胎動
更新再開しようと思いますが、不定期になってしまいがちです。
終わらせようとは思っていますのでよろしければ気長にお待ち下さると幸いです。
加えてですが全話改稿しました。
『あれがヘルが用意したヴァルキュリアか。』
神殿の中央に位置する巨大な水晶にはミスティアが映る。その周囲には純白の翼を携えた少女達が集まっていた。水晶に映る敵のヴァルキュリアを興味深そうな顔で見つめている。
『・・・ねえさま~、わたしがあのことあそんできていーい? ちょうどおーでぃんさまからもらったおもちゃがあるから』
『スクリィか、そうだな。フリスは使命で忙しいし、私も片づけなければいけないことがある。それにまだあのヴァルキュリアは誕生したばかりだから、お前でも大丈夫だろう』
その輝くばかりの金髪を肩のあたりで切り揃えた、純白の翼を持つ少女は切れ長の相貌を優しく細め、自分の妹の頭を愛おし気に撫でる。
『主神オーディン様の意のままに、励んでくるがいいさ』
『は~い! わたしがんばるね~』
少女は緊張感の無い声で言う。
そして水晶に触れるとその体が吸い込まれるかの様に、消えていく。
妹が消えていくのを見送ると、姉である少女は今まで浮かべていた笑みを一転、凍り付く様な表情に代え呟く。
『たとえ誰であろうとオーディン様の願いを阻む者は、全て消えてもらう』
殆ど初心者ですが、ブクマ、ポイントを頂いて感謝の思いでいっぱいです。