3話
後を追う俺に気づかず完璧美少女はスタスタと道を歩いていく。
歩いている姿まで気品を感じさせるのだから神に愛されているとしか思えない。
と、そんなことを考えていると彼女は急に止まったかと思うとスマホを取り出し、
その画面に顔を食い込ませるようにジーッと見つめ出した。
真剣な表情もかわええ…
「うお!?」
ふと彼女は顔を上げると今まで歩いてきた道と反対の方向、つまり俺のいる方向に向かって駆け出してきた。
幸い、すぐ近くに本屋があり、急いで立ち読みするふりをしていたらすぐ横を彼女は走り去っていった。
危ない危ない、ニヤケ顔もほどほどにしなくては。
「なんだったんだ?」
幸い、気づかれなかったようだが、彼女がこちらへ走ってくるときに浮かべた表情は鬼気迫るものだった。
そんな顔を浮かべ、彼女はどこへいったというのだろうか。
「………………..」
俺は体を反対方向に向け、彼女の走り去っていった方角へと向かう。
…….だいぶストーカー化してきた気がする。
彼女を見つけるのは簡単であった。
すぐ近くの河川敷に彼女はいた。
川を見つめて、ぼーっと体育座りをしている、
おそらく何日も髪を切っていないであろう浮浪者の男性に声をかけている所であった。
〜アリスターside〜
「やっと見つけたわ。」
街中で急に反応したから思わずびっくりしてしまった。
まさかこの街に来て早くも一人見つけれるなんて思ってもいなかった。
「ねぇ、おじさん。最近変なものを見ませんでしたか?」
「………急に来てなんだ。失礼なガキだな。」
明らかに拒絶するようなしかめっ面を男性は見せたが、
わたしはそれに屈することなくさらに重ねて疑問をぶつけた。
「ねぇ、隠してもいいことないわよ?見たんでしょ?」
『悪魔』
わたしが囁くようにして言い放った言葉を聞いた時男は動揺からか、
肩をビクッと振るわせた。これはビンゴね。
「……..お前も契約者か?」
「ええ。」
そう答えると男ははぁぁぁぁぁと息を吐くとこれまでにない真面目な目でわたしを見つめた。
「で?お嬢ちゃんは俺に何をするんだ?戦うのか?」
と、男は問いかけてきた。
「別に何もしないわ。あなたは何も犯罪を犯してないみたいだから。
ただ、質問に答えてもらってもいいかしら?」
「…..答えれることならな。」
わたしはすーっと息を吸い問う。
「あなた……どんな傷も治す治療系能力者の噂を知ってる?」
「どんな傷も?いや、悪いが知らないな。」
「そう…….ありがとう。」
男の答えに一瞬寂しそうに目を伏せ、わたしはそこを立ち去っていった。
「うーーーん、こりゃまずいもん見ちまったかも知んない。」
俺は冷や汗を浮かべそこを立ち去った。
なお、家に帰るとネッ友と遊ぶ時間を大幅に超えていたので激怒されたことは別の話としておく。
ボッチに力を…..!!!
ブックマーク、評価たのんます。




