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第14話 JK向日葵

翌日放課後、我妻さんが僕を誘って部室に行こうとすると


「我妻さんて、進倉と付き合ってるの?」とクラスの女の子が言ってきた。


我妻さんは僕を見てから「付き合っていないけど」


「そうなの?毎日放課後とか2人でどこか行ってるじゃん」


「部活にいってるだけです」と我妻さん


「何部?」


「ミステリー研究会」


「えっ?我妻さんが?」


「うん」


「進倉そうなの?」


僕は困った。


我妻さんはミステリー研究会に所属しているわけではない。


依頼で来てるだけだ。


成り行き上、一緒に調査もしているけど。


そして愛美さんのことは話せない。


なのでここは濁して「え~、まあ」と返事をした。


「やっぱ怪しいなあ」


「怪しくないです」と我妻さん。


「なら今から何か食べに行かない?私我妻さんとお話したい」


「我妻さん、飯食べに行くの?俺も行きたい」と側にいた男子が言ってきた。


「俺も行きたい」


「わたしも」


「じゃあみんなで行こうよ。2人もいいでしょ?」と我妻さんと僕を見て言う。


我妻さんと目が合う。


どうしようと言った顔だ。


僕はスマホで推川さんに電話をした。


「僕と我妻さんがクラスの人から食事に誘われています。どうしたらいいでしょう」


「食事に行ってこい」と推川さん。


「でも調査とかが」


「調査は我々3人で十分だ。我妻さんは入学してから母の調査ばかり。せっかく女子高生になったのにだ。たまには女子高生の生活をするべきだ」


僕はもっともだと思い「我妻さん、今日はクラスのみんなと出かけましょう」と言った。


我妻さんは少し困った顔をしたが、僕が言うので了承した。


そして男女3人ずつで回転寿司に行くことになった。


店に向かう途中、男子と女子に分かれて会話。


「なあ進倉。我妻さんと付き合っていないんだよね」


「うん。そうだよ」


「ならワンチャンあるかな」


「どうだろう」


「じゃあ俺は?」ともう1人の男子が言う。


「我妻さんは今は恋愛とか興味ないと思う」


2人ががっくりしていた。


そんな話をしていると目的地の回転寿司に着いた。


6人テーブルに座る。


4人はタッチパネルで、どんどん注文していく。


まぐろ、サーモン、穴子、えびと次々届く。


「2人は注文しないの?」と最初に声をかけた女の子が言う。


僕はとろびんちょうを注文した。


「我妻さんは?」と僕が聞くと


「注文の仕方がわからない」


男子2人が「我妻さんの初めてだ」


「あんたたち言い方!」


僕が操作方法を教えると、たまごを注文した。


「たまご注文てかわいい」と男子


「あん?サーモンや穴子がかわいくないだと?」


「え、かわいくないだろ」


「あの喧嘩は……」


「我妻ちゃん面白いね。こんなのじゃれ合いだよ」と女の子


「そうそう。決まり文句みたいなもの」と男子


その後話題は我妻さんに集中。


「動画サイト見てる?」


「服とかどこで買ってる?」


「ずばり好きな男性のタイプは?」


我妻さんが言葉に詰まりながら答えて行く。


そして「誰だよミルクレープ頼んだのは」


「ラーメン頼んだのどっちよ」


こんなやり取りに少しだけ我妻さんが笑った。


「おい見たか、我妻ちゃんが笑ったぞ」


「かわいい」


「我妻ちゃんまじ天使」


「私たちは?」


「えっ……と進倉助けて」


こんな感じで食事が終わった。


「じゃあ私、用があるので、楽しかったです」と我妻さんが言った。


僕をちらりと見て、部室に向かいだした。


僕も後を追いかけた。


「なんかいつもと違って緊張しました」と戻りながら我妻さんが言う。


「そうだね」


「でも早く戻って調査をしないと」


「我妻さん。推川さんも言っていましたが、我妻さんは今高校生なんです。もっと普通の高校生の生活もするべきです」


「でも母のことが知りたいし」


「もちろんそれは僕たちも協力します。ただそればかりでなくていいんですって話です。ちなみにあの3人は捜査すること自体が青春だと思ってるからいいんですけどね」


「そうなんですか」


我妻さんは少し考えてから「ではたまには」


「そうそう、それでいいんです」


そうして2人は学校に戻り部室に戻った。


「どうだったかな?」と推川さん


「私楽しめたのかな。正直よくわかりません」


「ふむ。君は楽しみ方を徐々に捜査して、覚えることだ」


「はい」と言った我妻さんはさきほどよりも笑顔がやわらかかった。

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