第51話 細川夫妻
日曜日、ミステリー研究会全員で公園に向かった。
目的は細川親子に会う為だ。
公園に着くと見上さんがさっそく見つけた。
僕たちは近づいていく。
向こうも気づき「あなたたち、警察呼ぶわよ」と早くも警戒態勢を取られた。
子供と一緒に遊んでいた男の人がやってきて「どうしたんだい?」と聞く。
「僕たちは○○高校のものです。昔の学校の件でお話を聞きたくて」
「そうかいじゃあ私は向こうへ行ってるよ」とデンバーこと細川さんの夫が言う。
推川さんが合図を送る。
まず僕と推川さんが細川さんに。
元女性大好きのデンバーさんには、見上さんと我妻さんが話を聞きに向かった。
そして残った電灯さんが、子供の相手を……
「こんにちは細川さん。どうしても聞きたいことがありまして」と推川さん。
「なに」
「実は写真部から、小早川さんを恐喝していた写真が見つかりました」
細川さんの顔色が変わる。
「恐喝?先生が?なんのこと」
「小早川先生は当時恐喝されていました。その写真が何故写真部から出てきたのでしょう」
「だから知らないって言ってるでしょ」
「細川さんは写真部だったじゃありませんか」
「それが?」
「何か心当たりはないでしょうか?」
「ないって言ってるでしょ」
「そうですか。知ってると思ったんですが残念です」
「では帰ってくれない?」
推川さんがデンバーさんたちの方を見る。
「では愛美さんが個人日記サイトを書いていたのは知っていますか?」
「知らないわ」
「全く?」
「そうよ」
「ではこの前も聞きましたが、愛美さんが登校してきた時、愛美さんと何を喋っていたのですか?」
「忘れたわ」
すると、見上さんがこちらにやってきた。
推川さんがホッとする。
「細川さんは以前、偶然決定的な写真を撮ったことがあるそうですね。それって例の写真なんですか?」と見上さんが聞く
「なによそれ、誰が言ったの?」
見上さんが夫を見る。
「ちっ!」
「当時藤原と、とても仲がよかったそうですね。毎日のように会っていた」
「……」
「昔はおしゃれ好きだったそうですね。服とかよく買っていた」
「だから」
「昔は愛美さんとゲームでよく遊んでいたそうですね」
「それがどうしたの」
近くで子供の相手をしていた電灯さんが言う。
「なるほど。それで愛美さんのパスワードがわかったんですね。パスワードって使いまわす人多いから」と言った後電灯さんは子供の相手で泣きそうになっている。
「なんのこと」
「ふむ藤原さんと毎日会っていた。服とかよく買っていた。パスワードがわかる機会がある。決定的な写真を撮ったことがある。それって犯人じゃないですか」と推川さん
「違う。私じゃない」
「だって状況的にはあなたですよ」
「違う。私は提供しただけ。私はやっていない」
「誰にですか?」
「……」
「答えは誰でもわかるんですがね。それではあなたということにして報告しますよ」
「証拠はあるの?」
「ありません。ただ、あなたが黙るなら我々はそう判断するしかない」
「……違う」
「では誰です?」
「……藤原に頼まれた」




