♥ 時は流れて… 2
そうそう、実は未だにドラゴンをテイムしに行けてないから、そろそろドラゴンをテイムしに行きたいと個人的には思ってるんだけど……、10基目の魔王の塔を目指しているから行けないんだよな…。
トッポの話では、11基目の魔王の塔の近くに山があって、其処に行けばドラゴンに会えるらしい。
また暫くドラゴンをテイムするのは、お預けになった。
10基目の魔王の塔はLV幾つだろうな…。
馬車の中から外を眺めるのも飽きて来た。
後方の見張りは暇なんだよな…。
チコの背中に取り付けている鞍の上にはニュイが居て、四方八方を見張ってくれている。
馬車の中にはオレ,クッションの上で気持ち良さそうに昼寝をしているキーラ,別のクッションの上で寛いでいるトッポ,使い魔の姿に戻っているギッちぃが居る。
トッポはハイエルフの姿ではなくて、妖精の姿に戻っている。
ギッちぃは相も変わらずテイマーのオレにベッタリ甘えている。
オレは甘えん坊なギッちぃを撫でながらクッションの上に座っている。
アルト・ルキンツ
「 ──あっ、チラチラして来た。
雪か… 」
妖精王:トッポ
『 今夜から冷えそうだね〜〜。
アルト、コートを出すから羽織るといいよ〜〜 』
アルト・ルキンツ
「 有り難な、トッポ 」
妖精王:トッポ
『 どう致しましてだよ〜〜。
エヘヘ(////)』
正直言って、ハイエルフ姿のトッポよりも妖精姿のトッポの方がオレ的には接し易い。
ウザいけど求愛ハラスメントをして来ないだけ有り難い。
そうそう、実は何時の間にか素で話せるようになったんだよな。
“ 僕 ” としか言えなかった自称も普段から “ オレ ” って言えるようになったんだ。
何でかは知らないけど、素で話せるって楽で良いよな〜〜。
アルトの話し方は家族以外に接する時だけにする事にした。
マントを外してトッポが出してくれた毛皮のコートを羽織る。
マントは眠っているキーラの体に掛けてあげた。
小型のキーラはニュイやチコと違って寒さに弱いからだ。
雪がチラチラと降って来たからといってチコは止まらず馬車を引き続ける。
今の居るのは、オレが最初に目覚めた国とは違う別の国だ。
≪ リーブルック公国 ≫って言う国らしい。
この国にも勇者が居て、魔王の塔を攻略せんが為にLV上げに奮闘しているらしい。
妖精王:トッポ
『 魔王の塔に行くには、≪ 港町 ≫で船に乗る必要があるみたいだね〜〜 』
トッポが広げた地図を見ながら言う。
毛皮のコートを出した時、序でに取り出したんだろう。
アルト・ルキンツ
「 ──船?
馬車で行けないのか? 」
妖精王:トッポ
『 うん、無理だね〜〜。
此処が10基目の魔王の塔だよ。
ほら、山脈があって行けなくなってる。
この山脈は険しいから馬車でも無理だし、徒歩でも無理なんだよ〜〜。
此処から1番近い≪ コド ≫から船に乗って──、≪ ホホロ ≫で船を降りて馬車で、魔王の塔まで行くのが近いルートになるよ 』
アルト・ルキンツ
「 同じ国内なのに船に乗るとか不便で面倒だな…… 」
妖精王:トッポ
『 そうだね〜〜。
山脈にトンネルでも掘れたら≪ コド ≫と≪ ホロロ ≫を経由する必要がないんだけどね〜〜 』
アルト・ルキンツ
「 トンネルか…。
魔法でトンネルを作れないのか? 」
妖精王:トッポ
『 あはは!
駄目だよ、アルト〜〜。
トンネルを作るなら国王に謁見して、許可を貰わないとね〜〜 』
アルト・ルキンツ
「 妖精の悪戯で済ませられないのか? 」
妖精王:トッポ
『 そうしたいのは山々なんだけどね〜〜。
≪ リーブルック公国 ≫ってのは厄介な国でさ〜〜、 “ 妖精の悪戯 ” が通じない国なんだよ〜〜。
色々と面倒な国なんだよね〜〜 』
アルト・ルキンツ
「 そうなのか? 」
妖精王:トッポ
『 そうだよ〜〜。
ボクがハイエルフの姿を止めてるのは、≪ リーブルック公国 ≫はエルフ族の入国を禁止しているからだし〜〜 』
アルト・ルキンツ
「 はぁ?
そうなのか?
そういう事は入国前に教えてくれよ… 」
妖精王:トッポ
『 アハッ、めんご〜〜♥ 』
アルト・ルキンツ
「 思ってないだろ… 」
妖精王:トッポ
『 ちゃんと思ってるよ〜〜。
魔王の塔も山脈に囲まれてる場所にあるから、≪ ホロロ ≫から幾つもの≪ 村落 ≫≪ 町 ≫を経由しないといけないんだよね〜〜。
こういう時にドラゴンが居てくれると、遠回りする必要がないんだけどね〜〜 』
アルト・ルキンツ
「 ……トッポ…、こうなるのが分かってたなら、入国前に教えろよ!
先にドラゴンをテイムしに行けば良かったんじゃないのか? 」
妖精王:トッポ
『 アルト…。
4基目の魔王の塔を攻略した後にドラゴンをテイムしに行けば良かったよね〜〜。
アハッ☆ 』
コイツ…態とかよ…。
クソッ、蠅叩きが有ったらバシバシと叩いてやるのにな!!
妖精王:トッポ
『 ≪ コド ≫は海鮮料理が美味しいんだよ〜〜。
沢山魚介類を買おうね〜〜 』
アルト・ルキンツ
「 どうせなら熱々の土鍋料理が食べたいよな 」
妖精王:トッポ
『 土鍋〜〜? 』
アルト・ルキンツ
「 トッポは知らないと思うな。
西洋っぽい外国には土鍋なんて無いだろうしな 」
妖精王:トッポ
『 そうなの?
アルトが食べたい料理は未々ありそうだね〜〜 』
アルト・ルキンツ
「 そうだな。
──なぁ、トッポ。
ドラゴンが生息してる山の近くにある≪ 村落 ≫に転移出来ないのか 」
トッポ
『 それって≪ ホダル ≫ の事?
ドラゴンの生息する山へ向かうなら通行止めされてた道を通らないといけないよ〜〜 』
アルト・ルキンツ
「 だから態々人間が避けてる大森林を通ったんだろ?
あれから4年は経ってるんだし、通行止めも解除されたんじゃないか?
それに今はチコが馬車を引いてくれてるんだ。
馬車移動だから山まで半年も掛からないだろ 」
妖精王:トッポ
『 そうだね〜〜。
チコの速さなら2,3ヵ月ぐらいで着けるかもだね〜〜 』
アルト・ルキンツ
「 それなら転移魔法で戻っても良いじゃないか! 」
妖精王:トッポ
『 残念だけど、国を跨いでの転移は出来ないんだよね〜〜。
テヘ♥ 』




