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谷戸物語  作者: 播磨王65
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80話:ニューヨーク小旅行3と留学の終了

 ニューヨークの活気は間違いなくこのエリアから始まっているといえる。ニューヨークシティのこの狭いエリア内に、およそ36の劇場がひしめいています。シアターディストリクトは、「マンハッタンの心臓」と呼ばれている。ブロードウェイシアターだけでなく、たとえばレコーディングスタジオ、レコードレーベル、シアターエイジェント、それにABCテレビスタジオなどがあることが、シアターディストリクトの名前の由来となっている。


 かつては、とても危険な地帯だった。しかし1990年代中盤に、当時のニューヨーク市長ルドルフ・ジュリアーニがこのエリアの「一掃」を提案し、もっと観光客向けのアトラクションをオープンすることを推進しました。ウォルトディズニーカンパニーは、荒れ果てたニューアムステルダムシアターを買い取り改修し、さらに42から53丁目、6から8番街にまたがるエリア全体の刷新に一役かっている。


 マンハッタン最古の南北道路であるブロードウェイは、シアターディストリクトのど真ん中を縦断しており、全長29kmにも及び。ブロードウェイのシアターディストリクト内を走る部分は「グレートホワイトウェイ」として知られ、まばゆい光と看板の宝庫。ブロードウェイミュージカルの選択肢は無数にあり、老若男女が楽しめる。そこで、佐織とケイトは、ブロードウェイのシアターを歩いて回った。


 詳しく知るために、ブロードウェイミュージカル劇場の看板を見て回り、多くの写真を撮った。マンマ・ミーア、オペラ座の怪人、ウイキッド「オズの魔法使いでドロシーが迷い込むよりも前にオズの国で起こっていた物語」、シカゴ、ライオン・キング。メリー・ポピンズ、メンフィス、マンマ・ミーア、アダムス・ファミリー、ジャージー・ボーイズなどが上演されていた。


 その後、14時半に、ブロードウェイを出て、タクシーでホテルに立ち寄り、荷物をもらって、空港へ向かい、15時前、ニューヨーク・ラガーディア空港に到着し、登場口に行き手続きをとり17時の飛行機に乗った。ボストンには18時半に到着し、ホストファミリーの家に19時過ぎに到着した。その後、お土産を渡し、家族と夕食をとって、旅行の話をして、盛り上がり、22時には床についた。


 翌朝、7時起きて、朝食をとって、学校へ8時過ぎに到着すると、直ぐ後に、ケイトに来て、挨拶してから教室に入った。やがて、最終週の授業が始まった。この頃になると、学生達の個性も、だいぶわかってきて、ほとんどの学生が、夢を抱いて、アメリカ留学に来ていることが、ひしひしと伝わってきた。つまり、アメリカで一旗揚げたい、起業して富裕層の仲間入りしたい。


 将来は、ニューヨークの豪華マンションに住みたいと言う話が休み時間に交わされていた。以前は、佐織も、その仲間で、上昇志向が強かったが、今回の留学で、果たしてそれだけで良いのかという、漠然とした疑問がわいてきた。自分達が、自分達のための生活向上をめざして競争するだけがベストなのか、わからなくなってきた。かといって、具体的に、どこがどう違って、どうすべきかという結論には達していない。


 何とも歯がゆい、気持ちになっていた。そのため、最終日の自分の留学を終えてと言う討論会でも、発言に迫力がなく、そこを仲間達につかれたが、的確に強い反論ができなかった。しかし、それを聞いていた、講師のティモシーが、悩むことは、決して悪い事ではありません、むしろ、悩み、苦しんで、そこから自分なりの解決法を見つけ出してこそ、次のステップに行ける近道だと言った。


 この意見に対して、反騰する若者は多かったが、賛同するのは、佐織くらいだった。これに対して、自分が熱くなって、間違った選択するより、後ろに下がって、もっと広い視野で物事を再度、点検しながら、見直しと言うことは、自分にとって最適の道を探す近道だと説明し、例えていれば、ウオーク・ドント・ラン「急がば、回れ」と言い、これ以上は自分の頭で考えなさいと大きな声で言った。


 これで、佐織は吹っ切れたような気がした。さすがに、ここの大学で留学できたことは成功だと思えた。そして、留学が終了し、数人で、討論をして、終えて、仲良くなった人達は、メールアドレス、スカイプアドレスの交換をしたりして、別れを惜しんで、最後に、自分達の輝ける未来に乾杯をして、留学を終了した。

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