050:一輪の花
黒龍の肉体は無数の枯れ葉のように四散…
オオムガはその中から瀕死のダダムスを見つけ、優しく捕まえた。
「よくやったオオムガ…しかし女神の領域はわしも分からぬ…おぬしの旅はまだ…」
「いや…実はもう見当がついてるんだ…」「!?」『……ッ!』
「世界を探してる限りは絶対に見つからない場所…俺があの女の立場でも多分こうする…」
オオムガは自らの手で指輪を抜き取り、ぐっと握りしめた。「まさか…」
そして最後の力で剣の呪気を高め、指輪を握る手にそれを集めはじめた…!
『待ちなさい!私が死ねば剣も消える!それでどうやって人間は魔族と戦うの!?』
「それはこれから生きる者が考えることだ…死ぬ者には関係ない…」『だめ…やめて…』
「終わったか…」『やめてやめてやめてあああやああーーー!!!』
世界を陰で操っていた女神は死んだ。しかしそれは平和の到来を意味しない。
残された人間と魔族はどちらかが滅びるまで戦い続けるのだろう。いや、その後も…
数日後、オオムガの遺体はトバ村の近くで発見された。
彼の葬儀はジジルら村人たちの手でひっそりと行われたが、
その葬列には身分を隠して加わった者も少なくなかった…
さらに後日、彼の墓には一輪の花…
それは魔王城の周辺にのみ咲くという花…
終 り
メインの物語はこれで終わりです。
読んでくれたすべての人に感謝します。
本当にありがとうございました。




