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死人  作者: 井原枝葉
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本当。

朝、目が覚めた。

カーテンを勢いよく開くと、陽光が私を照らした。

少し、自分が光り輝くような存在になれた気がした。

昨日買った本棚の上に、日和はいる。

少しは読んでくれただろうか。

おはよう。日和。少しお話ししよう。

流行り物は廃れる運命とはよくいうものだけどさ、それなら、流行りもしない物は最初から廃れているとでも言うのかな。

私の生み出したものたちは、全て価値がなかったのだろうかな。

日和。君にとって、私は、俺は、いや、僕は、価値のある人間だったかな。

僕は、君にずっと愛されるような人だったかな。

ねぇ、日和。僕、君のおかげで生きてみようと思えたんだ。

君に生きて、って言われたんだよ。

それに、生み出すことをやめない限り、僕は永遠に死なないんだ。

でも、君はまた、僕を残していった。

やってくれるじゃないか。

いいさ。今度は間違えない。

何があろうと生み出すことをやめない。

僕が僕を求めてやる。

見ていてくれ。日和。

草葉の陰からでも、骨だけになってでも、僕は僕のため、君のために生み出していく。

生きるんだ。

君がいなくたって、幸せになってやるさ。

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