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第50話 改ざんの前の日記

僕は愛美さんの個人日記サイトを見せた。


「懐かしいな」と渡辺が言う。


しかし途中から「なんだこれは」と驚きの声をあげる。


「俺が見た内容と違う」


「本当は何が書かれていたんだ」と推川さん。


恋愛の話の途中までは一緒だという。


・小早川の通帳を見た。問い詰めると揺すられていると白状。


・小早川は犯人は分からないという。


・犯人は私を恨んでるあの人だ。生活が変わったのが証拠だ。


・この子は愛情を持って育てる。


「確かこんなところだな」


「名前は書かれていなかったのか」と推川さん。


「ああ。書かれていなかった」


推川さんは考え込む。


そして渡辺親子は去って行った。


僕たちは部室に戻った。


ことの顛末(てんまつ)をみんなに話、我妻さんには「もう大丈夫だよ」と言った。


我妻さんが僕らに頭を下げる。


「今回の件を収めたのは推川さんだよ」と僕が言うと、見上さんと電灯さんが驚く。


「まじ?」と見上さん。


「嘘だろ」と電灯さん。


どうも2人には信用されていなかったらしい。


「さてもう1つ、改ざん前の内容ですが……」と言ってメモを見ながら


「犯人は私を恨んでるあの人だ。生活が変わったのが証拠だ」と僕が言う。


「まあそこだな」と推川さん。


「1人思いあたりますね」と僕が言う。


「小杉か。引っ越しして生活習慣が変わったし我妻さんを恨んでいた」と推川さん。


「違います。確かに変わってはいますし恨んでいましたが、藤原さんでしょ」と僕が言う。


「藤原……?」推川さんが考え込む。


「小杉さんが藤原さんのことを、そういえば途中から、服やアクセサリーをたくさん買ってたとかって話を聞いた」と言ったでしょ。


「あ、ああ……でも小杉さんも一応当てはまるから」


「愛美さん2年の時は学校に来ていません。小杉さんが引っ越したのは2年です。だから引っ越したの知らなかったのでは」


「う~ん、そうだな小早川さんや友達経由で知ったかも……でも藤原だな。うん。小杉はこれで消すことができる」


「素直に違うなって言えばいいのに」


「進倉、探偵はあらゆる可能性を考えないといけないから」


「まあそうですけどね」


「個人日記サイトを改ざんしたのと恐喝してたのは藤原の可能性が高いな。電灯。個人日記サイトって簡単に改ざん出来るのか?」


「IDとパスワードがわかれば。IDはメールアドレスでもいいかもしれないね」と電灯さん


「藤原はなんらかで、手に入れたってことか」


「どうします。藤原を追及します?」


「う~ん。証拠がないんだよなあ。どれも想像だし」


「藤原さんに会いたいですね。でもあれだけ拒否されていたら」


「仕方がない。一旦細川と話をしよう」


「細川さんと?」


「そうだ、もともとはその予定だっただろう」


「何を聞くんですか?」


「なにも。ただ探りを入れる。恐喝写真が写真部にあったのはどうしてもな」


「そうですね」


「後はデンバーさんからなにか話がでればいいかなと」


「そっちからもでるといいですね。でもデンバーさんにどうやって喋らせるんですか?」


「私に秘策がある」

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