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第27話 喫茶店

翌日11時過ぎに学校を出た。


細川さんとの待ち合わせの喫茶店まで1時間はかかるからだ。


5人で電車などを乗り継ぎ、目的地の喫茶店へ。


10分前に喫茶店に着いた。


ちょっと早いかもと思ったが、先に入っていることにした。


広めの席に案内され席に着くと、メニューをみんなで見る。


推川さんはオレンジジュース。


見上さんはブルーベリーティー。


電灯さんはコーヒー。


我妻さんはミルクティー。


僕はコーラを頼んだ。


注文の品が届くと推川さんが1口飲む。


「喉がかわいていたんですか?」と聞くと


「これは普通のオレンジジュースとしか思えない。どこどこ限定なのか、理由を考えているんだ」


「こういうのは場所代とか席代とかが入っているから」と僕が言う。


しかし推川さんは納得していないようだ。


しばらくすると30代後半と思われる見た目の女性がやってきた。


我妻さんが立ち上がり礼をする。


細川さんがやってきたのだ。


細川さんは僕らが5人もいるので驚いた様子だ。


「お待ちしておりました。どうぞこちらへ」と推川さんが案内をする。


「大人数で来るなんてどういうこと?」と細川さん。


「なあに天気が良いから散歩がてらですよ。どうせ我々のことは知っているんでしょ」


細川さんは何も言わずに席に着き「アイスティー」を頼んだ。


「場所代とか席代とか入ってるからいい値段しますね」と推川さん。


「要件は?早くして頂戴」


「では愛美さんはどんな人でした?」と推川さんが聞く。


「前にこの子に話したけど、細くて綺麗な子だったわ。そして優しい人だった」


「あの。以前は冷たい人と言っていましたが」と我妻さん。


「そうだったかしら。根はやさしいけど、相手に話させない雰囲気雰囲気があったからね」


「なるほど。では藤原さんと仲が良いんですよね?どんな人ですか?」


「口は悪いけど、良い人よ。なんだかんだ言って相手を思いやると言うか」


「では田所さんはどんな人です?」


「愛美と仲がよかった。2年になると付き合いが悪くなった」


「金沢さんは?」


「頼んだら断れないタイプ。全体的に地味。でも交友関係は広かった」


「次は小早川先生について。今どうしてるか知っていますか?」


「知らない。なんで私が知っていると思ったの?」


「ひょっとしたらと。ちなみにどんな先生でした?」


「やさしい先生だったわね。あの人を見てたら年上っていいなと思えたわ」


「渡辺については?」


「それはこの子に言ったわ。親のスネをかじってる最低野郎」


「今日はカメラを持っていないんですね」と見上さん


「えっ?」


「高校時代写真部でしたよね」


「誰から聞いたの?」


「誰だったかな」


「今はスマホで撮ってるけどね。昔は確かにデジカメ持ち歩いていたけどね」


「写真いいですよねえ。決定的瞬間を撮った時なんか脳汁出まくり」と電灯さん。


「そうね。そういう瞬間を撮ったらね。でもただの風景も良いものよ」


「じゃあこれで。もう全て話したから。これ以上関わらないで」


「最後にデンバーって人知っていますか?」と僕が聞いた。


細川さんが一瞬固まる。


「その人誰?」


一瞬、細川さんの表情が止まった。


ほんのわずかに視線が泳ぐ。


「僕もよく知らないのですが、愛美さんが会う会わないとか、そういうやり取りをした人らしいです」と僕が言う。


「誰が言ったの?」


「僕がネットで調べた」と電灯さん


細川さんは少しホッとしたようにして「なんで愛美と会う会わないで私が知ってなきゃいけないの?ではもう関わらないで」


そう言って細川さんは店を出てしまった。


誰もが思った。


細川さんはデンバーを知っていると。

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