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成功?1
つむぐはにゃんにゃん王国の病室で目を覚ました。手には力が入るが、お餅の身体だった。現実世界の私はどうなってしまったんだろう。でも、もういいやとつむぐは思った。
「王様!お目覚めになられましたか!」
「心配しないで、大丈夫だから」
「念のため、精密検査したほうが良いかと」
「そう。ならやってちょうだい」
つむぐは大きな台に横になった。機械が回転しながら彼女の全身にレントゲンを当てる。二分ほどで検査は終わった。
「脳波が正常になりましたね。前は機械的な脳波でしたのに、、、」
「正常ならいいんじゃない?」
「それはそうですが、、、」
「私、もう行くわ」
「安静にしてください」
つむぐは病院を出た。
街でマキとイリオモテヤマネコを見つけた。
「やあ、マキちゃん」
「あれ、お餅さん?」
「つむぐだよ」
「お餅さんは消滅したんですか?」
「事実上ね」
「なるほど」
イリオモテヤマネコは悲しそうな顔をした。「つむぐ、、、終わりが近いのか?」
「いつも察しがいいわね、あなたは。たぶんもう現実の私は危篤だと思うわ」
「無理してるんじゃないか。つむぐ」
「いいのよ。どうせこの世に神なんていないのよ。それが証明されたわ」




