♥ 時は流れて… 3
アルト・ルキンツ
「 は…あぁ゛!?
“ 国を跨いだ転移が出来ない ” って、どういう事だよ! 」
妖精王:トッポ
『 ≪ リーブルック公国 ≫ ─→ ≪ カンザレラ王国 ≫への転移は出来ないんだよ〜〜。
≪ リーブルック公国 ≫ ─→ ≪ カンザレラ王国 ≫へ転移したいなら、≪ リーブルック公国 ≫を出国して、≪ カンザレラ王国 ≫へ入国してからだね〜〜 』
アルト・ルキンツ
「 はぁ?!
何だそれ?
聞いてないぞ! 」
妖精王:トッポ
『 今、教えたよ〜〜 』
アルト・ルキンツ
「 そう言う大事な事は入国前に教えてくれよ!! 」
妖精王:トッポ
『 そんなに大事かな〜〜?
アルトの言う “ 大事 ” が今一分からないよ〜〜 』
──っ、この虫野郎め!!
やっぱ蠅叩きは作るべきだな!!
トッポ専用に作らなければ!!
妖精王:トッポ
『 あっ──、でも今は≪ カンザレラ王国 ≫へは戻らない方が良いかもだよ〜〜 』
アルト・ルキンツ
「 どう言う事だよ? 」
妖精王:トッポ
『 ≪ カンザレラ王国 ≫は≪ アスラムッド帝国 ≫から宣戦布告をされてるからだよ〜〜。
≪ アスラムッド帝国 ≫に攻め込まれたら、ドラゴンをテイムしてる場合じゃなくなるよ〜〜。
人間同士の土地取り合戦に巻き込まれると面倒だよ〜〜 』
アルト・ルキンツ
「 ……それは言えるな…。
戦場になるって分かってる国に態々戻る事もないか… 」
妖精王:トッポ
『 そうそう。
暫くは≪ カンザレラ王国 ≫と≪ アスラムッド帝国 ≫は要注意だね〜〜 』
アルト・ルキンツ
「 ≪ リーブルック公国 ≫は大丈夫なんだろうな? 」
妖精王:トッポ
『 う〜ん……今の所はね〜〜 』
アルト・ルキンツ
「 今の所は?
妙な言い方するなよ。
分かってる事があるなら言えよ 」
妖精王:トッポ
『 ≪ リーブルック公国 ≫はエルフの入国を禁じているのは話したよね 』
アルト・ルキンツ
「 あぁ、さっき聞いたが。
何だよ…、エルフ絡みで何かあるのかよ… 」
妖精王:トッポ
『 そうだね〜〜。
直ぐにどうこうなる分けじゃないよ〜〜。
この国でエルフがどんな扱いをされてるのかは≪ 港町 ≫へ着けば分かるよ〜〜 』
アルト・ルキンツ
「 嫌な予感しかしないじゃないか… 」
妖精王:トッポ
『 エヘヘ。
早目にポリシャと別れといて良かったね〜〜 』
アルト・ルキンツ
「 ……、……そうだな…。
それで、≪ 港町 ≫には何れぐらいで着くんだ? 」
妖精王:トッポ
『 普通の馬車で約8日かな〜〜。
チコの速さなら後3,4日だよ〜〜 』
アルト・ルキンツ
「 意外と早く着けるんだな 」
妖精王:トッポ
『 厄介事が何も起きなければ──だけどね〜〜 』
アルト・ルキンツ
「 厄介事か…。
別に起きないだろ? 」
妖精王:トッポ
『 冒険の旅は常にイレギュラーな事に巻き込まれ易いんだよ〜〜 』
アルト・ルキンツ
「 不吉な事を言うな!
厄介事に巻き込まれるなんて此方は御免なんだよ… 」
妖精王:トッポ
『 ボクだって面倒事は嫌だよ〜〜。
アルトと楽しい時間を過ごせなくなるもん 』
アルト・ルキンツ
「 ……あんま…くっくつなよ… 」
妖精王:トッポ
『 えぇ〜〜何でボクは駄目なのさ〜〜。
テムモンばっかり狡いよ〜〜。
ボクの事も可愛がってよアルト〜〜 』
アルト・ルキンツ
「 ……お前…妖精王なんだろ…。
妖精王がそんなんで、いいのかよ… 」
妖精王:トッポ
『 いいんだよ〜〜。
ボクとアルトは生涯の番なんだから〜〜♥ 』
アルト・ルキンツ
「 何が番だよ…。
気色悪い事、言うな… 」
妖精王:トッポ
『 アルト……。
前のアルトは優しかったのに、今のアルトは優しくないね…。
ボクは素っ気ないアルトも好きだよ♥ 』
アルト・ルキンツ
「 そうかよ… 」
無駄に陽気でウザいトッポと話してると疲れるな…。
妖精王:トッポ
『 アルト〜〜♥ 』
アルト・ルキンツ
「 鬱陶しいからハートを飛ばすなって…。
≪ 港町 ≫に着いたら直ぐ船に乗れるのか? 」
妖精王:トッポ
『 船券を買う必要があるよ〜〜。
船券は片道分1枚で小銀貨10枚か銀貨2枚か大銀貨1枚だよ〜 』
アルト・ルキンツ
「 はぁ?
片道分だろ、1枚で1万もすんのかよ?!
1枚で何人まで乗れるんだ? 」
妖精王:トッポ
『 1枚は1人分だよ〜〜。
ホワロは≪ 港町 ≫に到着したら≪ 聖精界 ≫へ戻るから、必要な船券は1人分で済むよ〜〜。
ボクの姿はアルトとテムモンにしか見えないし〜〜、ニュイ,キーラ,ギッちぃはチコに取り付けるハンモックの中に入ってもらえば迷子にならないよ〜〜 』
アルト・ルキンツ
「 ハンモックって……。
チコは大丈夫なのかよ?
重くないのか? 」
妖精王:トッポ
『 重くないよ〜〜。
ニュイもギッちぃも大きさを自在に変えれるし、軽いからね〜〜。
キーラも小型の時は軽いでしょ? 』
アルト・ルキンツ
「 まぁ…確かにな… 」
妖精王:トッポ
『 チコは馬車を引けるぐらい力持ちなんだから、ハンモックぐらいどうって事はないよ〜〜 』
アルト・ルキンツ
「 チコの負担にならないならいいんだ…。
テムモンは幾ら払うんだ? 」
妖精王:トッポ
『 テムモンはテイマーの荷物扱いされるから無料だよ〜〜。
アルトは大銀貨を1枚出せばいいんだよ〜〜 』
アルト・ルキンツ
「 テムモンは荷物扱いって……。
動物を物扱いする日本と同じだな… 」
妖精王:トッポ
『 船券,船室代,宿泊費,食事代は別だよ〜〜。
チコが居るから1人用の船室は狭いから、最低でも2人用の船室を借りないとね〜〜。
宿泊費は航海日数で決まるし、食事代は3食分×航海日数になるよ〜〜。
航海日数が増えると宿泊費と食事代も加算されるから余分に支払う必要もある──って事を忘れないようにね〜〜 』
アルト・ルキンツ
「 全部で幾ら払うんだよ…… 」
妖精王:トッポ
『 あはは、さぁね〜〜 』
アルト・ルキンツ
「 はぁ?
妖精に調べさせてないのか? 」
妖精王:トッポ
『 航海日や食事代は当日にならないと正確な値段は分からないんだよ〜〜。
船旅は自然相手だからね〜〜 』
アルト・ルキンツ
「 そうか…。
なぁ、チコを小さくする事は出来ないのか?
幾ら何でも今のチコはデカ過ぎるだろ。
船室に入れないだろうし……、体重だって思いしな 」
妖精王:トッポ
『 その心配なら要らないよ〜〜 』




