第9話 街掲示板
愛美さんの金庫が開いた。
写真と手紙が出てきた。
男性は高校生ではない。
大人だ。
みんな思った。
小早川先生じゃないだろうか。
これで益々小早川先生を探すことが重要になった。
しかし進展がない。
理由は小早川さんがネットの類をしていないからだ。
SNSの類はやっていないと思われる。
教え子のSNSにも出てこない。
分かっているのは、今大泉にいるということだけ。
これでは電灯さんも探しようがない。
一応呟きサイトで鍵垢としてやっている可能性がほんのわずかあるばかりだ。
ただ可能性は限りなくゼロに近いだろう。
後、名前が出てるのは愛美さんに振られてストーカーになった渡辺と言う人だ。
こちらも情報が全くない。
今まで順調だったのが、ここにきて捜査に行き詰った。
これから何かしようにも、何をすればいいのか分からない状態だ。
「こうなると電灯さんだよりですね。今何を調べています?」と僕が聞く。
「呟きサイトと実名交流サイトが中心かな」と電灯さん
「でも15年近く前だろ。私は詳しくないが今とネットの状況は違うんじゃないか」と推川さん
「あっ」そうして電灯さんがパソコンを今まで以上に操作する。
「俺としたことが見落としていたよ。当時なら巨大掲示板の影響がかなり強い。他にも街掲示板なんてのもあったはず」
電灯さんは巨大掲示板の過去ログを漁っていく。
並行してこの辺りの街掲示板も探して見ていく。
後は電灯さんが何か発見してくれるのを願うだけになった。
数日後、電灯さんが街掲示板である書き込みを見つけた。
それはこの辺りの街での板でだ。
「当時この学校の生徒が出会いを求めてる人と会う約束をしている。MANAって名乗っている女子生徒がいる」と電灯さん
「MANA?ってまさか」僕が聞く。
「特徴からすると写真に写っている愛美さんぽいんだけど」
「母が出会いサイトで?」
「出会いサイトっていうか、まあ変わらないか。相手はデンバーって人だね」
「それでどうなったんです」と我妻さん。
「やり取りをみてると、どうやらMANAさんがドタキャンしたみたいだね。デンバーって人がキレてるから」
「そうなんですか」と、どこかホッとした様子の我妻さん。
「なんでこんなところで、知らない人と会おうとしてたんだろ」と僕が聞く。
「さみしかった。あるいは、気晴らしがしたかったとか」と推川さん。
「まあそんなところじゃないかな。ただ、メールアドレスは交換したみたいだから、そしたら2人のやりとりはわからない」と電灯さん
「デンバーって人でわかることは」と僕が聞く。
「ちょっと待って。この人出会い厨だね。書き込み探してみたら30歳ぐらいらしいでもてるらしい。自称だけど」
「30歳でもてるなら、さっきの写真にも当てはまるんじゃないか」と推川さん。
ここまでの流れでは、愛美さんの相手は小早川先生だと思っていた。
でも条件だけ見ると、デンバーって人も当てはまるんだなと思った。
電灯さんが再び昔の掲示板などを探し始めた。
愛美さんはいったい。




