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帰還とのんびり.6

リア視点


「やっぱり、温泉だよ~!」

温泉に浸かりお姉ちゃんが、大きく伸びをする。

にこにこしてるので、私も嬉しくなる。

お姉ちゃんは、肌がスベスベのつるつるなので触りたくなる。

でも、それよりもふと感じてたこと。

つい、ぽろっと口にしてしまった。



「なに?私のことジッと見て」

「お姉ちゃん、いなくならないよね?」

「え?うん。いなくならないよ?」

ちょっと慌てた?気のせいだよね。



「どうして、そんなこと聞くの?」

「だって。今、幸せだもん」

「そっか。それならばいいことだね」

くすぐってくるので、けらけら笑ってしまう。

あの村の人たちみたいに、いなくならないでほしいと願うけど……。


その後は、お互いに身体を洗いっこした。

お姉ちゃんが、私の身体の傷を見てもなにも言わないでくれたのがありがたかった。





ハヤテ視点


しばらくは、村の見回りと、魔物狩り。エアウルフ10匹の依頼をこなし、広場でリアとプラチナの稽古を眺める。

二人とも木剣で打ち合っているのだけど、リアの動きがドンドンと良くなっている。リアのリアはリア充のリアか。


それを見守る村人たちもポカンとしている。

「あの子は凄いのぅ」

「家の孫の嫁になってくれんかのう」

「みんな!大変だ!」

そこへ村のおじさんが駆けて来る。なにか慌ててる。もしかして、魔物か!?




「露出狂だ!」

「恥女が帰ってきたぞ!」

「恥ずかしいって言う方の字で、恥字で恥女だ!」

な、なんだか、村人が変なこと言って慌てているよ。

プラチナたちも、稽古を中断して、こちらにやって来る。

ざわつく村内。村長がやって来る。健脚なので足が速い。


「お前たち、何事だ?」

「村長、あの女が帰ってきました!」

「あの女?もしや……あやつか!」

「村長さん、入れ歯が外れてるよ」

プラチナに注意されて、慌ててはめている。


一人の女性が、門番に挨拶して入って来る。

そして、こちらにゆったりとした足取りで歩いてくる。

なぜ、サンタのコスプレしてるのか分からないけれど、綺麗な長い黒髪。この世界では珍しい。

スラリとしてグラドルみたいだ。同じ学校に通っていたら、間違いなく接点なんてないだろう。

しかし、別に露出狂ではないだろう。服装は、サンタだし。

その女は、村長のとこへ来るとにこりと微笑む。

これだけで、何人の男たちが好きになるだろうか。


「久しぶり、村長。コハク、ただいま帰りました」

そして、バッと上着の前をはだけると、きわどい水着に包まれた胸。


村長は、目をまん丸にして倒れる。

「そ、村長!」

「大丈夫ですか!?」

「なに、ふざけてんだ!?」

そう言いながらも、その素晴らしいプロポーションを拝むのは止めない。男の宿命なのだ。ロマンとも言う。


村長は、連れられて行ってしまう。大丈夫だろうか。いや、本望か。

その恥女。コハクはこちらに向き直ると近づいてくる。

「あなた、見ない顔ね?メリークリスマス!」

上着を元に戻したかと思いきや、また、外す。

揺れる胸。下もなぜか脱ぐ。ビキニ姿だけになっても平然としている。

この寒さなのに。


「あら?あなた私を見ても倒れないのね?」

「は、はあ。あなた寒くないんですか?」

顔より下を見ないようにする。あられ?よく見たら誰かに似てるな。誰だろう。


「あなたが、暖めてくれるかな?」

「んな!?」

しなだれかかろうとして、プラチナが割って入る。

「あ、あなたなんなんですか!?うちのハヤテくんに変なちょっかいかけないで!」

「そうだよ!でも、あなたみたいにスタイル抜群になりたい!」

止めるプラチナ。憧れの目で見るリア。君は、なにを言ってるの?

「あんた、見所あるよ」

コハクが、リアの頭を撫でる。いいから服を着て。


そこへ、ガレットとルリもやって来る。

「お、お姉ちゃん!?なにしてんの!?」

「あら、ルリ。相変わらず一人?」

「よ、余計なお世話だよー!お姉ちゃんのせいで、私もビッチってガレットさんに言われるんだよ!」

「ふ。あなた身体か夜鳴きしてるけど」

「は、恥ずかしいことを憐れんで言うなー!」

成る程。ルリのお姉さんか。道理で男を惹き付ける魅力を持ってるのか。


「ハヤテくん。なに、ジッと見てるの?」

「お兄ちゃん。ろしゅつきょーが好きなの?」

プラチナとルリになぜか責められる。なんで?


「お姉ちゃん、早く服着てよ。年寄り連中が卒倒しちゃうよー!」

「いいじゃない。私からのクリスマスプレゼントだし」

「よ、よくないんだから」

「いいじゃない。見られるのは私のスキルにも役に立つし」

スキル?この人もなにかの戦闘職なのかな。

よく考えたら、この人一人でここまで来たんだよな。

実は、めちゃくちゃ強いのかもしれない。でも、変態であるけれど。



つづく



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