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復讐屋 ~あなたの復讐、お手伝いいたします~  作者: ましろ。
運命の出会い
12/17

契約成立




・・・温かい。死後は温かい世界だったのか。それにふかふかしている。



そっと目を開けると、そこにはどこか見覚えのある天井が広がっていた。



紅茶のいい香りがして、どこかで本をパラパラとめくる音がする。



「・・・うん?」



「やっと起きたか」



その声に私は飛び起きた。周りを見渡すと、本当に見覚えのある部屋だった。



「ここは・・・復讐屋の部屋ですか?」



「あぁ。ここで丸1日眠ったままだった」



私が寝ていたのは、部屋の端にあったソファだ。狭いソファで寝ていたせいか、体中が軋んで悲鳴を上げていた。



「文句は言うな。寝かせていただけ感謝されたいくらいだ」



「・・・ありがとうございます。でも私はなんでここにいるんですか」



「君がこの部屋の扉を呼んだんだろう。しかも、扉を開けることなく突き破って入ってきたんだ」



そういわれ、私は自分になにが起こったのかをしっかりと思い出した。



あいつらに屋上から落とされて、途中で気を失ってしまった。



「君のその復讐心がここの扉を強く呼び寄せたし、僕もそのくらいの心なら依頼を受けてもいいと思っている。君はどうしたい?」



「どうもこうも・・・向こうの時間を止めることはできないと言ったのはKですよね。私がいま元の世界に戻ったとしても、落ちて終わりなんじゃないですか」



「それは心配ございません。美波さまが死んでしまうようなことはありませんよ」



奥からエルドがでてきて、私にホットココアを出してくれた。がちがちになった体に甘いココアが染みた。



「でも、報酬は?復讐屋というほどなのですから、お金が必要なのでしょう?」



「いいや。僕はその復讐心がもらえればそれでいい。お金は必要ない」



またよくわからないことを言われたが、元の世界で死なずに済むならそっちのほうがいい。



「じゃあ、お願いします」



その一言にKが二コリと笑った。営業スマイルなのだろうか。



ソファから立ち上がると私のほうに近づいてきて、頭をガシッと掴まれた。



「じゃあ、先に報酬を受け取る」



にやり、と不気味な顔が見えたのを最後に、私は再び意識を手放したのだった。





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