表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
剣とチートと魔砲とサイボーグ  作者: 犬朗。
ACT,2 ムラクモ村のサイボーグ
17/30

EP!4 バレた

ある残骸の下から一人の男が現れる。

彼が見たのは赤黒い巨人とその周りに散らばる巨人の残骸だった。

俺は生き残った。たった一人だけ。

事が起こってからどれだけの時間が経っただろう。夜が明けてきて村の被害の全容も見えてくる。

村には鉄製の何かの残骸が多数転がっていた。そして、最も多くの残骸が転がっているところの中心には、赤黒い巨人がいた。

あの色は返り血だろうか?所々に真っ黒な装甲のようなものが見える。ばらくその景色を見ていると、その巨人の胸が開いた。中には、つい昨日この村に来たハンターが乗っていた。



「ふぅ・・・やっと終わった」


≪お疲れ様です。ご主人≫


「シベリアの時よりマシとはいえども再生能力持ったやつは卑怯だろ・・・」


≪しべりあ?何ですかそれ≫


「・・・いや、こっちの話」


「お・・・お前は・・・一体・・・!」


「ん?・・・やれやれ、見られたか。しょうがない」


「ひぃ!!何する気だ!!こ、この化け物!!」


「待ってくれ、これには訳があるんだ」


「訳だと!?・・・聞いてやろうじゃないか」


「聞いてくれるのか・・・誰にも言うなよ?とりあえず降りるからちょっと待ってくれ」


そう言ってハンターは再び巨人の胸の中へ。

すると巨人は地面に膝をついて止まった。そして再び胸がが開くと、ハンターが胸から飛び降りてきた。


「驚かせて悪かった。事情を説明する前に・・・そうだな、まず俺がどこから来たか、そこから話すよ」


「どこから来たか?何を言ってるんだ?ラムドの派遣所から来たんじゃないのか?」


「あぁ。確かにそこから派遣されてきた。ただ、その前にちょっと奇妙な体験をしている」


「奇妙な体験?」


「あんた、『異世界』なんてものあると思うか?」


「は?『異世界』?何言ってんだ。そんな童話みたいなもなるわけないだろ」


俺からすりゃこの世界そのものが童話みたいなもんだがね。


「もし、俺がその『異世界』から来たと言ったら?」


「・・・ぶっ」


「・・・笑うのか。じゃあいい。質問を変える。あんたから見て、俺の着ている鎧、どう見える?」


「確かにそんなに装甲が付いているのなんて見たことがない」


「だろ?しかもこれ、関節を動かす時に全く邪魔にならないようにできてる」


やはりこの世界の製鉄技術はそこまでは高くないようだ。(そのための魔法なんだろう)

出来てせいぜい表面に紋様とかをつける程度か。


そして、その近くの茂みからなんとバーンズが見ていた聞いていた。


「バーンズさん?そこの茂みにいるんだろ?」


ただし真は気が付いていた。


「ははは・・・お前ホントに何者だ?」


バーンズが茂みの中から出てきた、武器は持っていない。敵意はないようだ。


「御覧の通り人間ですけど?」


「違う。そういうことを聞いてるんじゃない」


ほう。どうやら本格的に秘密を探りに来たか。この際だ。言ってしまおう。


「じゃ、秘密を一つ暴露しますね」


「おう、ドンと来い」


「実は俺は勇者の友人です。って正直に言っても信じてもらえないでしょうけどね」


「お前の話を茂みの中で聞いていた限りその線が最も濃厚だと俺は思いつつ茂みの中から出てきたんだが?」


「俺もお前の話を聞く限りだとなぁ・・・」


「ありゃ、信用してくれるんですか」


「だってさ、お前の後ろのそれ、どう見ても生物じゃないしこの世界のものじゃないだろ。だよな?」


「あぁ。っていうかホントにその巨人はいったい何だ?」


「そこかよ・・・」


この世界のものじゃないものから出てきた=この世界の住人じゃないって信用できるって理屈はおかしいんだが。

まぁこの世界の住人じゃないから大正解だけどさ。


「じゃ、まず俺がどこから来たか、そこから説明しますかね・・・」



説明中・・・



「と、まぁ俺がこの世界に来るまでの経緯をだいぶかいつまんで説明したがここまでで何か質問は?」


「じゃあ一ついいか?」


「はいよ。え~と・・・」


「カイルだ」


「じゃカイル、なんだ?」


「その後ろの巨人はいったい何だ?そもそもお前は人間なのか?」


「まず、これはメタルフレームっていう兵器だ。簡単に言うと戦うために作られたでかい人形。そして、俺はその操縦者だ」


「後、俺が人間か否かについてだが、まず、俺は『生物であって生物じゃない』んだ」


「生物であって生物じゃない?どういうことだ?もっと簡単に説明してくれ」


「・・・要は、俺も、これも、人の狂気と欲が生み出した兵器だ。生物兵器か否かの違いだな」


「それはお前も後ろのでかい人形も同じものだってことか?」


「兵器というカテゴリで見ればそうなるな。

 ただ、メタルフレームは完全にからくり人形、俺は体の半部以上がからくり人形ってわけだ」


「・・・なんだか頭痛くなってきたぞ・・・?

 からくりってことはゼンマイか何かで動くのかあれ・・・?

 だとしたらこの世界にあるゼンマイ仕掛けの人形とかはいったいなんなんだ・・・?」


「安心しろ。あれは今は魔力で動いてるから」


「今は?じゃあ本来は何か別のエネルギーで動いてるのか?」


「ご明答。本来これはD-ENGと呼ばれるエネルギーで動いてるんだ.D-ENGってのはな」


D-ENGについて説明しようとしたらバーンズが、


「理論についてはいらない。お前の話だけでもう頭が痛くなってきた」


「なんだ。残念」



がっかりしている真であった。



TO BE CONTINUED ⇒

この小説の中での2040年までに起こった最後の戦争は

2039年、ロシアのシベリアで行われた『シベリア戦線』と呼ばれる戦争です。

真の雇われていた部隊では、途中で指揮官が逃走し、その後の指揮は滅茶苦茶で、結果その部隊は彼を残し、全滅したそうです。そんな地獄から生きて帰ってきた彼を古いアニメになぞらえて『異端者』とか『異能生存体』なんて呼ばれることがあったそうです。

なお、この戦争はアメリカとロシアが起こしたもので、両勢力を含めても彼のみが生き残ったそうです。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ