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ワイバーン退治.4

夕方、目が覚めたリアに聞いてみる。これから、どうしたいのかを。

「私を、一人にしないで?」

そう言うと抱きつかれた。少し、震えてるので、やっぱり怖かったんだなと思う。

「あ~あ。ハヤテくんが泣かした」

「え?いや、僕のせい?」

「もう、連れて行くしかないよね?」

「……えと、リア?」

顔を上げて、チラリと僕を見る。妹がいたら、こう言う風に可愛いと思うのかな?あ、ロリコンじゃないよ。

「これから、危険な依頼を受けないと行けないんだけど。それでもいい?」

「うん。一人よりはいい。夜になると外にお化けがいっぱいだもん」

「……分かったよ。決して勝手な行動をしなければ着いてきていいよ」

「ホントに?ありがとう、お兄ちゃん!」

ギュウッと抱きつかれたら、照れくさい。

「あ~、私もハヤテくんに抱きついてもいい?」

「それは、駄目です。色々と」

「お兄ちゃん、いじわるなの?」

「ち、違うけどさ」

「じゃあ、いいそうです、お姉ちゃん」

「わ~い!」

子供かってくらいに抱きついて来る。色々と当たって我慢しないといけないんだけどね。

「あれ~?ハヤテくん、照れてる?ハグは信頼の証しだよ?」

「うちの国ではあまり、そう言う習慣はないんですよね」

「なんで、敬語?」

「ふふ。お兄ちゃんとお姉ちゃんは、仲がいいの?」

くすくすと子供に笑われたではないか。まあ、でも気候的に寒いから暖かくていい。

「……でも、お兄ちゃんか」

「嫌?村のお兄さんたちは、年下にお兄ちゃんと呼ばれると嬉しそうにしてたよ?」

小首をかしげて答えにくいことを言わないで。中には、そう言う人はいるだろうけどね。




「それにしても、リアは夜はどうやってやり過ごしてたの?」

「うん。雑貨屋に結界石が残ってたから、それを使って見えない壁にベタンと張り付いていたお化けを指差して笑ってやったの。

だって、怖がったらつけあがると思って」

た、たくましい子だ。生命力があると言うか。

「それじゃあ、ここでアイテムとか補充しよっか?」

「それじゃあ、泥棒みたいだけど」

「ま、お金は置いとけばいいよ。帰って来ないだろうけども」

「そうだね。リア、案内してくれる?」

「うん、いいよ。こっち!」

僕と手を繋ぎ引っ張る。さっきに比べて表情はいい。子供は明るい方がいいな。

雑貨屋には、沢山のアイテムがあった。突如危険地帯になったものだから、慌てて逃げたんだろうか。


ロープやツルハシ。ランプもある。傷薬や治癒薬もいくつもある。

まあ、アイテム袋にいくつでも入るから、お金をカウンターに置いてしまっていく。

「ハヤテくん、じゃーん!」

「?なに?」

胸を張って得意気だけど、どこに違和感……て、胸が一回り大きくなってる?

「ぷぷ。ハヤテくん、見すぎだよ。パットがあったから入れてみたんだよ~」

「いやいや、いらないでしょ、それ?」

「お兄ちゃん」

クイクイと服の袖を引かれる。

「なんだい?」

「おっきいおっぱいが好きなの?」

「ぶっ!」

頼むから、ストレートに聞かないでくれ。

リアの頭を撫でて誤魔化した。リアは、自分の胸を見てプラチナの胸を見てうんと、頷く。

「……お姉ちゃん、私にもそれ貸して?」

「か、借りなくていいからな?」

「リアちゃんは、これからだから大丈夫だよ」

「ん。お兄ちゃん、もうちょっと待ってね」

「何を!?」

馬鹿なことやってないで、次は武器屋と防具屋だ。

まだ、幼い子供に装備なんてさせたくないけど、このご時世じゃ仕方ないんだよな、きっと。


防具屋で、小さめのレザーアーマーがあったのでそれと、リアに似合う帽子。靴。結構残ってるな。

それらを試着してもらい、武器屋にいく。もちろん、金貨は置いていく。武器屋にも行って、さて、この子にはなんの装備がいいのか。

「どれがいい?」

「うーん。お兄ちゃんに悪い虫がつかないのがいいな~」

キョロキョロと見て回ってる。大丈夫。お兄ちゃんモテないから。いや、今回はモテているかもしれないけど、男として見られているのか分からない。

みんなぐいぐい来るからな。からかっているだけかもしれない。

「お兄ちゃん、これにする!」

「ムチ?」

「うん。叩かれたら、男の人は嬉しいんでしょ?」

ぴしゃんとムチを振るう。いや、怖いから止めて!変なこと教える大人が多いな。

「駄目です、そんなの使っちゃ!」

「なら、どれならいいの?」

頬を膨らませてかわいいけど、駄目なものは駄目。

「こ、この杖なんていいんじゃないか?」

適当な物を取ってわたすと………なんだこれ?

「わっ!これ、シャボン玉?」

「な、なんで武器屋にシャボン玉が?」

「あ、それ小さい子用だよ。刃物を持たせたくない親とかに言われて作られた物だよ」

「そうなんだ。いろんた物があるな」

昔ロープレで、本を装備してるキャラもいたから、そう言うのもあるのか。

「それにするか?」

「うん!これがいい!」

にこにこと、微笑まれたら駄目とも言えない。弱そうな武器だしね。

よし、これでこの辺でこの子のレベルアップさせてから、ワイバーン退治しよう。

子供を戦わせていいのかと言う葛藤はあるけれど。僕なら守れると思うんだ。



つづく

いつもありがとうごさまいます!

よければ、のんびりウォークの方もどうぞ!

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