表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ようこそ異世界転移センターへ  作者: カイ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

753/879

674

打ち合いの結果、勇者候補君たちは2人ともキャロルさんに負けた。

光の勇者君とキャロルさんが、ミーティングルームへ戻ってくると、今後の話し合いをするため、全員席についた。


「お疲れ様。それで、どうだったかな?」

マイケル先生がニコニコしながら、2人に声をかけた。

2人は顔を見合わせて、力強く頷きあう。

「先ほどの失礼な発言、大変申し訳ございませんでした。ぜひご指導をお願いしたいと思います。」

2人揃って立ち上がり、深く頭を下げる。

マイケル先生は、その答えを聞いてとても満足そうだった。


― やっぱり答えるのは闇の勇者君か。

お互い、意志疎通はできているようだけど、光の勇者君は彼に任せっきりみたい。

闇の勇者君が、まるで学級委員長みたいに見える。


「だそうだ、キャロル君。どうかね?」

「2人ともなかなかだったよ。私も久しぶりに楽しかった。普段は魔法も使っているからやりづらかったでしょう?そういう癖がついているのか、その間が隙になっていたからね。でもね、敵によっては魔法が効かない者もいる。そんな時には命取りになるから気を付けたほうがいい。」

「「はいっ!」」

「うん。マイケル先生、相手になるのは構いませんが、期間はいつまで?」

「そうだねぇ。面接は1か月に1回だから、その時にでも・・・」


「あ、あのっ!」

マイケル先生とキャロルさんの会話に割って入ったのは、闇の勇者君。

「なんだい?どうかしたのかね?」

「実は・・・近々、魔王討伐のメンバーを決める御前試合がありまして・・・。できればもっと回数を設けてもらえませんか。毎日じゃなくてもいいです。3日に1回・・・いえ、1週間に1回でも構いません。お願いできないでしょうか。」

「ふむ・・・その御前試合とは、いつ行われるのかね?」

「まだハッキリと決まったわけではありませんが、おそらく2,3か月後くらいかと。より強い者を選抜するために、国じゅうから適性のある者を募っているので、まだ時間があります。」

― 異世界から召喚までしたのに、まだ募集かけてるの?なんだそれ!


「キャロル君、どうするね?」

「毎日、と言いたいところだけど、こちらもスケジュール調整が難しい。そうだな・・・1週間に1回なら、大丈夫かな。」

「十分です。無理を言って申し訳ありません。よろしくお願いします。」

「それでは、これから選抜試合の間、1週間に1回、センターに来てもらうということでいいかな?」

「「ありがとうございます!!」」

2人はまた深くお辞儀をした。


「もうひとついいかな。指導するなら、きちんと時間をかけたいから、1日に相手ができるのは1人まで。だから、日をずらして来てもらえる?曜日は木曜日と金曜日の午後。どっちが先でも後でも構わないよ。私の指導を受けたら、こちらの人たちと面接をして帰ってね。それが条件。」

キャロルさんが私たちの元に来て、2人に向かってニコッと微笑んだ。

その破壊力に、口を開けたまま、真っ赤になっている若者2人である。


ここまでの自然なやり取りに、ただただ凄いと思ってしまった私である。

マリアさんには言えなかった勇者選抜のことも、それぞれの本音を探るために1人ずつ面接をすることも、あっという間に解決してしまった。

マイケル先生の老獪(失礼!)さもさることながら、キャロルさんのその機転の速さよ。

アーネット先生が、早々に室長に推したのも納得である。


「それでは、来週の木曜日から始めることにしようか。今日はこれで終了にしよう。君たちも大変な時期だろうけど、頑張ってくれたまえ。できる限りサポートはさせてもらうからね。」

「「よろしくお願いします。」」


本日の顔合わせはこれにて終了である。

天界の方に従い二室を出て行く彼らの表情は、とても明るいものに見えた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ