♥ 船に乗ろう 2
──*──*──*── 船室
アルト・ルキンツ
「 アハハッ、元気だな。
チコは大きいからベッドの上で跳び跳ねるのは駄目だぞ 」
チコ
「 ちぃ〜〜…… 」
アルト・ルキンツ
「 よしよし、チコ……そんなに悲しそうな声出すなよ。
おいで、ブラッシングしてやるよ 」
チコ
「 ちぃちぃ♥ 」
オレは荷物入れのハンモックからブラシを取り出すと、チコの体にブラッシングをしてやった。
ニュイ,キーラ,ギッちぃにはブラッシングする必要が無いから楽だ。
ブラッシングが好きなチコに時間を掛けてやれるから助かる。
丁寧にたっぷりと1時間を掛けてチコのブラッシングタイムを終えたオレは、食堂へ行く事にした。
ニュイ,キーラ,ギッちぃ,チコにはテムモンフードを与える事にして、船室で待っていてもらう事にする。
タダを捏ねたりしないから助かる。
トッポはオレに付いて来るみたいだ。
オレが居ない間に何等かの問題が起きたとしても、人型になれるギッちぃが対処してくれる事になった。
ギッちぃには、間違っても魔素を出さないようにと言い聞かせ、ニュイには酸を使わない事と呑み込んで窒息させたり消化しない事を言い聞かせた。
キーラには絶っ対に巨大化しない事とニュイの後ろに身を隠している事を言い聞かせた。
チコには咆哮だけは許可して、それ以外のツノで刺したり、爪で蹴ったり、嘴でつついたり、翼で打ったりしないように言い聞かせた。
無駄に強いから犯罪者相手にも手加減をするように言い聞かせたわけだけど、理解してくれているかは分からない。
返事だけは素直で良いんだけどな…。
ホワギナロが居てくれたら、安心なんだけどな……。
色々と不安はあるけど、呉々も船室から出ないように言い聞かせてから、オレは船室を出た。
──*──*──*── 船内・通路
船員から受け取った鍵を使って念の為、ドアに鍵を掛けた。
アルト・ルキンツ
「 中から鍵を開けれるから意味ないけど、一応な… 」
妖精王:トッポ
『 アルトは心配性だね〜〜。
ニュイ達だって、ちゃんと弁えてるよ〜〜 』
アルト・ルキンツ
「 どう弁えてるんだよ…。
人間とテムモンの弁える基準は違うだろうが… 」
一抹の不安を残して、オレはトッポの案内で食堂へ向かった。




