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週が明け、本日はエメラルドの聖女様を迎える日が来る。
自分の目の届かないところで、なにか起こるほうが嫌なので、三室にいることを決めたのだが、やっぱりいい気分じゃない。
努めて表には出さないようにしていたが、リュウ先生にはバレバレで、しまいには「ほんと、心配性だな」と半ば呆れられる始末。
カチンときてしまった私は、ついつい言い返してしまったのだが、「あとで覚えてろよ」と返り討ちに。
しまった!と思ったが、時すでに遅し、であった。
モヤモヤ、イライラ、でも心配でもあり・・・複雑な気持ちを抱えたままその時を待っていると、天界の方がエメラルドの聖女様を伴い三室を訪れた。
麻袋いっぱいの荷物を持ってきたところを見ると、向こうの世界の植物をお持ちになってきたようだ。
「リュウ先生がお待ちです、どうぞこちらへ。」
以前と同じように、受付で対応し、調剤室へと案内する。
「ありがとうございます。お世話になります。」
エメラルドの聖女様は、笑顔こそ見せなかったが挨拶を返してくれた。
調剤室に入ると、天界の方がリュウ先生に袋を渡し、状況を説明している。
それから、聖女様と共に調剤スペースに消えて行った。
「終わるまでこちらで待たせていただいてよろしいですか?」
「えっ?それは構いませんが・・・お時間は大丈夫なのですか?」
― 珍しいこともあるもんだ・・・っていうか、初めてだ。
普段、転移者の方を案内した天界の方は、三室から退室し、終わる時間を見計らってまたやってくる。
何時間かかるかわからないのに・・・他にお仕事ないのかしら。
「ええ。1時間か2時間くらいなら。戻るのも面倒なので。」
いつもながらキラキラしている天界の方だが、キラキラはしているが、ここにいる方とはどこか雰囲気が違う。
それに、この方のご尊顔は、何回か見たことがあるような・・・気のせいだろうか。
「わかりました。それでは今お茶を淹れますね。少しお待ちください。」
急ぎハーブティーを淹れて、天界の方へお出しした。
「ふぅ~、これがあの有名なハーブティーですね。一度飲んでみたいと思ってました。いや~、感動する美味しさですね!」
― そ、そんなに有名なの?感動するくらい有名なの?知らなった。
「ありがとうございます。って、私が作ってるわけじゃないですけどね。」
「いえいえ、淹れ方を間違うと大変な味になるって聞いてました。ミサトさんがお上手だからこんなに美味しいのですね。」
― どこで聞いたの、そんな情報。
「そう言っていただけると嬉しいです。お帰りの際にお渡ししましょうか?」
「えっ!いいんですか?それは嬉しいな!あ、でも淹れ方・・・。」
「一応、淹れ方を描いた紙も入ってます。そうだ、お待ちになっている時間に練習されますか?」
― 天界の方だし、センターのスタッフだし、別にいいよね。
「本当ですか?ぜひ、お願いします!」
天界の方が、またキラキラを振りまきながら、ニコニコしている。
相変わらず眩しい・・・天界の方って、歯の色まで真っ白なんだな!
給湯室に場所を移し、淹れ方講座が始まった。
「ふむふむ、温度も大事なのですね。なるほど、このあたりまで蒸らすと。奥が深いですね~。」
「そうなんですよね。私なんて、最初は何十回やり直しさせられて、大変でした。」
などと言い合いながら、和気藹々とした時間が過ぎていく。
― 案外話しやすい方だ・・・き、聞いてみてもいいだろうか。
エメラルドの聖女様がどう過ごされているのか、探りを入れてみてもいい・・・かな。
「そういえば、あの袋の中身って、聖女様の国で採取した薬草ですか?」
「薬草、というより、薬草になるのかリュウ先生に鑑定していただこうと思って持ってきました。薬草になりうるのだったら、ついでに使い方も教えていただこうと。」
「そうだったのですね。あの・・・聖女様がいる国って、どんなところですか?」
「ふふ・・・気になります?」
― ええ、そりゃあ、もちろん!
いつも読んでいただき、ありがとうございます。
この度、次の目標であった20万PVを達成することができました。
ここまで心折れずに続けられているのも、読んでくださる皆様のおかげです。
心から感謝申し上げます。
これからもネタが尽きるまでお付き合いくださいませ。
今後とも、どうぞよろしくお願いします。




