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003:ひとかけらの意地


森を出たオオムガは最寄りの村で休んでいた。

どこも魔王の城が崩壊したという話題で持ちきりだ。しかし村人たちに笑顔はない。

魔王の命令で大人しくしていた魔獣たちが暴れ回る恐れがあったからだ。


その恐れは的中し、十数匹の魔獣が村を襲い始めた。

しかし今のオオムガは無力…一目散に村を飛び出し、近くにあった洞穴に身を隠した。

「あの村を救いたいか?今は無理だ。じきに剣が目を覚ます。待て」

ダダムスはオオムガにそう言い聞かせた。


そして、飲まず食わずのまま洞穴に潜むこと3日、ついに剣が目覚めた。

オオムガの体は衰弱死寸前の状態だったが、剣が戦う力を与えてくれる。

たちまち村に戻り、魔獣たちを撃滅!しかし村はすでに壊滅…

横たわる瀕死の村人がオオムガに話しかけた。

「あんた…3日前の人…なぜもっと早く…」それが最期…オオムガは泣いた。

泣きながら地面に散乱したパンと泥水を口に流し込み、誰もいなくなった村を後にした。


いつまでこんなことが続くのだろう…これが運悪く剣に選ばれた者の宿命…

「死にたいか?死ぬほど辛いか?ならば死ねばよい。代わりはいくらでもおる」

ダダムスがそう囁き、オオムガはひとかけらの意地でこれを黙殺…

もはや挨拶のごとし…



続く

ダダムス

女神の使いとして剣の持ち主をサポートする小さな黒トカゲ。

老人のような口調だが歳などは不明。彼自身にこれといった戦闘力はないが、

タトゥーに変身して生物の体に侵入し、自在にパラメータを操作できる。


歳:不明

体:全身黒

瞳:赤

身:10センチ程度

特:タトゥー変身、パラメータ操作

好:野いちご

嫌:人間の子供

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