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♥ 時は流れて… 1


──*──*──*── 4年後


 4基目の魔王の塔を攻略した日から4年の歳月が流れた。


 4年のあいだに5基の魔王の塔を攻略し終わっている。


 今まで攻略の出来た魔王の塔のLVは1,2,3,4,5,6,7,8,11だ。


 残っている魔王の塔は残り3基で、LV9,10,12だけになった。


 LV11の魔王の塔を攻略する為に約1年程も魔王の塔内でLVを上げまくった。


 なにせ魔王のLVが8桁もあるからだ。


 なんで途中でLV11の魔王の塔を攻略しないといけないんだか……。


 この≪ マーザッカイ大陸 ≫に転生してから、約5年半と12日ぐらいが経ってると思うけど、結構早いペースで魔王の塔を攻略出来てるんじゃないかって思う。


 順調に進んでいると思いたい。


 ちなみに現在のパーティーメンバーは、ホワギナロ(精霊王)トッポ(妖精王)オレ(四つ葉の勇者)ニュイ(バブルスライム)チコ(グリンフェルノーツ)キーラ(キーアマイガラミア)ギッちぃ(使い魔)となっていて、ポリシャ(森エルフ)ない。


 ポリシャは死んだわけじゃなくて、途中で立ち寄った≪ 都 ≫でSランク冒険者をしている山エルフの青年と恋仲になったんだ。


 ≪ 都 ≫での滞在中に、お互いの気持ちが高まってしまい深い関係になってしまった事もあり、ポリシャはオレ達のパーティーから抜ける形になった。


 ホワギナロは育てた弟子を意外な形で手離す事になって少し残念そうだったが、結局はポリシャの幸せを祝福していた。


 トッポなんててのひらを返したかのように今迄で1番最高なんじゃないかってぐらいな笑顔で、ポリシャを祝福していた。


 態度が過ぎやしないか?


 トッポがポリシャへ用意した餞別は豪華だったのは言うまでもない。


 「 ポリシャはボク達の家族だった。これでもりないぐらいだけど、受け取って 」と言いながら、断るポリシャに餞別を無理矢理に押し付けていた。


 後戻りが出来ないように、れだけポリシャがパーティーにとって大事な存在なのかをアピールしたんだと思う。


 更にポリシャを寝取った山エルフの青年── 外見は青年なんだが、実年齢は分からん ──に「 ボクのポリシャを不幸にしたら妖精にお前らわせるよ 」なんて酷い脅し方までしていた。


 トッポの言葉に震え上がったSランク冒険者達は、新しく仲間に入るポリシャに酷い事はしないだろう。


 襟首を掴んでガクガクさせながら脅迫まがいな言い方をしていたトッポの凄味が凄まじかったからな…。


 素直に祝福してやればいいのに──、トッポは意外にも照れ屋だったらしい。


 オレからは「 ポリシャ姉さん今までがとう 」と「 相思相愛の人と出逢えてかったね 」と「 幸せな家庭を築いてほしい 」と素直な気持ちを伝えた。


 正直言って山エルフの青年に対しては、短いあいだだったけども大事な家族だったエロフを挨拶にる前に寝取った最低野郎だから、ムカついていた。


 さわやかハンサムでにも好青年に見えるのに所詮は理性をフル回転出来ない不誠実で低俗ゲスなサル野郎だったって事だ。


 例え、本人同士の合意の上だとしてもだ、ひとさまのエロフに手を出すのは駄目だ!


 万死に値する犯罪行為だぞ、山エルフ!!


 ニュイ(バブルスライム)の酸弾で●●●●を再起不能にして使い物にならなくしてやろうか──とも考えたけど、ポリシャの笑顔に免じて今回は見送る事にした。


 オレはポリシャの幸せの為には紳士の皮を被ったんだ。


 ニュイ(バブルスライム)チコ(グリンフェルノーツ)キーラ(キーアマイガラミア)もポリシャとの別れを惜しんでいた。


 みんなもポリシャにはくしてもらったからな。


 ポリシャと別れて≪ 都 ≫を旅立ってから約2年後に9基目 ── LV11の魔王の塔で約1年をついやして、頂上の魔王のを倒してオーブを手に入れたあと、熱烈な視線を送ってる1体の使い魔をテイムした。


 「 ギィギィ 」と鳴く使い魔には “ ギッちぃ ” と名前を付けた。


 この使い魔は人間に姿を変えられるらしくて、普段は外見年齢が9歳ぐらいの少年の姿を保っている。


 黒髪で黒い瞳なんだが、魔素を操る時は瞳が赤くなり、耳までしかない髪が腰ぐらいまで伸びる。


 魔素から大量に作り出した小型の使い魔を巧みに操り、敵へ向かわせると自爆させる技を使う。


 後方で遠隔操作をして戦うタイプかな?


 人型の時はオレの事を「 あるじ 」と呼んでくれて、常にたん(たん)としている。


 物静かで口数も少なて大人しくオレのそばたたずんでいるが、本来の姿に戻るとてのひらを返したかのようにベタベタに甘えてる。


 可愛いんだが……ギャップに悩む…。


 魔素を操るギッちぃ(使い魔)は、ハンドルを握ると性格が豹変する人みたいになって、手にえなくなる。


 チコ(グリンフェルノーツ)は成長期を過ぎて大人になった事で、馬車を引けるようになった。


 体格は5人乗りのコンパクトカーぐらいに大きくなって逞しくなったし、体の色も白から綺麗な夜紫色に変わっている。


 左右から生えている悪魔的なツノも立派で、嘴も鋭くなっている。


 両脚も逞しくて脚力が尋常じゃない。


 大人になると水鳥みたいに水や雪を弾くようになった。


 背中には人が乗れるように鞍を付けれるようになったし、持久力も凄まじいらしく、どんなに走っても疲れないらしい。


 ギッちぃ(使い魔)が魔素を与えてるとチコ(グリンフェルノーツ)の疲労は吹き飛ぶらしい。


 魔素って凄いんだな…。


 チコ(グリンフェルノーツ)は馬車を引くだけじゃなくて、しっかりと戦力にもなってくれる。


 嘴でつつく,翼で打つ,体当たり,風起こし,爪で切り裂く,羽を飛ばす,ジャンプ,咆哮…など(など)の技を駆使して戦ってくれる。


 ギッちぃ(使い魔)とは魔族同士という事もあって、まるで水を得た魚のようにコンビネーションが抜群だ。


 魔素をに使った技なんて恐ろしいぐらいだ。


 紅一点のポリシャが抜けてしまったけど、圧倒的な戦力が増えて戦闘がらくになった事は言うまでもない。


 馭者をしてくれるのはホワギナロだ。


 外見から馬車を見ると狭そうに見えるが、中に入るとかなり広い。


 雨が降っても強風が吹いても雪が降っても、移動を中断してテントを張って待機する必要がなくなって、旅はらくになった。


 チコ(グリンフェルノーツ)さま(さま)だ。


 大人になっても鳴き声は可愛いままだから、安心した。


 姿だけじゃなくて鳴き声まで変わってしまったら、オレは立ちなおれなかったよ…。

◎ 変更しました。

  6人乗りワゴン車 ─→ 5人乗りコンパクトカー

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