表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ようこそ異世界転移センターへ  作者: カイ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

766/866

687

今日は光の勇者君との面接日。

昨日は、心配そうな闇の勇者君に『もっと話したらどう?』と言おうと思ったが、やめておいた。

連絡事項の伝達など、話す機会はあるだろうし、そのときにでも気になることを聞けばいいはずだ。

それもままならないというのは、やはり親友ではないということなのだろうか。

それとも、親しいからこそ聞けないこともあるのだろうか。

自分が迷っているときは、ヘタなアドバイスはしないほうがいいに決まってる。

ということで、そのあたりはうやむやにして終わらせた昨日だった。


光の勇者君が三室にやってきた。

昨日と同じように、今日から私が担当になることを告げる。

「最近、毎日のように図書室に来ていると聞きましたけど、ちゃんと休憩取ってますか?それに、ゴハン抜いたりしてませんか?」

「生活指導ってそういうことですか。あー、まー、はい。」

― そのテキトーな返事は、ロクな食事してないでしょう!

「戦うには、技術だけじゃなくて体を作るのも大事なことです。人間の体は食べたものでできています。さらに質のいい睡眠をとらなければいい筋肉も育ちません。魔法や剣の技術も大事だけど、それを扱うのはあなたの体ですからね。三食食べてきちんと寝る。何事も健康な体があってのことですよ。」

― アリィさんの受け売りだけどね!

「あー、はい。気を付けます。」

「それと、以前渡したハーブティーは飲んでますか?」

「・・・・・・」

― やっぱり!袋に入ったまま開けてすらないに違いないな、これ。

「質のいい睡眠をとりたかったら、寝る前に飲んでくださいね。面倒くさがらずに。」

「・・・・・・はい。」

光の勇者君は、私から視線をそらした。

― まったくもう!あからさまにやる気ない態度取っちゃって~。

いよいよとなったら、アリィさんを召喚してやるからね!


気を取り直して、次の質問に移る。

「普段はどのように過ごされていますか?」

「一応騎士団に所属してますから、その任務を。訓練もありますが今は免除してもらってます。任務以外の時間はここに。」

どうやら、任務は放棄していなかったらしい。

仕事はするが、訓練には出ないのは・・・いいのか?

闇の勇者君は、訓練にも参加してそうな話しぶりだったけど。

「そうなんですね。任務というのはどういうものかお聞きしても?」

「主に警護です。以前は魔物の討伐にも駆り出されましたが、今はそれもありません。」

「それは、御前試合が近いからですか?」

「試合に出る人は、そうです。選抜される前にケガしたら本末転倒ですから。」

「訓練には出なくても大丈夫なんですか?」

「さあ・・・どうですかね。今は自分のためにならないから。」

― ん~・・・それで訓練を放棄してるなら、周りの心証は良くはないだろうなぁ。


「そうですか。普段の生活で、困ったこととかトラブルとかありませんか?」

「特には。もともと僕に絡んでくる人はいませんから。」

「それはどうして?」

「最初に、難癖つけてきたヤツらを全員打ち負かしたからです。」

― おう・・・案外血の気の多い子なんだな。

「それは、2人で?」

「いえ、1人で。四六時中一緒にいるわけじゃないですから。1人になったところを狙われました。」

「えええ、騎士なのに、そんな卑怯な。」

― しかもいい大人でしょうに!若者相手にみっともないな!!

「まあ、人間なんてそんなものかと。前の世界でもそんなでしたから。」

― どこにでも、いじめっ子はいるってことね・・・。


「口で言ってわからないヤツには、力の差を見せるのが有効だと学習しました。」


― あ、あははは・・・いつか誰かがそんなこと言ってた~な~。

アーネット先生とか、リュウ先生とか、キャロルさんとか、言ってた~な~。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ