↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ちいさなぼくのまもるもの  作者: 星乃いりす


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
35/92

035 針と糸

――針と糸――


次の日。


母が毛糸を籠に戻している横で、その様子を見ていた。


毛糸。


編み針。


マフラー。


帽子。


手袋。


作れるもの。


まだ、ほかにもある?


「…………」


母の籠の隣には、布と糸。


そして、小さな針。


前にも見たことがある。


服が破れたとき、母が使っていた。


「…………」


あれも、何かを作れる?


母のところへ行く。


「おかあさん」


「今度はどうしたの?」


「さいほうも、おしえて」


母の手が止まった。


「裁縫も?」


「うん!」


「どうして急に?」


「…………」


毛糸を見る。


それから、布を見る。


「もっと、つくれるようになりたい」


「…………」


「けいとじゃないのも」


母がこちらを見る。


少し考える。


「なるほどね」


「おしえてくれる?」


「いいけど」


「!」


「一人では駄目」


「…………?」


母が針を一本取り出す。


細い。


小さい。


先が尖っている。


「針は危ないからね」


指先を針の近くへ持っていく。


「刺さったら痛いし、深く刺したら血も出るよ」


「…………」


針を見る。


編み針とは全然違う。


細くて、尖っている。


「最初はお母さんと一緒にやること」


「うん」


「勝手に持ち出さない」


「うん」


「一人で使わない」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます☺️ 少しでも「続きが気になる」「この子をもう少し見守ってみたい」と思っていただけましたら、ブックマークや評価で応援していただけると、とても嬉しいです。 皆さまからの応援を励みに、これからも小さな主人公の物語を大切に書いていきます。 次のお話も楽しんでいただけますように。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。