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ゲームをやり込んだ俺、異世界で師匠になる  作者: まゆな


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パーティーの再募集

一度町に戻り、再びパーティーを募集することにした。


「募集しても誰も来ません」


マリンが申し訳なさそうに言った。


「募集パーティーに申し込んでも、入れてもらえませんでした」


どうやらマリンは、何度かパーティーへの加入を試みたらしい。


この世界では、即席で組まれるパーティーが多い。


転職条件を満たした者が出れば、その人はパーティーを抜けて転職する。


そして一人抜けるたびに、残ったメンバーが新しい仲間を募集する。


そんなことを繰り返しているらしい。


「じゃあ、全員が転職条件を満たすまで解散しないパーティーにすればいいか」


そう考え、募集人数を二人に設定した。


しばらく待っていると、二人の応募があった。


一人は剣士のララ。


もう一人はシーフのクラリスだった。


二人を加え、四人パーティーになる。


「よろしくお願いします」


「よろしく」


簡単に挨拶を交わす。


これまでマリンと行動してきたことで、俺はこの世界について少しずつ理解していた。


そして同時に、自分がどれだけ異質な存在なのかも実感するようになっていた。


NPCは腹が減る。


睡眠も必要だ。


疲れれば休まなければならない。


当たり前のことだ。


それなのに俺には、それがない。


食事をしなくても平気。


眠らなくても平気。


そして、死なない。


考えてみれば、この世界で一番おかしいのはNPCではなく、俺のほうだった。


「……俺のほうがよっぽど異質だな」


そんなことを考えていると、ララとクラリスを見る。


シーフと神官はソロでは厳しい。


だからパーティーに入りたいというのは分かる。


だが、剣士のララまで加入してきたのは少し意外だった。


「どうして俺たちのパーティーに?」


聞いてみると、ララはあっさり答えた。


「あなた、もう転職してるでしょ?」


「まあ」


「なら、条件を満たすまで一緒にいられそうだから」


なるほど。


転職済みの俺がいるからこそ、途中で誰かが抜ける可能性が低いと思ったらしい。


確かに、この世界では珍しいパーティーなのかもしれない。


全員が転職するまで、一緒に行動する。


それならパーティーとしても強くなっていく。


「じゃあ、しばらくよろしく」


「こちらこそ」


パーティーが決まったところで、次に何をするか考える。


レベルを上げるだけなら、今まで通りでもいい。


だが、せっかく仲間が増えたのだ。


どうせならパーティー全体を強化したい。


そして俺には、他の人にはできないことがある。


睡眠が必要ない。


つまり、みんなが寝ている時間も自由に動ける。


「……そうだ」


俺は鉱山のことを思い出した。


みんなが寝ている間に、一人で鉱山へ行けばいい。


そこで鉱石を掘り続ける。


採れた鉱石を使えば、武器や防具を強化できるかもしれない。


「決めた」


みんなが寝ている間に鉱山へ行こう。


パーティーの強化に使える鉱石を、できるだけ集める。


俺にしかできない方法で、このパーティーを強くしていくことにした。

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