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重なる。
窓から朝日が差し込み、小鳥の囀りが聞こえる。
私は、気付かぬうちに眠ってしまっていたらしい。
「退蔵さん。起きたんですね」
またしても背後から、彼女の声がした。
「君、いや、あぁ、名前を聞いてないな。何て、言うんだ?」
「…絢香」
絢香か…。
「いい名前だね」
再び前を向いて、机と向き合おうとすると、十冊以上の本が山積みになっていた。
題が、全て私が書いたものと同じだったため、察してはいたが、絢香に訊いた。
「これは…?」
「二日で終わらせたんですよ!」
私の質問には答えなかったが、大方理解はできていた。
二日?昨日書いた筈だろう。
「…待て、私は二日も寝ていたのか?」
「そうですね」
「あ、いや、正確には一週間です」
…流石に寝すぎではないか。
いや、私のことなんてどうでもいい。
日和のことが気になって仕方がない。
「絢香、日和のところに行く。その本全部持ってついてきてくれ」
「はぁ!?ちょ、女の子にやらせる仕事じゃ…」
私は早足で、呼んでおいたタクシーに乗り込み、日和の元へ向かった。
しかし、病室の扉を開いても、彼女はいなかった。
急いで戻り受付に確認すると、日和が亡くなったと、聞かされた。




