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第23話 再び分かれて

「取っ掛かりが欲しいな」推川さんが言う。


「取っ掛かりですか」と僕が言う。


「今のところ1番欲しい情報は、小早川についてだ。しかし電灯がいくら調べても情報が出てこない」


「そだねー。ここまで探して出ないんじゃ今後も無理だね」と電灯さん。


「とりあえず、今の調査対象を整理しないか?」


「ですね。では……」


・愛美さんの死の真相


・小早川の現状


・デンバーという人物は愛美さんに関係があるのか


「こんなところか。ちょっと行き詰っているな」と推川さん。


「どうしましょう」


「仕方ないので別方面から攻めるしかない。愛美さんの交友関係の人々の再調査かな」


「田所さんは最初の頃と違って、色々隠してそうですね。僕らが行った時も黙っていたことが多いし」と僕が言う。


「うむ。田所は意外と(あなど)れない。もっと情報を集めて一気に追及する方がいいかもな」


「金沢さんもよくわからない。小杉さんが言うには突っかかると、たまに言い返してくる。4人の中では交友関係が広い。後は他校の生徒と付き合ったぐらいですか」


「うむ。まあ1番喋りやすそうだな」


「細川さんは、小杉さんが言うには突っかかった時にはよく文句を言ってたとか。あと写真部だったかな」


「うむ。拒否したり、友好的じゃないけど、今まで聞いたことは教えてくれた。この人、今の小早川の情報知らないかな?」


「ちなみに藤原さんと渡辺はどうします?」


「うむ。完全な非協力的と危険人物か。怖いので様子を見よう」


「怖い?」


「今後の捜査を電灯と見上はどう思う?」と質問をスルーした推川さん。


「いいんじゃないか。金沢か細川のどっちにするかだね」と電灯さん。


「私もこの2人のどちらかがいいと思う。会った時の感覚からだと金沢さんかな。細川さんはこちらも聞くための情報が足りない」と見上さん。


「金沢さんですか。それで会って何聞くんですか?小早川の現状以外は」と僕が推川さんを見て言った。


「なんだろうね。何か教えて下さいとか?」


「そんな質問向こうも困るでしょう」


「私、母のこともっと聞いてみたいです」と我妻さん。


「それはいいかもしれませんね」と僕が言う。


「では、愛美さん、田所さん、細川さん、藤原さん、小早川と渡辺のことを聞いてきてくれ」


「聞いてきてくれ?」と僕が言うと


「前回全員で行って多いと言われた。だから行くのは我妻さん、進倉、見上の3人だ」


「電灯さんはわかるけど、推川さんも行かないんですか?」


「うむ。私は大泉に行ってくる。チーズナンが美味しいお店が……少しでも小早川の手がかりが見つかればな」


「推川さん……」


「効率化だよ。私がいかないので、不安なのはわかるが」


「そちらでなくチーズナンの方が」


「進倉そっちは頼むぞ」


「わかりました」


「見上も渡辺に気をつけてな」


「わかってるって」


電灯もパソコンで色々調べ始め、こうして分かれて行動することになった。

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