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のんびり.1

「ハヤテく~ん!無事だったよ~!

思い切り正面から抱きついてきたプラチナと足にしがみつくリアに安心の温もりを感じる。


「お兄ちゃん、お帰りなさい」

「ああ、ただいま」

リアの頭を撫でてあげる。少し身長伸びたかな?

リオやカナエ。遠くでカワイコトさんもニヤリと笑うと戻って行く。


「みんな元気そうだな」

「兄ちゃん、いきなりいなくなるからびっくりしたぜ」

リオも笑顔で迎えてくれる。ホントに無事で良かったけど、プラチナがいたから大丈夫か。


「お兄ちゃんがいない間も、私頑張ったよ」

リアはこう見えても勇者だから日々鍛錬を怠らない。

話しを聞けばクエストで、コハクたちとダンジョンを潜ったみたいだ。

その間にプラチナは、この地方を探し回ってくれていたとか。


「偉いな」

「えへへ」

「ねーねー、ハヤテくん?そこの綺麗なおねえさんたちは誰かな?」

プラチナの笑顔が怖いのはなぜだろう。なにもしてないよ?

そこへ、ルリとコハクもやって来る。

羊やヤギ。畑で育てた魔物たちも少し成長したのか大きくなっている。

騒ぎになってないってことは、大人しくしていたのだろう。


「コケッ!」

足元にきてすり寄って来るコカトリスのヒナ。

これだけ見てるとただの鶏みたいだ。


「ハッヤッテッく~ん!おっかえり~!」

ルリが、お約束のように抱きついてきた。カナエは僕と女性たちを眺めて笑う。

「ハヤテ。また女を狩ってきたのかい?豪気なことだ」

「そ、そんなんじゃないですよ、コハク!」

「そうだよ、お姉ちゃん!ハヤテくんは私と結婚するんだから?」

いや。そんな約束してないんだけど。

「そっか~。じゃあ私は二番目か~」

サリーが、おかしなことを呟いている。なんか、こっちの世界の恋愛は自由過ぎるのか?



「ハヤテくん、私たちを安心させておいて女遊びをしていたの?」

腰に手を当てて頬を膨らますプラチナは、やっぱり可愛い。

好きだという気持ちがあるんだろうなと思うものの、相手が天使だと気が引ける。


「ち、違うよ。こちらの女性たちは移住者だよ」

その言葉に村人たちは、喜びの声を上げる。

そして、すぐに宴だと騒ぎ始める。


「村長!」

村人の一人が、村長を呼びに行くので、こちらから出向くことにする。

四人の女性たちは、新たな村が広くて綺麗なので、納得しているようだ。


冬の嵐に負けないように、冬野菜の畑にはシートがかけられ守っている。



「あれ?なにかしら?」

ミオンさんは、大鳥居を見て、珍しげに見ている。

まあ、日ノ本之島国の建造物だから、初めて見るのも無理はない。

「あれは、鳥居よ。神社がある村は珍しいわね」

シズナさんが、三人にせつめいしてる。

やっぱり、シズナって名前は日ノ本之島国の出身なんだ。



村長の家に来ると丁度出てきたとこだ。

「おお、ハヤテさん。ご無事でしたか。ルリの奴がしつこく絡まるものだから逃げ出してしまったのかと思いましたぞ」

「もう!村長さん、そんなことないよ!」

「なにが、そんなことないよだ!仕事サボってんじゃねぇ、このアバズレ!」

ルリの背後から現れたガレットさんが、ルリの頭を拳で挟みぐりぐりしている。


「いたいいたい!放せ、生き遅れ!」

「うっさい!ビッチが!」

「もう、お約束だね~」

「うん。いつも喧嘩して仲良いよね」

プラチナとリアの言葉にキッと睨みつける。

しかし、見覚えのない女性たちがぽかんとしてるのに気づいて、手を止める。

そして、僕を見るとため息を吐く。


「また、女を狩って来て。ホントによくやるね」

いや。そんなつもりはないんですけどね。

でも、この状況だけを見ればなにも言えない。



つづく


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