第34話 森の異変を調査してみよう 完了
ソフィーをその場に残し、転移アンカーだけ設置。
その後出口から再び森に戻ると、その場には桔梗たちがすでにいなかった。
どこにいるのかと思いポータルを閉じて周囲の気配を探ると、少し離れた場所で3人がまとまっている気配をとらえることができた。
どうやら離れて解決を待っていたようだ。
「桔梗、椿ちゃん、ハルさん。お待たせ。解決しましたよ」
軽く声を掛けながら3人の元に近寄る。
ハルさんは相変わらずぐったりしたままだったが桔梗と椿ちゃんは問題がなさそうだった。
「戻ってきたか。どうだった? こっちはハルが吐きそうだったんで距離とって休んでたところだ」
「さすがに慣れてない人が上位存在の気配を感じるとだめみたいです」
「あー……」
この世界の人にとって全く情報を隠していないタイプの上位存在は毒にしかならない。
今回の結晶人の件もそうだし、過去に現れたという結晶人の件も同じだ。
結晶人というのはいわばこの世界の神の上の存在と捉えて問題ない。
あれらはあれらで空間結晶に溢れているが世界を別に作れるし、結晶生命体を作ることもできるからだ。
「とりあえず今回の件は解決したけど、まだ似たような事件があるかもしれないから別途調査することにしたよ。それに今回の件、過去に起きた事件に影響されていたこともわかったしね」
「それならよかった。んじゃこいつ運んで行くとするか」
「すまないね」
ハルさんは桔梗が運ぶこととなり、私とくるみと椿ちゃんは周囲を確認しながら森の外へと向かった。
しばらく歩き、森の外まで出てくると街道付近にたくさんの衛兵が出てきており、あちこち確認している姿が確認できた。
どうやら先ほどの異変で周囲の警戒を始めたようだ。
「ん……」
森の外で衛兵たちの動きを眺めていると、ハルさんが目を覚ました。
「ここは……。森の外?」
「そうですよ。おはようございます、ハルさん」
桔梗がハルさんを地面に下ろすとハルさんはゆっくりを手をついて立ち上がる。
そしてこちらを見ると、「どうでしたか?」と確認してきた。
「無事解決しました。もうあそこには同じようなことは起きません。ですが他の地域でもしかしたら同じようなことは起きるかもしれませんので注意してください」
「そうですか。それにしてもあの気分の悪くなるような光景は一体何だったんでしょうか」
やはり空間の狭間への通路はこの世界の住人には負担が大きかったようだ。
「あれは人がいてはいけない領域です。なので今日見たことは秘密でお願いします」
「そう、ですね。とりあえず異変の原因が分かったことだけは報告しておきます」
「えぇ、それでお願いします。もし詳しく聞かれる場合組合長に掛け合ってください。彼なら事情を汲んでくれるはずです」
というわけで残りの問題はマッシュさんに丸投げすることにした。
さすがに細かい説明までは彼らにしても仕方がないというのもあるので、なんとか良い感じにまとめてほしいところだ。
「では私たちは一度戻りますので、またお会いしましょう」
「あ、はい。また組合で」
こうしてハルさんと別れた私たちはそのまま見えないところで島へと転移した。
「おおーい、こっちに資材回してくれー!」
「親方! 基礎固め完了しました!」
「おう、じゃあ早速次の工程始めてくれ」
島では変わらず賑やかな作業の声が響いている。
見たところ、少しずつではあるが同時に複数の建物が建ち始めているのだ。
やはり数の力は偉大である。
「おっ、詠春の兄貴! お疲れ様です!」
「や、お疲れさま。あとで食事とお酒出すから休んでいってね」
「おぉ! さすが詠春の兄貴! 気前がいいや!」
「ち、ちなみに、どんなお酒で!?」
「私秘蔵の【銘酒 星の雫】だよ」
「いいやったー!!」
お酒と食事を出すと宣言しただけで鬼たちはとてつもなく大喜びしだす。
ちなみに【銘酒 星の雫】とは星界で作られる一度飲んだら忘れることのできない清酒のこと。
もし人間が飲んだ場合、その味を忘れられず、生涯どのようなお酒を飲んでも満足することができずに死んでいくという恐ろしい副作用がある。
なので人間には決して飲ませられないのだ。
「それじゃあ、申し訳ないですけど残りお願いします。こちらは別件の仕事を片付けてしまいますので」
一声かけてその場を後にする。
さて、次はソフィーの身体の調整をしなければいけない。
早速島の転移紋から地下のモジュールへと移動するとしよう。
ソフィーをその場に残し、転移アンカーだけ設置。
その後出口から再び森に戻ると、その場には桔梗たちがすでにいなかった。
どこにいるのかと思いポータルを閉じて周囲の気配を探ると、少し離れた場所で3人がまとまっている気配をとらえることができた。
どうやら離れて解決を待っていたようだ。
「桔梗、椿ちゃん、ハルさん。お待たせ。解決しましたよ」
軽く声を掛けながら3人の元に近寄る。
ハルさんは相変わらずぐったりしたままだったが桔梗と椿ちゃんは問題がなさそうだった。
「戻ってきたか。どうだった? こっちはハルが吐きそうだったんで距離とって休んでたところだ」
「さすがに慣れてない人が上位存在の気配を感じるとだめみたいです」
「あー……」
この世界の人にとって全く情報を隠していないタイプの上位存在は毒にしかならない。
今回の結晶人の件もそうだし、過去に現れたという結晶人の件も同じだ。
結晶人というのはいわばこの世界の神の上の存在と捉えて問題ない。
あれらはあれらで空間結晶に溢れているが世界を別に作れるし、結晶生命体を作ることもできるからだ。
「とりあえず今回の件は解決したけど、まだ似たような事件があるかもしれないから別途調査することにしたよ。それに今回の件、過去に起きた事件に影響されていたこともわかったしね」
「それならよかった。んじゃこいつ運んで行くとするか」
「すまないね」
ハルさんは桔梗が運ぶこととなり、私とくるみと椿ちゃんは周囲を確認しながら森の外へと向かった。
しばらく歩き、森の外まで出てくると街道付近にたくさんの衛兵が出てきており、あちこち確認している姿が確認できた。
どうやら先ほどの異変で周囲の警戒を始めたようだ。
「ん……」
森の外で衛兵たちの動きを眺めていると、ハルさんが目を覚ました。
「ここは……。森の外?」
「そうですよ。おはようございます、ハルさん」
桔梗がハルさんを地面に下ろすとハルさんはゆっくりを手をついて立ち上がる。
そしてこちらを見ると、「どうでしたか?」と確認してきた。
「無事解決しました。もうあそこには同じようなことは起きません。ですが他の地域でもしかしたら同じようなことは起きるかもしれませんので注意してください」
「そうですか。それにしてもあの気分の悪くなるような光景は一体何だったんでしょうか」
やはり空間の狭間への通路はこの世界の住人には負担が大きかったようだ。
「あれは人がいてはいけない領域です。なので今日見たことは秘密でお願いします」
「そう、ですね。とりあえず異変の原因が分かったことだけは報告しておきます」
「えぇ、それでお願いします。もし詳しく聞かれる場合組合長に掛け合ってください。彼なら事情を汲んでくれるはずです」
というわけで残りの問題はマッシュさんに丸投げすることにした。
さすがに細かい説明までは彼らにしても仕方がないというのもあるので、なんとか良い感じにまとめてほしいところだ。
「では私たちは一度戻りますので、またお会いしましょう」
「あ、はい。また組合で」
こうしてハルさんと別れた私たちはそのまま見えないところで島へと転移した。
「おおーい、こっちに資材回してくれー!」
「親方! 基礎固め完了しました!」
「おう、じゃあ早速次の工程始めてくれ」
島では変わらず賑やかな作業の声が響いている。
見たところ、少しずつではあるが同時に複数の建物が建ち始めているのだ。
やはり数の力は偉大である。
「おっ、詠春の兄貴! お疲れ様です!」
「や、お疲れさま。あとで食事とお酒出すから休んでいってね」
「おぉ! さすが詠春の兄貴! 気前がいいや!」
「ち、ちなみに、どんなお酒で!?」
「私秘蔵の【銘酒 星の雫】だよ」
「いいやったー!!」
お酒と食事を出すと宣言しただけで鬼たちはとてつもなく大喜びしだす。
ちなみに【銘酒 星の雫】とは星界で作られる一度飲んだら忘れることのできない清酒のこと。
もし人間が飲んだ場合、その味を忘れられず、生涯どのようなお酒を飲んでも満足することができずに死んでいくという恐ろしい副作用がある。
なので人間には決して飲ませられないのだ。
「それじゃあ、申し訳ないですけど残りお願いします。こちらは別件の仕事を片付けてしまいますので」
一声かけてその場を後にする。
さて、次はソフィーの身体の調整をしなければいけない。
早速島の転移紋から地下のモジュールへと移動するとしよう。




