♥ モンスター図鑑を見てみた
モンスター図鑑の何処かにキーラの事が書かれている筈だ。
ペラペラとページを捲っていると、キーアマイガラミアの事が書かれているページを見付けた!
何々……キーアマイガラミアは9本の頭を生やし、4本足で歩行する蛇竜である。
──蛇竜は走行する事が出来ず、普段は小型化しており、皮膚が弱く傷付き易く怪我をし易い。
──小型の場合は戦闘能力も低い為、戦闘には不向きであるが、危険察知能力が優れており、5km先まで分かる。
──巨大化したキーアマイガラミアの皮膚は堅くなり、強靭で鉄壁の防御力を誇るようになり、戦闘能力も高くなる。
──巨大化後の咆哮はLVの低い怪物,魔族の類いを戦意喪失させる。
──巨大化したキーアマイガラミアは超回復を使える事もあり、HPは高め。
──巨大化すると目を光らせ、対象者を金縛りにさせる事が出来る他に、8種類のブレスを口から吐く事が出来る。
──ファイアブレス,ウォーターブレス,クールブレス,アイスブレス,ウィンドブレス,サンダーブレス,アースブレス,ポイズンブレス,石化ブレスを吐くが、どの首が何のブレスを吐くのかはランダムとなる。
……、……、……凄い怪物じゃないか!!
小型化してる時は怪我をしないように気を付けないといけないけど、危険察知能力が優れてる──ってのは頼りになる!!
5km先ってのが良いな!
アルト・ルキンツ
「 キーラ、君って凄いんだね 」
キーラ
「 キーキー 」
トッポ:ハイエルフ
「 つまり、ずっとアルトが感じていた熱烈な視線を送っていた相手とベッド近くに映っていた影の正体は、このキーアマイガラミアだった──って事でいいのかな? 」
アルト・ルキンツ
「 僕はそう思ってるよ。
どうしてキーラが僕を選んでくれたのかは分からないけど… 」
トッポ:ハイエルフ
「 まぁ、いいよ。
アルトがそう思うならね。
皆にキーラを紹介しに行こう 」
アルト・ルキンツ
「 そうだね。
紹介しないと驚かれるよね 」
オレは手当てを済んだキーラを抱っこした。
履き物を履いてテントを出たオレは、ホワギナロ,ポリシャ,チコに紹介しに向かった。
キーラを紹介するとホワギナロもチコも新しく家族になったキーラを受け入れてくれたけど、ポリシャはキーラの姿を見て恐怖がった。
そりゃそうだ。
小さくても頭が9個もある蛇なんだから、気味悪がるのは普通の反応だと思う。
ヤマタの大蛇も人間に恐れられていたしな。
ヤマタの大蛇が本当に大蛇だったのかは知らない。
オレは日本神話には全く詳しくないんだ。
オレですら、ポリシャの反応が正常だと思う。
本来ならば、オレもキーラを目撃した時にはポリシャみたいに驚いて気味悪がるべきだったんだろう。
腰を抜かして、あわあわしながら悲鳴を上げて一目散に逃げるのが正しい反応だったと思う。
だけど、オレはそうしなかった。
いや、出来なかったんだ。
傷を負っているキーラを見て、「 放っとけない 」「 助けないと! 」って思った。
オレは何時しか怪物を見ても正常な反応が出来なくなっていたんだ。
まぁ、副業がテイマーだからなんだと思うが?
何はともあれ、小型化状態のキーラは弱いし、怪我をし易くて傷付き易いから気を付けて接してほしい事をポリシャへ伝えた。
勿論、オレのテムモンになったから野生のキーラと違って無害だって事も忘れずに伝えた。
見た目がニュイとチコとも違い過ぎるキーラに対して、ポリシャが慣れるには時間が掛かりそうだ。
うん、こればっかは仕方無い。
オレはポリシャを責めたりはしない。
エロフには出来る限り寛大でいたい男だからな!
一先ずキーラの御披露目と紹介が終わった所で、オレは食事前に入浴する事にした。
傷薬を塗ったキーラはトッポに任せて、オレはニュイとチコを連れて入浴した。
入浴を終えて寝間着に着替えたオレは、トッポからキーラを受け取って抱っこする。
9つの首がウネウネと動いていて、まるでメデューサの頭の蛇みたいだ。
でも、よく見たら可愛いかも知れない。
チコも弟が出来た事を喜んでくれてるみたいだし、キーラを可愛がってくれる。
キーラもニュイとチコに懐いてくれてるみたいだし、一先ずは安心だ。
テムモンは種族が違うからって理由で、人間みたいに差別や偏見をしないみたいだ。
テムモン同士で仲間意識でも芽生えるのかも知れないな。
謎の視線と影の正体が判明した事だし、今夜からは必要以上にビクビクする事も無くなったわけだ。
安心して眠れそうで良かった!!
キーラにはチコが使っていたハンモックを使わせようと思う。
キーラもハンモックを気に入ってくれるといいんだけどな。
アルト・ルキンツ
「 ニュイ,チコ,キーラ──、夕飯にしようね。
テムモンフードをあげるよ 」
ニュイ
「 にゅにゅ〜〜♥ 」
チコ
「 ちぃちぃ♥ 」
キーラ
「 キーキー? 」
アルト・ルキンツ
「 キーラはテムモンフードを食べるのは初めてだよね。
首が9つあるし…どうやってテムモンフードをあげたらいいんだろう? 」
トッポ:ハイエルフ
「 キーアマイガラミアの場合は本体の頭にあげればいいんだよ。
本体は此処だから間違えないで 」
アルト・ルキンツ
「 有り難う、トッポ。
キーラには…ち◯〜る系がいいかな?
パウチ系かな?
それとも缶系がいいかな? 」
トッポ:ハイエルフ
「 何れでも食べるよ。
雑食だからね 」
アルト・ルキンツ
「 そうなんだ?
キーラも何でも食べれるんだね 」
キーラ
「 キーキー♥ 」
そんなわけでオレは、テムモンに決められた量のテムモンフードを与えた。
足りない分はホワギナロが作ってくれた手料理を何時も通りに分け与える事にした。




