♥ 船に乗ろう 3
──*──*──*── 船室
アルトがトッポと共に船室を出て行ったのを見送ったテムモン達は、器用にテムモンフードを互いに分け合って食べる。
ギッちぃ
「 ギィギィ 」
チコ
「 ちぃちぃ 」
ニュイ
「 にゅにゅ〜 」
キーラ
「 キーキー 」
決められた量の食事を終えたテムモン達は、何やら話し合いを始めたようだ。
どうやらギッちぃに教えを受けているようである。
ギッちぃは魔素の扱い方を教えているようだ。
魔獣であるチコは魔素の扱い方を理解しているようで、怪物のニュイ,キーラに魔素の扱い方を教えている。
テムモン達は、アルトとトッポに内緒で魔素の扱い方を学んでいたのだ。
ニュイ
「 にゅ゛にゅ゛〜〜 」
キーラ
「 キーキーキキー 」
チコ
「 ちぃちぃ 」
ギッちぃ
「 ギィギィ…。
ギィィィギィ 」
ニュイ
「 にゅにゅ〜〜 」
キーラ
「 キーキー 」
魔獣のチコ,ギッちぃよりも魔素量の少ない怪物のニュイ,キーラは苦戦をしているが、全く出来ないわけではないようだ。
チコ
「 ちぃ〜〜!
ちぃちぃ!! 」
ニュイ
「 にゅにゅ!
にゅにゅにゅ〜!! 」
ギッちぃ
「 ギィギィ 」
キーラ
「 キキーキーキー 」
どうやらニュイもキーラも魔素の扱い方をマスター出来たようだ。
ギッちぃ
「 ギィギィギギィ 」
ニュイ
「 にゅにゅ! 」
チコ
「 ちぃちぃ 」
キーラ
「 キーキー 」
3体のテムモンはギッちぃに魔素の操り方を学びながら何かをしようしているようだ。
先ずはギッちぃが、お手本として姿を人型へ変えた。
ギッちぃ
「 ほら、してみ。
体を魔素で覆ったら、人型を思い浮かべて、魔素を体内へ取り込むんだ 」
ニュイ
「 にゅ゛〜〜にゅ! 」
チコ
「 ちぃ…………ちぃ〜〜 」
キーラ
「 キーキー」
3体のテムモンはギッちぃに言われた通りに魔素を操り、体中に魔素を覆わせる。
全てはアルトの為に──、人型を思い浮かべながらテムモン達は、体中を覆う魔素を体内へ取り込んでいく。
すると、どうした事だろう!
テムモンだった3体の肉体は人型に変化していた。
ニュイは蒼翠色の髪と瞳をした童顔の人型に変わり、チコは黒紫色の髪と瞳の童顔の人型に変わり、キーラは黄金色の髪と瞳の美人な人型に変わった。
ニュイ
「 ──わぁ〜〜!
出来たよ〜〜!
やったぁ!
アルトと一緒だぁ〜〜! 」
チコ
「 ふぁぁぁぁ!
これが…これが…アルトと同じ……ふぁぁぁぁ!!!! 」
キーラ
「 …………綺麗…。
これが…人型のボク… 」
人型に姿を変える事に成功したキーラは姿見の前で自分の容姿を見てうっとりしている。
ニュイ
「 えへへ(////)
アルト、きっと吃驚するね!! 」
チコ
「 うん、するよね!
絶対するする〜〜♥ 」
キーラ
「 早くアルトに見せたい… 」
ギッちぃ
「 魔素をコントロール出来るようになれば、長い時間その姿を保てる 」
ニュイ
「 うん!
ギッちぃ、教えてくれて有り難う〜〜! 」
チコ
「 あ…人型の時は技を使えないみたい… 」
キーラ
「 …………本当だ。
人型って不便だね… 」
ギッちぃ
「 仕方無いよ。
人型でもアルトを守れるように鍛えないと…。
ホワギナロ様に頼もう。
ホワギナロ様なら稽古を付けてくれる 」
ニュイ
「 トッポは無理だもんね〜。
今はアレだし 」
チコ
「 トッポに教わるのは絶対に嫌だぁ!! 」
キーラ
「 ボクもトッポは無理…。
彼奴、アルトにベタベタしてウザいもん 」
ギッちぃ
「 アレでも一応は妖精王だから怒らせないようにな 」
ニュイ
「 無理だと思うよ〜〜。
妖精がトッポに告げ口してるだろうし〜〜 」
チコ
「 今更だよね〜 」
キーラ
「 アルトはトッポが嫌いみたいだし、ボク達を庇ってくれるよね? 」
ギッちぃ
「 『 仲良くしろ 』って言われる。
僕等は家族なんだから… 」
ニュイ
「 不本意だけどね〜〜 」
チコ
「 努力はする〜〜 」
キーラ
「 ボクも……。
本当は嫌だけど… 」
ギッちぃ
「 主が戻って来るまで人型を維持させるぞ 」
ニュイ
「 は〜〜〜い 」
チコ
「 頑張る〜 」
キーラ
「 やってみる 」
テムモン達は人型の姿を維持しつつアルトとトッポが船室へ戻って来るまで過ごす事にした。
──*──*──*── 2時間後
──*──*──*── 甲板
食堂で食事を済ませたアルトは、甲板に出て船が出港する様子を見届けた。
潮の香りを嗅ぎながら船が≪ 港町 ≫の港を離れて行くのを眺めていた。
アルト
「 ──トッポ、≪ ホホロの港街 ≫には何日の航海で着くんだ? 」
妖精王:トッポ
『 そうだね〜〜。
順調なら約30日って所かな〜〜 』
アルト
「 1ヵ月も船で生活するのかよ……。
はぁ…退屈な1ヵ月になりそうだな 」
妖精王:トッポ
『 そんな事ないよ〜〜。
ボクがアルトを退屈させないよ〜〜。
船室の中でならハイエルフになってもバレないし〜〜 』
アルト
「 マジかよ?!
頼むからハイエルフには、ならないでくれ!! 」
妖精王:トッポ
『 え〜〜どうしてさぁ〜〜?
密室だよ〜〜。
アルトが満足する迄、御奉仕したいのにな〜〜 』
アルト
「 すんな!!
お前の御奉仕は要らん!! 」
妖精王:トッポ
『 えぇ〜〜…。
御奉仕ぃ〜〜 』
アルト
「 ハイエルフになったら、船室から追い出すからな!
船室の前の通路で寝ろよ!! 」
妖精王:トッポ
『 嫌だよ〜〜!
アルトと同じベッドで寝るんだもん! 』
アルト
「 お前こそハンモックの中で寝てろ!! 」
妖精王:トッポ
『 むぅ〜〜。
アルトってば、ボクにだけツンデレさんだよね〜〜♥
エヘヘ(////) 』
アルト
「 何で喜ぶんだよ…。
照れんな!
たく……風が出てきたな。
船室に戻るぞ 」
妖精王:トッポ
『 は〜〜〜い♪
アルト〜〜、夕食の時間まで何するの〜〜?
ボクとシッポリしようよ〜〜 』
アルト
「 トッポ、黙らないと海に落とすぞ… 」
妖精王:トッポ
『 連れないアルトも好きだよ〜〜♥ 』
アルト
「 黙ってろ… 」




