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42話

自分へのクリスマスプレゼントな気分で「ネット小説対象:8」へ投下。

……怖い反応が来たらな、ガクブルの気分。


また、次話(12月25日)にて2019年分の投稿を終了。

再開は2020年の第二週月曜日(6日)を予定しています。


……ストックを貯めるだけの年末……(ごふっ)


師匠伝いのミラテルへ連絡を取り、予定に無い会見の予定を組んだのは翌日。

急な呼び出しではあったが、其処は「今後の活動の修正点が早々に出た」と言ったら直ぐ通った。

アポ取った日の午後とか。向こうのフットワークの軽さにびっくり。


なるほど。

俺の中の貴族感も修正せんと。

要件言ってアポ取っての応酬で何日も浪費する相手な意識だったし。

単純にスケジュール満載で時間が無いは良いんだが、時折「自分偉い」な意識のために無駄に時間取ろうとかな土着権力者とか居るからなぁ。

例としては緊急案件より接待されるゴルフが大事……とかな首長とか市長クラスのやつ。


……また日本……じゃなくて地球での嫌な記憶がぁ……


ともかく、緊急で出した要求の主題は二つ。

意思疎通の魔道具の現物を参考に、ちゃっちゃと俺回線用の複製品を創造する事。

同様に、空間的な隔離状況なら俺のチートでミラテルの魔術効果の解析をその場で可能かの確認だ。

もし可能なら、準備するつもり予定が結構端折れて面倒が少ない。


結果から言えば、前者は成功。

後者は限定的な成功かも? な確認がとれた。


(……本当に魔王様と意識共有ができました!)


一度[収納]させてもらい、機能複製、一部仕様を変更を加えた意思疎通用の魔道具の腕輪。

残念ながら個と個の接続仕様の変更はできず。

機能としては完全にトランシーバーだなぁ。装着者の魔力で作動。装着の時点で結構な量の必要魔力が抜かれるので、そう何個も着ける訳にもいかんようで。

……俺のチート基準だと減った感覚は無いが。


それ越しに初めて聞くミラテルの声。俺の意識内で再現された心の声では有るが、シーディス越しの伝言では伝わらない感情を直に感じれる。

実年齢では無く外見での印象に偏った感も有るが、其処はこの際、似合ってるので問題無し。


[収納]内の物品ならば詳細な鑑定結果が得られる……な盲点にはいまだに凄まじい後悔の念が……。

瀕死状態ならば生きた相手も収納可能ってのは魔物で経験済み。

しかし、だからと言ってミラテルの八割殺しは無い。

ただ、そう言った特殊な機能が有るならば、接触してれば有る程度は? のテストは成功した。


最初は淑女への「御手を」な紳士対応で可能そうな感触を掴む。

「電波が弱いかな~」な印象だったので接触の位置を試す。

手首から肘へ。肘から肩へ。どうやら接触が胴体部に近い程[鑑定]の強度が増すらしい。

同時に意思疎通の反応も強くなった感触なので、魔力の繋がりに物理的な距離が影響するっぽい雑学も得た。

最終的に落ち着いたのは頭頂部。

最初は心臓が発信源かなと予想したんだが、ぺったんな「胸囲」に掌を近づけた途端に首筋に抜刀済みの刃がね……。


……うん。ちょっと思慮足らんかったな。流石に。


印象はポンコツ騎士だがシーディス本来の性能は高いらしい。

普通に対応無理だった。


さて、そんな試行錯誤の結果。

意識するのに苦労したが、彼女に負荷をかけている魔術を選別し感知できた。

前情報通り、魔術の根源は彼女の中には無い。

何処か遠く、俺のMAPチートでも探知外から、魔術の糸とでも表現したい物を伝って彼女に届くもの。

正に[呪い]の表現がぴったりだわ。


しかもこの糸、複数だよ。

ミラテルを焦点に、つまり魔導国を終着点に周囲全域から集っている。

「今までの活動で原因に当った成果は?」と質問してみれば、「それらしい場所を四箇所は」と答えも。しかし封印なり破壊なりしても結果は今の通り。

ミラテル自身は偽装された場所との判断だったが、その可能性もまた含めて、全部が本物の膨大な総数での力圧しな魔術な可能性とも見えた。

その場合、多少潰せても微妙な変化で自覚できなかったのかもしれない訳で。


この魔力の流れはMAPに記録しとこう。

これで特に魔道具が無くても発信源を追える。



現状改善案。

特定の魔力を遮断する結界の魔道具。

俺の魔王種の気配を完全遮断した師匠の工房の機能を参考にすれば、ミラテルが所持する形で創れそうな気はする。


……問題は、装着への小型化が無理で設置型とかな妥協案になった場合。

彼女の依頼は成功となっても、彼女の暮せる場所は小さな箱庭に限定な結論。

それがこの魔導国内ならば生涯困らない、な感じだろうが。

参考にする工房サイズなら問題外な話だ。

籠の鳥を創る趣味は無い。

人道云々じゃなくて、後々延々と続く飼育な成分とか要らん意味で。


依頼完遂はミラテルとの縁切りと同意の精神じゃないと。こうも面倒そうな関係の長く続くのは勘弁。


そうそう。

この段取りで俺の中での依頼の完遂って意味だと、魔術効果の発生源壊滅しか無くなった。回数は少なくともミラテル個人で対応はできていた内容だ。数が洒落にならんと言っても終わりが見えない問題ではない。

こうして魔力の特定もできた現在、手探りで動くな苦労も無いのだから厳しいとも言えない。

むしろ、後の実行部隊は俺に任せて貴族様は優雅な日常をどうぞの精神で。


……本心を言うと。

ミラテルが大人モードになる予定で動くのが面倒。

(聞こえてます)な控えめな注意が来た。

……魔道具装着したままだったよ。迂闊。


迂闊ついでにもう一つ。

師匠の隠し工房は俺の効果を遮断はしていた。

しかしミラテルの効果は遮断していない。

この結界の作用の違いが解析できんと意味無いもんだった。

魔術の糸を計測してる時に何故気づかんのか、俺。

……本当に、迂闊。



急な呼び出しをした事も有り、晩餐に御招待。

晩餐と言いつつも、此処ではすっかり日常の風景と化した食の戦争だが。


メインの食材には[収納]内の項目で自分でもちょっと引くくらい在庫の在った小麦粉。後、懐かしきホーンラビットの肉の山。

うん、粘り気の偽装用に何にでも活用してたしな、小麦粉。

知らん間に膨大って言葉が笑えるくらいの在庫になってた。

……よく食料危機になんなかったな、ルビアルテ。

流石自由な交易を謳う場所。少し前に「魔導国と比べて下」とかな上から目線の評価を翻そう。

お前は凄い場所だった。本当に。

地域料理の概念が原始人でなかったら……、いやそれは言うまい。


ともかく、具材は肉も野菜も有る。

ソースの素もあるので、小麦粉の追加でホワイトソースっぽくでっち上げる。

乳製品は単純に探し忘れ。今後見つけたらゲットしておこう。

地下工房で創造するのも……なんか躊躇ったし。

俺がゼロから創造した白い乳飲料。

ちょっと、色々と印象が……な・の・で。


あー、そう言えばヤングコーンはゲットしていた。

ならば普通のコーンも在るかも。

それが有ればお手軽なコーンスープも。

実が甘ければ他にも利用できるし、芯は地味に良い出汁が取れるし。

湯掻いて繊維解して薄切りで素揚げると、ポテチ風味で酒のツマミにも良い。

外国(むこう)出張での身内パーティの記憶で、ちょい懐かしい味。


……むむむ、絶対、現物を探しだす。


腹に貯まるホワイトシチューは万人受けのようで。

別料理で出したオーク肉のステーキに、果物の中からパイナポーに近いと思う物のフルーツソースを、照り焼きソースと其々小鉢に用意してお好み味にで出してみた。

やはり食文化の基礎は洋風似か。案外果実の甘い系ソースの受けもいい。

本来の肉消化のサポート機能が有れば良いのだが……、其処は未確認。

あくまでパイナポー似の果物だし。


……自分の唇に塗ってパッチテストはしてみたんだが、俺のチートな身体機能で無駄な行為だった感もチラホラ。

……普通に市場で売ってたのだし。

まぁ、結局のとこ味だけでも良いやの精神で。



その後。

明日以降は試しがてらでの俺の単独行動で動く方針を伝える。

ミラテル本人はやや渋ったが、流石に子供の姿での同行は勘弁。

対して従者二人、特にシーディスが露骨に安堵したとこには呆れ半分、むしろその正直さに笑えた。


……さて、とりあえず明日は武装の確認と調達かね。




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