表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【クラフト小学校】消えた水着写真と爆破予告【ぬいぐるみグループ】  作者: 弓屋 晶都


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

12/29

第三話 二回目の犯行予告と意外な一面 (1/5)

それから一週間。土日を抜いて五日の間、私と咲歩は休み時間の度にぷっぷちゃんを連れて五年生の教室を回った。

最初は咲歩のいる三組を、次に私の四組、今度は二組。

けど、一組も、五組も、男子の顔はほとんど全部見せたはずなのに、ぷっぷちゃんは誰にも反応しなかった。


放課後、私たちは特別教室棟の廊下の隅で、次のソウサについて相談していた。

「お休みの子とかもいるしね」

「休み時間になるとすぐ教室を出ちゃう子もいますしね……」

「すれ違ったりしてるのかも」

「そうですよね……」

咲歩もぷっぷちゃんも、疲れた顔をしている……ような気がする。

だって咲歩は前髪で顔見えないし、ぷっぷちゃんに至っては赤いビーズの目が二個ついてるだけだからね。

昨夜、咲歩はぷっぷちゃんと「本当にちゃんと覚えてるのか」ってケンカしちゃったらしいんだよね。仲直りはできたって言ってたけど、二人とも今日はしょんぼりしているように思えた。

私は静かに息を吸うと、ちょっと覚悟をして、聞いてみた。

「もう、やめちゃう? 犯人探し」

「え……?」

このままずっと犯人が見つからなかったら、せっかく生まれてきたぷっぷちゃんと咲歩との関係が、もっと良くない感じになっちゃいそうで……。

最初は二人とも、あんなにお互い大好きって感じで過ごしてたのに。

「わたし、犯人探しに付き合うのは、咲歩が納得いくまでいくらでも付き合っていいと思ってるけど、二人がギスギスしちゃうのだけは、どうしても……嫌だな」

「みこちゃん……」


咲歩は、手の中で咲歩を見あげているぷっぷちゃんと、見つめ合った。

ぷっぷちゃんが「ぷっ」と小さく鳴いた。

咲歩は「そうですね」と言ってぷっぷちゃんを撫でて、二人は少し嬉しそうな顔をした。

……ような気がする。


「えっと、みこちゃん、ごめんなさい。私たち、その、もう少しだけ……」

咲歩が言いにくそうに私の手元を見る。

二人はあれだけで意見がまとまったらしい。

二人の心がちゃんと通じてる様子に、私は何だか嬉しくなる。

「うん、もうちょっと頑張ってみよっか」

私が笑って言うと、二人は「はいっ」「ぷぷっ」と元気に返事をした。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ