第42話 分かれて田所さんの所へ
翌日昼休みに話し合いが行われた。
「本日は3班に分ける」と推川さん。
「3班とは?」と僕が聞く。
「まず私と進倉で田所さんと金沢さんに会い、個人日記サイトなどのことを聞く。次は見上と我妻さん。すまんが小杉さんの所へ行ってくれ」
「小杉さんのとこ?」と見上さん。
「うむ。聞いてくることは、藤原さんについて。この人の情報が少ない。そして個人日記サイトについて。後は小杉さんが屋上で、小早川さんと愛美さんが会ってるのを見たと言っていた。当時の屋上の使用状況などを知りたい」
「わかった」と我妻さんを見ながら見上さんが言う。
「最後は電灯。昨日言った細川さんを中心に調べておいてくれ」
「らじゃー」
「では放課後、それぞれ担当の調査だ。以上」と推川さんが言った。
放課後、僕と推川さんは田所さんの家に来ていた。
僕と推川さんが訪れると、何故か歓迎され、紅茶とお茶菓子まで用意してくれた。
「それで今回の要件は?」と田所さん。
「実は愛美さんの個人日記サイトを見つけまして、そのことを知っているかどうかを」と推川さん。
「愛美が書いていたの?」
「はい。名前なども出さずにひっそりとやっておりました」
「そうなんだ。ごめんなさい。初めて聞いた」
「そうですか」
「今も見れるの?」
「見れますが、改ざんされてるのがわかりまして」
「改ざん!」
「はい。何者かが、書き直しています」
「誰が一体」
「わかりません。それで改ざん前の個人日記サイトを見た人がいないかと探してるわけです」
「なるほど。協力できなくてごめんね」
「いえいえ。仕方がないことです」
「他に聞きたいことは?」
「そうですね。当時の屋上へは誰でもいけるのかとか」
「誰でも鍵は借りれたわ。なんなら黙って鍵を持って行っても平気なくらいだったわ」
「ずいぶんずさんですね」と僕が言う。
「今から思うと、そうね。それこそ昼に屋上でご飯を食べたり、デートしていた人もいたわ」
「今と違うんですね」
「ただし、あの事件以降一気に厳しくなったけどね」
僕は恐喝の話をしようか迷った。
推川さんがそれを察して首を横に振った。
田所さんに小早川さんが恐喝をされていたというのは、相当ショックだろうから。
「藤原さんのことはよくわからないんですよね」と推川さんが聞く。
「ええ。前も言ったけど違うグループだからね」
「ではありがとうございました」と推川さんがお礼を言う。
僕も一緒に頭を下げる。
「この後どうするの?」
「金沢さんにも同じことを聞いてみようかと」と推川さん。
「そう。では私から彼女に協力するように言っておくよ」
「いいんですか」
「いいのよ。これぐらい」
そしてその場で金沢さんに電話をしてくれた。
僕と推川さんは金沢さんのマンションへと向かったのである。




