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2話

これからはこの小説を中心に更新を続けていくつもりです。

「じゃあアリスターは1番後ろの空いている席に座ってくれ。」


浄化されていった生徒たちを放置し、坂田先生はアリスターに座るように促す。

てか、俺の隣の席なんですけど。一生分の運使い果たしたかな?


彼女は横の席に着くとペコリと会釈してきた。

え、何この完璧美少女。

外見も中身もいいとか無敵すぎるだろ。


とりあえず何も返さないわけには行かないので軽く俺も会釈しておく。







一時間目の授業が終わり、

先生が教室から出ていくと周りの陽キャたちは揃ってアリスターさんの席に群がる。

まるで姫様だなと思っていると、一部の陽キャ女子たちがジッとこちらを見て

『あんたなんでその席にいるのよ。』

といった視線を向けてきた。

厄介ごとに巻き込まれるのは嫌なので俺は早々にトイレに退散するとしよう。


「ふぅ…….」


トイレから帰ってくるとまだ5分もたっていないうちに俺の席は侵略されていた。

やはり避難したのは正解であったようだ。

しかし、転校生も難儀だな。

転校初日にこんなに群がられると迷惑ではないのかな

そう思った時だった。

陽キャたちの隙間から一瞬彼女の顔が見えた。


…おいおい、頬がひきつってんじゃん。

陽キャは人の気持ちも考えられねぇのかよ。

転校初日にこんなに群がってワイワイされたら嫌でも気持ちが削がれるだろ。

よし、ここは俺がラブコメの主人公っぽく陽キャたちに注意をしに行くのだ!


キーンコーンカーンコーン


陽キャたちはチャイムがなり終わるとすぐに自分たちの席へ帰っていった。

……………うん、知ってた。俺なんかがラブコメの主人公になれるわけないわな。

俺は陽キャに侵略され尽くした自分の席を整え、着席した。











キーンコーンカーンコーン



さて、さてさて、放課後である。

終礼が終わり、挨拶をすると俺は爆速で教室を出た。

今日は俺の推し小説「闇夜にしずむ」の新刊発売日である。

家に帰って友達と(ネットの)ゲームをする予定もあるので5時までには帰らなければいけない。


今は3時半、学校から本屋まで30分。

本屋から家までは50分。

………うん、ギリギリ行ける!

唸れ俺のあしぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!





ガタンゴトン、ガタンゴトン


あれから爆走し、物の見事に30分で本屋まで着き、5分で新刊を買った。

「ふへ、ふへへへへへへ」

そして現在気持ち悪い表情で頬をニマニマ緩ませながら電車に乗っている。

なお、周りの人が彼を見て、こそこそ何かを囁き合っているのには気づいてないようだ。


「ん?」


ふと顔をあげ周囲を見回してみると見知った顔が飛び込んできた。


「あれは………アリスターさんじゃないか。」


今朝俺のクラスに転校してきた完璧美少女がドアに寄りかかって立っていた。

今朝のような陽気さはなく、目を閉じたままドアに身を委ねている。

どうやらかなり疲れているようだ。


普通の人であれば話しかけに行くところだが、空気を読めるクールなぼっちの俺はそんなことはしない。

彼女は人とのコミュニケーションで体力を消耗したのだろう。

そんな中ぼっちのあんまり知らない男が急に話しかけてきたらびっくりし、面倒だなどと思われることだろう。まぁ、人気者にあまり関わりたくないというぼっち特有の思考もあるが。


『次は〜神舞町〜。』


ん、いかんいかん俺としたことが。美少女の顔を眺めていたらいつのまにか目標駅に到着していた。

さて、降りたらすぐに爆走だな。などと考えているとモゾモゾとアリスターが動き、

扉の前に立った。


ウイーーン


電車の扉が開くとアリスターは最後まで俺に気づかずスタスタと先へ行ってしまった。

………同じ駅だったのか。


『扉が閉まりまーす。』

うおっ!まずっ、ちょっとまて!


ギリギリセーフで降りることができた。

ふーあぶねぇあぶねぇ。美少女のせいで乗り過ごすとこだったぜ。

そんな俺を危ない目に合わせた美少女が改札口を出る様子が見えた。

………俺の家と同じ方角だな。

必然的に俺は彼女の後を追うような形となってしまった。


……………ストーカーじゃねぇからな?

もしよかったらボッチの俺にブックマーク、評価ください。いやまじで。

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