第三話 二回目の犯行予告と意外な一面 (2/5)
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「マイレディ、ボクを学校に連れて行ってもらえないか?」
今日の事を家に帰ってセオルに話したら、セオルは少し考えてからそう言った。
「セオルくん、それはやめた方がいいよ。ぬいぐるみを持ち込んだなんてバレたらみことが怒られてしまう」
ぞうさんの言葉に、うさぎちゃんもコクコクとうなずいて言う。
「みこちゃんにメーワクがかかっちゃうのは、あたしもよくないと思うなぁ」
「そうだね、マイレディに迷惑をかけてしまう可能性は十分にある。しかし、それでも彼女達には今、ボクの力が必要だと思うのだが、……どうだろうか?」
勉強机の上から見上げられて、私は「うーん……」と返事に悩む。
お母さんに相談してみる?
でも、もしお母さんがいいって言ってくれても、先生にセオルが見つかった時「お母さんがいいって言ったから」なんて言えないよね。
それなら最初から私が勝手に持って行った方が、お母さんだって先生と一緒に私を叱れるし、タイメンってやつもいいんじゃないかな?
よくわかんないけど、多分そう。
「わかった。セオル、明日は一緒に学校にいこう」
私がハッキリそう答えると、セオルはフッと笑ってカッコイイポーズを決めた。
「マイレディ。君の英断に感謝するよ」
「エイダンって何?」
私が聞くと、セオルはパチっとウインクをして「優れた決断ってことさ」と言った。
「みこと、本当にいいのかい?」
ぞうさんが黒い瞳で私を心配そうに見つめている。
「うん、見つかっちゃったら、しっかり怒られてくるよ」
「そうか……。ならせめて、僕はセオルくんが見つからないように祈っているよ」
「ありがと、ぞうさん」
「あたしもあたしもっっ。セオくんが見つかんないようにーって、ここでお願いしとくねっ」
ぴょん。とうさぎちゃんが私の前に跳んできて、可愛くお祈りのポーズをしてくれた。
「あはは、うさぎちゃんもありがとね」
……そうだよね。ぬいぐるみの持ち込みがバレるだけならまだいいけど、このぬいぐるみが生きてるなんて知られたら大変なことになっちゃうだろうなぁ。
「マイレディ。そう心配する事はないよ。ボクはこれでも、この家に来てから毎日ぬいぐるみのフリをする特訓をしていたからね」
ぬいぐるみのフリをする特訓ってなんだろう。
「あっ、それならあたしと、どっちが長くぬいぐるみのフリができるか競争しようよっ」
「おや、可愛い挑戦者だね。いいとも、受けて立つよ」
「じゃあ、ぞうさんが審判ねっ」
「まったく……仕方がないな」
何やら勝負が始まったんだけど?
「みことー、ご飯できたよー」
あ、お母さんだ。
「ごめん、呼ばれちゃった。皆、また後でね」
残念だけど、ちょっと気になるぬいぐるみのフリ対決の結果は後で聞くことにして、私はダイニングに向かった。




