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プロローグ:世界が衝突するその前に

プロローグです。

第一章より後に書きました。

他の作品を読んでたら、書いたほうがいい気がしたもので。

+プロローグのタイトル間違えてました…

私の世界に――別の世界が衝突しようとしている。

本来なら、それ自体は問題ではない。

動かすこともできる。

軌道を変えることも、最悪――破壊することすら可能だ。

だが、それは「儀に欠ける」。

そして残念なことに、神というものは常に品位を求められる存在だ。


問題の世界は、不安定だった。

管理者はすでにいない。

死んでいる――原因は不明のまま。

その結果、世界を維持するための仕組みは崩壊し始めていた。

生命は内側から壊れていく。

寄生。侵食。連鎖。

宿主を喰らい、次の宿主へと広がっていく。

まるで――狂犬のような世界。

存在するだけで、周囲すべてを蝕んでいく。


衝突のたびに、その世界は弱っている。

それ自体は、まだ救いだ。

だが問題は――

その進路が、まっすぐ私の世界へ向かっているということ。


私の世界を移動させることも考えた。

それが最も簡単な解決策だ。

だが、それでは別の世界へ衝突する可能性がある。

そしてそれは――見逃されない。

我々の間では、それは“戦争の意思表示”と見なされる。


同胞たちは、すでに助言を寄越している。

「失うことを受け入れろ」

「また作ればいい」

「それが最も合理的だ」

……どれも正しい。

世界など、いくらでも作れる。

素材にも困らない。

設計に制限もない。

ひとつ捨てて、また作る。

それは珍しいことでも、難しいことでもない。


それでも――

……どうしても、そうしたくない。


私は、人間が好きだ。

もちろん、全員でが好きなわけではない。

中には特別に「面白い」個体もいる。

そういう者には、特別な権限を与えることもある。

あるいは、生き延びられるか分からない状況に放り込んでみることも。


……残酷だろうか。

もしそうなら、否定はしない。


それでも。

彼らには――できれば、生き続けてほしい。

だが、それが問題を生む。


我々には「ルール」がある。

世界を創る者同士の取り決め。

過度な干渉は禁止されている。

特に、均衡を崩すような介入は。


だが――

一つ、例外に近い存在を知っている。


私の世界からは遠い世界を担当する、ある管理者。

その者は、自らの世界の住人に対し

“肉体以上の力”を与えない。

成長も、限界の範囲内。

だが――その世界は繁栄している。


そして何より。

その管理者は、“小規模な介入”を許容している。

個人単位であれば、問題にならない。

もしそれを私の世界に持ち込めば――

結果を変えられる可能性がある。


重要なのは、選定だ。

誰でもいいわけではない。

力は不要。

才能も不要。

必要なのは――もっと厄介なもの。


迷いを持つ心。

疑う心。

恐怖を理解しながら――それでも進む意志。


できれば。

すでに人生を終えた者。

失うものがなく――

それでいて、得るものがある者。


幸い、そのような人間には事欠かない。

常に、無数の命が死の淵に立っている。

必死にしがみつく者。

終わり自ら受け入れる者。

そして――

ただ、静かに受け入れる者。


……ああ。

いた。

あれでいい。


あの人間にしよう。


最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

妙に暗い感じになってしまいましたが、最初のほうは明るい方向で行こうと思ってます。

変なところがあったら、ぜひ教えてください!

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