表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
復讐屋 ~あなたの復讐、お手伝いいたします~  作者: ましろ。
運命の出会い
16/17

ようこそ、復讐屋へ




「ただいま戻りました」



「!・・・美波の能力で帰ってきたのか。エルド、紅茶をいれてくれ」



「かしこまりました」



何事もなかったかのように、エルドは部屋の奥へと入っていった。



「今回は君が復讐をしなかったからあの程度で済んだ。だが、普通復讐心に取りつかれた奴は自分自身でめちゃくちゃにするほうが多い。何せ、殺したいほど憎んでいる奴が多いからな。それでも君はここで働きたいか?」



「はい。正直自分以外の人がどうなろうと私には関係ありませんから」



「そうか・・・改めて歓迎する。ようこそ、復讐屋へ」



Kはにこりと微笑んだ。相変わらず顔は無駄にいい。



「よろしくお願いします」



「なにか聞いておくことはあるか?」



「Kは復讐心が代価としてますが、従業員に支払うお金はどこから出ているんですか?」



Kは微笑んだままなにも答えなかった。きっとお金の出どころはろくでもないところなのだろう。



「じゃあ・・・暗闇に消えた人間は、現実の世界ではどういう扱いになるんですか?」



「行方不明だ。その場に居合わせた復讐の依頼人は疑われることはないようになっている」



「どうやって?」



「・・・だいたいの人間が自我が保てなくなり、精神科へ入るか、自分で消える。まれに自我が保てたままでも、僕が扉で遠くへ飛ばしてアリバイをつくる手伝いをする」



そこまで聞くと、エルドがKの紅茶と何かの契約書をもってきた。羊皮紙?でできている。



「契約書だ。そこにサインをしたら、この部屋の制限がなくなる」



「制限?」



「実際に書いてみればわかる」



あまり深く考えるのも面倒くさい。私が羊皮紙に自分の名前を書くと、空間がぐにゃっと曲がった。



「目をあけて周りをみてみろ」



「・・・え?」



先程までみていた風景とは全く違う。薄暗い図書館から、洋風のカフェのような場所になった。



「さっきまでの部屋は表向きだ。本来はこっち。あんな薄暗い部屋にいたら気が滅入るだろう」



「それはそうですけど・・・こんなに広いとはおもいませんでした」



「薄暗くなっている分、暗い場所には目がいかないように幻術のようなものがかかっているんだ」



もうなんでもありだ。この先何が起こっても驚かない気がする。



「ようこそ、復讐屋へ。改めて、歓迎いたします」



エルドが奥からケーキと紅茶を運んできてくれた。



「ありがとうございます。これからよろしくお願いします」






こうして、私は復讐屋で働くことになったのだ。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ