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英雄と呼ばれる最強魔法師  作者: ヨッシー
入学編
15/25

覚悟

 俺達は司令室を後にした。それからもしばらく担任に説明を受けながら支部の中を見学していると、昼休みの時間となった。俺とハヤテは弁当は持ってきていないため、食堂へと向かうことにする。桜井さんは、他に仲良くなった友達と食事を取るみたいなので俺達はそこで別れた。


 俺たちが食券を買って列に並んでいると携帯端末に通知が来た。俺はハヤテとの会話を中断して端末を手を滑らせる。通知はMFAの情報部からだ。つい先程さいたま市で発生した魔物の群の殲滅に成功したらしい。

 正直俺は驚いた。先程、作戦会議が終わってからまだ1時間も経っていなかった。やはりB級隊員はかなりの実力を持っているようだ。


 MFAは戦闘集団ということもあり、一般の企業や官公庁などと管理体制が全く異なる。MFAは、年功序列制といったぬるい体制ではなく完全なる実力主義である。MFAでは5人1組でチームを作りチームごとに評価がつけられる制度を取り入れている。


 MFAにおける階級はAからDまで存在し、訓練生は三年間の研修を積めば自動的にD級となれる。そして研修を終えた隊員達を待っているのは、チーム同士による競争が始まる。任務や作戦においてチームがどれだけ貢献できたか、人的被害を防いだかなどいろいろな観点からチームが評価がされ、その評価をもとに昇進または降格が決められる。つまり退役するまでD級のままで終わるチームもあれば、研修後わずか3ヶ月でA級まで昇ったチームもある。


 ちなみにチーム名を名乗れるのはA級のチームだけに許されており、B,C,D級のチームはあまりにも多いために番号で管理されている。


 さっき指令室にいた時も、俺は間違いなくそこにいるB級隊員には今はまだ勝てないと直観で分かっていた。


 俺たちはトレーを受け取って、ちょうど空いた席に着いた。席に着いた俺たちは、食べながらさっきの情報部から届いたメールに添付された動画を見ることにする。動画は人工衛星通じて撮影された先ほど指令室で見た3チームがCランクの魔物と戦う様子だった。前にも言った通り、MFAは機密情報漏洩を防ぐためにほとんど情報を公開しない。それは動画も同様だ。俺たちは、魔法師が魔物と戦っている様子を見たこともなかったので戦闘に見入ってしまった。


 「すごい!本当にさっきのB級の先輩たち強いよ!」


 ハヤテが興奮気味に俺に話しかけてくる。だが俺は彼の言葉が聞こえなかったことにする。こいつはこうして興奮気味のとき、マシンガントークをしてくる癖がある。なのでいつもどおり、適当に「うん」とか「そうだな」と返事をしておけばいい。


 俺はその時あることを想像していた。3年後、自分が順調に訓練を積んで彼らみたいに勇敢に魔物と戦って任務を遂行している姿を。これからの授業や生活が楽しみでしょうがない。


 俺は残りのご飯を口にかきこんで食堂を出た。






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