EP12 メタルフレーム
前に説明したとおり、この世界の通貨は、金貨、銀貨、銅貨の三種類となっております。ちなみに、金貨百枚持っていれば、ある程度の暮らしはできるそうです。
酒場にて・・・
「いや~稼いだ稼いだ。まさかあの山賊がこの国でも有名な盗賊の部隊の一つであいつが幹部だったとは思わなんだ」
「まぁ、その割にはあっけなく降参しましたけど」
「ははは。でもおまえのあの武器いったい何なんだ?刀はわかったが見たこともない黒いの持ってたけど」
なんて、酒を飲みながらバーンズさんが聞いてきたので、
「黒いの?あぁ、これですか?」
アームズ、サブマシンガン起動。
「!? お前今それどっから出した?」
「この腕時計に専用の機能が付いてて、武装とかを分子レベルに分解して格納してるんです。詳しく説明するのは面倒なので別にいいですよね?」」
「あぁ。いらない。説明されても多分わからんし」
ちなみに、あの盗賊をギルドに売り渡すと、なんと金貨千枚をもらった。
更にちなむと、、全部全員に均等なるようにに渡した。
これで、現在の資金は金貨297枚と、銀貨12枚、銅貨55枚だ。いやはや、しばらくは生活が楽だな。こりゃ。
と、いうわけで大絶賛宴会中なのだが・・・
「と~らすさ~んこっちで一緒に飲みましょぉ~」
「ナディアさん?俺酒は飲めないって言いましtむぐぅ!?」
口移し!?酒癖悪すぎだ!勘弁してくれ!!
「ぐへへぇ~くちうつし~」
「んぶはっ!!酒臭ぇ!!やめてくれ!!誰か助けてくれぇ!!」
なんて、悲痛な叫びが聞こえている頃、村の外れの森の入口では・・・
「お?石像の首の向きが昨日と違うような・・・む?なんじゃ?この気配は・・・」
村の老人が森のほうを向くと、森の中から巨人が現れた。
不思議なことにその巨人の目は赤黒く光っていた。
その老人は、自分の寿命を感じ取り、その場に立ち尽くした。
その次の瞬間、巨人は吠えた。
ところ戻って村の酒場で・・・
「おいおいトーラス、大丈夫か?」
真は吐瀉物を吐き出していた。
「頭痛い・・・うぉええええ」
「ははは・・・まさかナディアがあんなに酒癖悪いとは・・・」
「笑い事じゃありませんよ・・・。あの後俺が首に手刀叩き込むまでからまれたんですから・・・」
酔っ払いとはたちが悪い生き物だ。たとえそれが美女でも例外はないな・・・。
―メタルフレーム反応多数接近。危険レベル;近隣住民に即刻避難を要請するレベル―
―メタルフレームの使用を提案。現時点で使用可能なMF;XMF-25 ヴォルテックス―
・・・え?メタルフレームの接近反応?なんで?ここは魔法の世界だぞ?どうなってんだ?・・・あぁ、そういえばニュースで
世界中で同時多発的に戦闘用MFが消える事件があったっけ・・・。
ちょうど吐き気も止まったし・・・。
「バーンズさん、急いでこの村の人たちに避難をさせてくd「うわあああああああああ!!」!?」
声のしたほうを向くと、村人が一人、走ってきた。
「おい!どうした!?村で何があった!?」
「む、村に・・・巨人が・・・巨人が襲ってきた!!」
―ヴォルテックスからのガイドビーコンを受信―
「その巨人はどんな奴ですか!?」
「トーラス!?どうした!?」
「で、伝承にあった鉄の巨人だ・・・」
「わかりました。早く逃げてください。バーンズさん、後は頼みます」
「おい!どこ行く気だ!?」
「ちょいと巨人狩りに!!」
大通りは地獄絵図だった。人の焼けた匂い、家の木材が焼かれる匂い、どこかで火薬を取り扱っていたのであろう。火薬の匂いもする。
そしてむせ繰り返しそうなまでの炎の匂い。まさしく戦場の匂いだ。
そして、眼下には住処を追われ怒り狂った魔物どもが人を、家畜を、店先にあったものを食らっていた。
「さぁ来い化け物ども。俺が相手だ」
アームズ、ヘビーマシンガン起動。バトルドレス起動。
「斬、目的地までオペレーション頼む!!」
〈了解です!さっそく十二時の方角からゴブリン!数50!!〉
「了解!!ハチの巣にしてやるよ!!」
そう言って、両手に持ったマシンガンで弾幕を形成しながらゴブリンの群れの中へ突っ込んでいった。
聞いたこともない銃声でこちらに気付いたゴブリンだが、その頃にはもう遅かった。
すでに四割のゴブリンが穴あきチーズのようなことになっていたり、首から上が消し飛んでいたり、文字通りハチの巣になって息絶えていた。
だが、ゴブリンの中にも強力な個体はいる。
真は、その強力な個体を無視して群れの中を突っ切っていった。
「後はあの人たちがやってくれるはずだ・・・!」
〈後方よりメガラット!!数6!!〉
「今度はネズミか!オービット起動!行けぇ!!」
いくらなんでも多いな。早く目的地にいかねぇと弾が持たん。
そして、魔物との攻防を繰り返しながらビーコンをたどった先に着いた。
「やっぱりこの石像だったか・・・」
ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ
「!? 何だ今の!遠吠えか!?」
そう言って振り返った遠吠えの正体に真は見覚えがあった。
アメリカ軍海兵隊正式採用モデル、USMF-115F ブレイカ―。
作戦によって装備を換装することによって高い凡庸性を持ったMFである。
見たところ、今の装備は対歩兵戦用のようだ。
歩兵殲滅用にMF用サブマシンガンを腰のラックに2丁、小型バルカンをボディに装備している。
どうやら巨人の正体はこいつだったか。
「チッ!!ここまでか!!」
その時、都合良く石像の胸の部分が崩れているのを確認した。
「ご都合主義は苦手なんだがな・・・」
ブレイカ―の攻撃をよけつつ、コクピットへ。
「頼む・・・開け・・・・!!」
その時、プシュゥゥ・・・・という音とともにハッチが開いた。
形勢逆転、ぶっ壊してやる。宴会の邪魔しやがって。
【生体反応。AR-9確認。起動デバイスと戦闘支援AIをセットしてください】
「AIないぞ!!どうしろってんだ」
【戦闘支援AI確認。AI名;ZAN】
「は?おいおい。あれ精霊だぞ・・・。ってマジで行けんのかよ」
「まぁいいや。起動デバイスセット。ヴォルテックス、起動!!」
【アラームメッセージ。エネルギーがありません。外部から接続してください】
「くそ!こんな時に!!・・・そうだ。斬、魔力素子ドライヴ使ってこれ動かせないか?」
≪大丈夫です。行けます・・・そんなことよりここどこですか!?≫
「そこはこいつのAIだ。魔力素子ドライヴ、接続」
【システムメッセージ エネルギー充電完了。起動開始】
さぁ。こっからが本番だ。
「斬、オペレーション頼む」
≪了解です。システム、スキャンモード。索敵開始≫
「ノリノリじゃねぇか。ま、そのくらいやってくれないとな!!」
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血煙、硝煙、炎。異なる世界でも戦場に舞うものは変わらない。
百を超える機械の巨人たち。その中でハンター達は黒い烏を見る。
この烏がもたらすものはさらなる地獄か、はたまた勝利か。
次回、剣とチートと魔法とサイボーグ
EP13 沈黙の黒い鳥
ご期待ください。




