第54話 藤原のもとへ
藤原に会って話をすることになった。
まずは会って話がしたいとDMを送る。
返信はない。
翌日、色々と証拠をつかんだことを書き再びDMを送る。
返信はない。
「はぁ……自宅まで行きますか?」と僕が聞く。
「それしかなかろう」と推川さん。
翌日、電灯さんを除く4人で藤原の自宅へと向かった。
チャイムを押すが返事がない。
「僕たち○○高校の者です。話をしに来ました」
しかし返事がない。
再度チャイムを押すと、ドアが開き「帰らないと警察を呼ぶよ」と藤原が言う。
「我々はあなたが小早川先生を脅迫したのも知っている。呼んで困るのはそちらだろう」と推川さん
「なにを言っているの?脅迫罪はとっくに時効になっているのよ」
「なに?」
「これだからガキは。さあ帰らないと警察呼ぶわよ」
「我々は事件当日、愛美さんとあなたと細川が、写真部と屋上で見たということを知っている。そのことを聞きに来た」
「だから?警察呼ぶね」と藤原。
「こちらは事件関係者であるあなたに、娘が話を聞きに来ているんですよ」と僕が言う。
「不退去罪。退去を求められたのに居座る行為を処罰する規定」と藤原が言う。
「帰るぞ」と推川さん
僕たちはなにも聞けず、藤原の家を後にした。
「いっそ警察に来てもらった方がよかったのでは?」と僕が言う。
「いや、こちらがいくら娘が事件を聞きに来たと言っても、相手側の住居前で帰れと言われて立ち退かないと藤原の言っている通り、不退去罪になるんだ」と推川さん。
「そんなあ」
「しかし1つ収穫はあった」
「それは?」
「藤原は、“写真部と屋上で見た”という話を否定しなかった」
「あっ」
「見上会話は録音してあるな?」
「もちろん」と見上さん。
「今日はこれで良しとしよう。やはり藤原はこちらの質疑に答えようとしない。攻めるなら細川の方だ」
「では再び細川さんのもとへ」
「相手が法律を盾にするなら、こちらも法律で対抗だ!」




