↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

24/106

帰還とのんびり.5

アルフさんに武器の素材とか持って行ったら、大変喜ばれた。

「くくく!いいぞ、小僧!貴様等の装備を改造して、強くしてやる!」

アルフさんの高笑いに、リアはビクッとしていた。



「そこの小娘にも、最高の装備をこしらえてやる!」

ニヤリと微笑まれたら、リアもにこっとなんとか笑顔を返す。怖がらせないで下さい。


「アルフさん、子供を怖がらせないの!」

「なんだと?貴様には、勝負下着を作ってやったろーが!

そこの小僧を落とすんだろうが?」


「わー!わー!しー!静かに!この変態!」

「ふん。恥女め。いや、痴女だったか?恥ずかしい方の恥女の方が面白いがな」

「うっさい、タコ!」

ルリがいると賑やかになるな。会話は、聞かなかったことにしてと。


「リア。あの人はああ見えても、腕は一流だから、武器防具に関しては、頼るといいよ」

「うん。分かったよ、お兄ちゃん」

そして、アルフさんにペコリと頭を下げる。


「よろしくお願いします、アルフさん」

「おう。礼儀正しい子供は好きだぞ。よろしくな!

お前が、死なないような防具を作ってやるぜ」

「はい。ありがとうございます」

「ふ。ルリ、みたか?お前も少しは見習え」

「なにおぅ?私は、気さくでフレンドリーなんです!ね、ハヤテくん」

「そ、そうだね。それ確かにその通りだよ」

「私のこと、好きになった?」

「いや、ごめん」

「そこはなったと、言えよー!もうすぐクリスマスなのにさー!」

頬を膨らませてるとこは、なんかプラチナみたいだな。

「ハヤテくん?今、失礼なこと考えたでしょ?」

「な、なんのことかなー?さて、とリア。依頼でも受けて、レベルでも上げようか?」

「うん、そうだね。私は頑張るよ!」

笑顔で、にっこりと笑う。ホントは子供に戦わせたくない。心が痛む。

でも、体質かなんかなのか。

魔王は、勇者しか倒せないそうだ。

なんか、昔のレトロゲームの展開になってきたな。


何回、勇者は魔王を倒したのか。ソフトの数だけ物語があるって、親父は言ってたっけ。





鎚を振るい武器を叩くアルフさんと別れて、ギルドに行くとガレットさんが、依頼書を張っていた。

そして、僕たちを見ると睨みつける?いや、睨まれたのはルリだ。



「あんた、仕事サボってどこ行ってた!」

「えーと。ハヤテくんとデート?」

小首をかしげると、ズカスガとやってくる。

「あんまさぼってると、タダ働きさせるよ!」

「は~い!がんばります!」

どう見ても、適当に言ってるように聞こえるんだけど。


「……ん?その嬢ちゃん、武器を持ってるけどまさか、戦うのか?」

「はい。私もお兄ちゃんの力になりたいの」

「そうか。泣かせてくれるなぁ。家族なんて、煩わしいだけかと思っていたが、こう言う優しい子供だったら、家族としていいのかもね」

涙ぐんで、遠くを見ちゃったよ。ガレットさんも、色々あるのかもしれない。


「もう、遅いわ」

「なんか、言ったかルリ?」

「いいえ。さ、仕事しよ」

ルリが、カウンターに入ったので、リアのギルドカードを作る。

僕の時と違い、虹色に輝いて光は消えた。


「おっと?」

「なんだい、今の光りは?」

「私は別に、いたずらしてませんよ?」

ガレットさんが、詰めよって来たので、慌てるルリは、ギルドカードをカウンターに置く。

「ふむぅ」

ガレットさんは、それを手に取り眺める。そして目を見開く。


「こ、これは、勇者専用のギルドカード!」

「へぇ。そんなのあるんですねぇ」

ルリは、呑気だ。特に興味がない。

「新人研修で、習わなかったのかい?あ、教えたの私か」

気が動転してますか、ガレットさん?

「……どんな方法を用いても、持ち主の元へと戻ってくる紛失知らずのカードだよ!」

「じみー」

「うっさい!お嬢ちゃん、もしかして、勇者なのかい?」

「……うん。そうみたいです」

「………そうか。こんなかわいい子がね」

痛ましい表情を見せる。


「いいかい?勇者だってことは隠しておくんだよ?」

「うん。言わないです」

リアは、ギルドカードを受け取り頷く。

まあ、見た目かわいい女の子だから、誰も信じないだろう。



「やっぱり、勇者って知られるのはまずいのかな?」

「ああ。クエストはともかく、魔王退治は、勇者任せになってしまうし、国同士で奪い合いになるかもしれない。ブランド力が高いからね。

色々と、利用されるだろうからね」

その言葉にプラチナは、むむむと考え込む。

なんだか、めんどくさいことになったな。



つづく


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。