちゃん!大変だよ!」
「リオ?どうしたんだ、慌てて?」
カナエと仲良しだから喧嘩でもしたのだろうか。
「畑が……畑が!」
プラチナと顔を見合わせてから畑に行くと、番をしていた魔物たちが倒れている。
「あ、お兄ちゃんたち。どうしよう?みんな、目を覚まさないよ!
カナエが、泣きながら抱きついてくる。頭を撫でながら見ていると、野菜もも何本か抜かれている。
う~ん。悪質な野菜泥棒かな。いや、しかしな。
「プラチナ、なにか分かる?」
「う~ん。みんな大丈夫です。エリアヒール」
静かに手をかざすと、光がキラキラと溢れて、魔物たちに降り注ぐ。
すると、倒れてぴくぴくしていたのが起き上がりすぐに元気になる。
「コケ、コケケ」
コカトリスの子供が、猫の子供が、ありがとうとばかりに抱きついてくる。いや、僕なにもしてないよ。
魔物たちは、プラチナにもすり寄り甘えている。
「よしよし。もう大丈夫だよ~。怖かったね~」
まるで、お母さんみたいにあやしている。
「お姉ちゃん、その子たち大丈夫か?」
「うん。平気だよ?それよりなにがあったのかな。話してくれる?」
不安そうだったリオは、促されるとさっき起きた出来事を話し始める。
それは、朝早く起きたリオや子供たちが親の畑仕事を手伝っている時のことだ。
畑の番人をしている魔物たちに挨拶をしに行こうとすると、魔物たちがある一ヶ所に集まっているのだ。




