【第5章~師匠編~】ヨーテル達村にいます
ヨーテル達は佐山の村に案内された。
佐山光
「ここです」
そこは切り通しの良い崖の中にあった。
ヨーテル
「なるほど。崖の中にあって1つしかない出口を守ればいいわけか」
佐山光
「はいそうです」
しら
(門に機銃が…)
佐山光
「実はこの島、幾つかこういう村があるんですよ」
ヨーテル
「ほぅ」
アルフェッカ
(バトルロワイヤルが開催される前に何かあったのか)
ヨーテル
「恐らく、バイオテロか?」
佐山光
「まぁそうですね。3年前、あるウイルスのせいでこの島は壊滅しました」
アクア・エメラルディ
「でもさ、なんで3年もほっとかけるわけ?普通何かしらの」
アクアはそう質問する。
佐山光
「アクアさんでしたっけ?あなた、この島来る前に『狗島』って聞いた事ありますか?」
アクア・エメラルディ
「……………ない」
佐山光
「でしょうね。この島は、国から見放された『死の島』ですから」
アルフェッカ
「死の島……」
小野田満子
「これはこれは皆さんうちの娘達を助けていただいてありがとうございます」
佐山に連れられた家でヨーテル達はもてなしを受ける。
小野田満子
「何もない場所ですが、ごゆっくり…」
小野田は部屋から出ていった。
部屋は15畳ある和室だった。
ヨーテル達は出されたお茶と茶菓子を頬張る。
ヨーテル
(しかしこの佐山って人、男か?)
ヨーテルは茶菓子を頬りながら佐山の顔を見た。
佐山は男か女、よくわからない顔をしていた。
ヨーテル
(それにしてもこの茶菓子、おいしいな)
小野田満子
「あなた様方への部屋は各自用意してます。今日はゆっくりお休みください」
しら
「ありがとうございます」
アルフェッカ
「助かります」
アクア・エメラルディ
「しばらくお風呂入ってなかったから、嬉しいです」
アルトラス
「やっと暖かい布団で寝れる」
イービル
「…もう草むらで寝るのは」
ヨーテル
「それじゃお願いします」
ヨーテル達は部屋に行き、荷物を置いた。
ヨーテル
「こんな村があったとは」
アクア・エメラルディ
「色んなところにあるんでしょ?」
しら
「助かりましたね」
それぞれ安堵の言葉を言う。
ヨーテル
「だけど、そんな事ゲームの始めには言わなかった…」
ヨーテルがそういう。
アクア・エメラルディ
「……確かに」
アルフェッカ
「ルールには無かったですね」
しら
「…おかしい」
ヨーテル
(だいたい、これはバトルロワイヤルのはずなのに何かが違ってる。普通のバトルロワイヤルとは違うのか…、大体こういう村はゲーム前に撤去するのが普通では無いのか…)
しら
「まぁ細かい事はいずれわかりますよ。」
アルフェッカ
「そうです。もう疲れましたよ」
みんなが口々に言い出す。
ヨーテル
「…わかった。今日のところはみんな休もう」
ヨーテルはそういった。
~その日の深夜~
ヨーテルは布団に潜って寝ていると、部屋の襖が開く音がした。
その音でヨーテルは起き上がる。
ヨーテルはまだ寝ぼけた頭で辺りを見回すと
ヨーテル
「アクアがいないな…」
アクア・エメラルディがいない事に気づいた。
ヨーテル
「あいつ、どこへ行ったんだ」
ヨーテルは外に出る。
夜涼みも兼ねて周りをふらついていると、水道として使っている湧き水のところに人影が見えた。
ヨーテル
「アクア…?」
ヨーテルは近づく。
湧き水のところにはアクアがいた。
アクア・エメラルディ
「………………」
アクアは無心に何かをやっている。
ジャブジャブジャブジャブジャブ
アクアは湧き水の水で一生懸命手を洗っていた。
ヨーテル
「そんぐらい手を洗えば綺麗になるぜ」
ヨーテルがアクアにそう話しかける。
アクア・エメラルディ
「……………」
ヨーテル
「あぁ、今日はいい月だ。おまえも下ばっかり見てないで月見ろよ。綺麗だぞ」
アクア・エメラルディ
「…………………」
ヨーテル
「人殺して平常に保てる奴なんて普通はいねーよ」
アクア・エメラルディ
「………!?」
ヨーテル
「しかしこんな状況だ。人を殺すのは仕方ない。」
アクア・エメラルディ
「………」
ヨーテル
「だけどな、人殺した事をいつまでも悔やんでたら今はキリがねぇ……」
アクア・エメラルディ
「…………」
ヨーテル
「もう寝ろ、朝起きられないぜ」
ヨーテルはそう言い残し、去っていった。




