第52話 報告
その後、細川さんは個人日記サイトを改ざんしたのも、恐喝していたのも藤原だと言った。
しかし、他のことは言わないし、認めなかった。
デンバーこと細川さんの夫と我妻さんが戻って来た。
電灯さんは泥だらけになっていた。
そして細川一家と別れて、公園を後にした。
ファミレスに入ろうとしたが、電灯さんが泥だらけだったので、そのまま解散となった。
報告は翌日学校でということに。
月曜の放課後、部室にみんなが集まって報告が始まった。
まず電灯さんが推川さんに「俺にあんな役やらせやがって」と文句を言った。
推川さんが「適材適所だ」と言うと、さらに電灯さんは怒った。
2人がじゃれ合ってる間、僕たち3人は我妻さんにデンバーさんに何か言われなかったか聞いた。
「連絡先を聞かれましたが、断りました」と笑顔で言う。
僕はホッとした。
ようやく2人が落ち着いたので、報告会を。
推川さんと細川さんのやり取りの報告。
そしてデンバーさんとの会話の報告も行われた。
デンバーさんたちの方は知らないので、見上さんと我妻さんの報告を聞いた。
・細川とは高2の頃から付き合いだした。
・当時藤原と、とても仲がよかった。毎日のように会っていた。
・昔は仲のよいみんなとゲームでよく遊んでいた。
・昔はおしゃれ好きだったそうで、服とかよく買っていた。
・写真を撮るのが好きで以前偶然、決定的な写真を撮ったことがある。
・昔、愛美さんとアドレスを交換したのを覚えているか?
最後だけはデンバーさんへの質問だ。
すると「したような、してないような」との返事だった。
一応電灯さんに聞くと「細川の子供は公園で遊ぶのが楽しいんだと」とのこと。
「細川と藤原は、ほぼ毎日会っていたか」と推川さん。
「昨日も言ったけど、パスワードは仲のよいみんなとゲームで遊んでたなら、愛美さんのパスワードを知る機会があったと」と電灯さん。
「高2の頃から付き合いだしたんですか……あの人当時30代では」と若干引き気味の僕。
「昔は服とか買ってたって、細川の話が本当なら、藤原から恐喝したお金をいくらかもらってたことになりそうね」と見上さん。
「そして大分謎が解明しましたね」と僕が言う。
「そうだな。でもまだ解明されていない謎も残っている」と推川さん。
「事件当日の出来事ですね」
「そうだ」
「やはり藤原に直接聞くしかないんでしょうか」
「しかし、頑なに拒否してるからな」
「ちょっと時系列整理してみましょう」
・細川が偶然小早川と愛美がキスをしてるところの写真を撮る
・藤原が小早川をゆする
・愛美が恐喝犯を特定?
ここまでが1年時
・愛美が子育てで学校にこなくなる
・小早川が田所に手を出す
ここまでが2年時
・愛美が登校
・愛美と小早川が言い合い
・愛美が細川と会う?
・愛美死亡
・藤原が愛美の個人日記サイトを改ざん
その他に小早川が細川と1度だけ関係を持つ(時期不明)
「こんな感じですかね」
「うむ。藤原と細川について調べないとだな」と推川さん。




