↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

23/106

帰還とのんびり.4

改めて水晶玉に手を当てると、光り輝いて眩しいくらい。


『アーチャー』―『ハンター』―『スナイパー』―『弓騎士』―???


「これは?」

「ほう。こいつはすげぇ!一つ、すっ飛ばして弓騎士まで転職出来るのか。???は、まだ選べないからな」

しかし、レベル500なのにまだ、選べる職業があるんだな。

取りあえず弓騎士を選択する。


「!!」

すると、僕の身体が光り輝いて、それが収まると、なにが変わったと言う訳ではないけど、なにか力が溢れて来る感じか。


「弓騎士になると、アーチャーより少し重い鎧と兜を装備出来るのと、剣もいくつか装備出来るようになるぜ」

サムズアップされる。まあ、後でステータスチェックしておこう。

でも、どうだろう。弓だけに特化した方が僕的には好みか。


「次は、そっちのグラマーなねーちゃんか?」

「プラチナでーす!でも、私はいいかな。これ以上は転職出来ないし」

「そうなのか?見た目によらず、バッキバキにレベル上げてんのな」

カワイコトの笑顔を、笑顔で返すプラチナはなぜか、ピースサイン。天真爛漫な人だな。


「じゃあ……終わり?」

「あ、あの私も!」

リアが、おずおずと前に出て手を上げる。

「あんたもかい?村人のままでもいいだろうに」

「すまないけど、見てやってくれないか?レベル80 あるんだ」

「うぇ!?は、はちじゅー?ガキのレベルじゃねーぞ!どんだけだよ!」

カワイコトの驚きようは分かる。リアは、僕とパーティー組んでいたからレベルも高い。


「まあ、確かに村人のままレベル上げてもパラメーターも伸びが悪いか……いいぜ、嬢ちゃん!触れてみな!」

カワイコトの差し出す水晶玉にためらいを見せる。

僕が、頷きかけるとゆっくりと手を差し出す。





リアの視点


「ふわぁ!」

それは、お兄ちゃんの時と違い七色に輝き、真っ白になる。

そこに表示されたのは、一つの職業でした。



『勇者』



「……え?」

「どうした、リア?」

お兄ちゃんが、水晶玉を覗き込んで、二度見します。

二度見する人を、初めて見ます。お姉ちゃんも、かわうそっぽいカワイさんも口をあんぐりしています。



勇者ってあれかな?孤児院に置いてあった絵本に、勇者が魔王を倒すお話しがありました。


その絵本の主人公のことでしょうか?




「……これは、保留にした方がよくない?」

ルリさんが、我に返ると言いました。そうなの?

「なんでよ?勇者だぞ、勇者?一万年に一人の存在だぞ?

注目されて、モテモテでウハウハだぜ?」

興奮したようにカワイコトさんが言う。机の上に乗っかってルリさんを見下ろす。


「私を、見下ろすな!見下ろしていいのは、ハヤテくんだけよ!」

「なに言ってるの!?」

なんか、おかしなことになってるので、みんな落ち着きましょう。




ルリさんが、お茶を淹れてくれてみんな一息吐く。紅茶、美味しいな。

「……リアが、強かったのは多分、勇者の可能性があるからか」

「そうだね。どう言った理由で勇者に選ばれるのか分からないけど、勇者が現れるってことは、魔王が復活する可能性があるからだよ」

お姉ちゃんが、優しく私の頭を撫でる。


「それじゃあ、なおのこと勇者を選ばないとね」

「リア。それは……危険で責任が伴うことだよ」

「はい」

お兄ちゃんが、しゃがんで私の肩に手を置くと真剣に見詰めてくる。ドキドキする。これが、初恋なのかな?

「それに、勇者になると、大人たちは他力本願でお願いするばっかりだよ。小さな子供に魔王退治を任せて、自分たちは厄介ごとを持って来られる。

勇者って、貧乏くじ引かされるんだよ?」

「お兄ちゃん、勇者のこと詳しいの?」

「え?いや、ゲーム……じゃない。そんな感じの伝承だ」


「?でも。お兄ちゃんたちがいるよね?」

にこりと微笑むと、意表を疲れたようにまばたきを繰り返す。そして、優しく微笑みます。


「……そうだな。少なくとも僕は、他力本願な村人たちとはたちとは違う」

なにかを決意したように、お兄ちゃんは頷く。

「この村の周りは、ハードモードだが、好都合だ!リアを鍛えて強くして、魔王を一捻りしてやろう!」

「うん!よろしくお願いします!」

私は、元気良く答えると、頭を優しく撫でられる。

「美少女を鍛えるのってなんか、燃えるな!」

「変なこと言わないの!」

ルリさんに怒られてる。おかし。

お兄ちゃんは、のんびりしたい感じだったけど、そうは行かないようです。



つづく

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。