♥ ケールナの里を目指して 3
トッポ:ハイエルフ
「 右側へ移動してほしいなら右のツノに刺激を1回与えるし、そのまま歩いてほしいなら左右のツノヘ刺激を1回与えるといい。
右側へ曲がる時は刺激を3回与える。
左側も同様にツノへ刺激を与えるよ。
止まってほしい時は手綱を引けばいい。
チコの調教はボクに任せて 」
アルト・ルキンツ
「 ……有り難う…… 」
トッポ:ハイエルフ
「 他に聞きたい事はある? 」
アルト・ルキンツ
「 今は無いかな…。
教えてくれて有り難う、トッポ 」
トッポ:ハイエルフ
「 どう致しまして。
何時でも聞いてね。
ボクだけのアルト♥ 」
アルト・ルキンツ
「 ははは…… 」
トッポの求愛ハラスメントの所為で、オレの心が病んじまうっつーーーのっ!!
まぁ…でも、チコのツノってのは、手綱を巻き付けて馬車をコントロールする為に便利なんだな。
悪魔的で物騒なツノが2本も生えてる飛べない文鳥って……中々にヘビーじゃないか??
まさか野生動物みたいにツノで戦ったりしないよな??
5日間も足止めを食らってテントの中で待機してないといけないのは、かなり辛かった。
前世では自室に籠もって、「 オデぇ、自宅警備員してるんだぜ、グヘヘ 」とかほざいてニート生活してる奴等が羨ましくて仕方無かったけど……、いざ自分が似たような状況を迎えた時は嬉しくなかった。
漫画もテレビもゲームもスマホもパソコンも写真集も無いんだから当然だよ。
楽しいわけがない!!
娯楽が寝る事と食べる事と風呂に入る事とテムモンと戯れる事とエロフを眺める事ぐらいしか無いんだから、楽しめるわけがないんだ。
現代っ子だったオレには辛い5日間だった。
断トツで辛かったのはトッポの求愛ハラスメントだったが…。
オレは確実に窶れたよ…。
そんな中でも、オレは絵を描いてジグソーパズルを作ったり、オセロを作ってみたり、トランプを作ってみたり、カルタを作ってみたりした。
オレはあんまり絵が得意な方じゃない方だから上手くは描けないないけど、オレが絵を描くと何故かニュイとチコが喜ぶんだ。
自分の姿が紙に描かれてるのが分かるなんて、テムモンって賢いんだな。
テイマーにテイムされて知性や理性が芽生えるからだろうか?
良く分からん。
良く分からん序でにオセロとリバーシの違いも今一分からない。
ルールや遊び方は大して変わらないと思うから、どっちでも良いか?
オセロやトランプ,カルタにはトッポも興味心身だった。
「 男性向けに大人のトランプやカルタを作れば売れそうだね 」なんて事を言ってたから、その内18禁でアウトになりそうなトランプやカルタを作って売り兼ねないぞ。
妖精にチコの死体を作らせるんだから、オレが作った玩具も作れてしまうかも知れない。
どうせなら子供の育成に役立つ方向で作ってくれた方が良い気がするんだが…。
トッポだから期待は出来ないか。
オレだって工作ばかりしてるわけじゃなかった。
ホワギナロに剣の稽古を付けてもらったり、身体を鍛える為に筋トレしたり、基礎体力や運動神経を高めるた為の努力をしていた。
アウターマッスルだけじゃなくて、インナーマッスルも鍛える体幹トレーニングを人知れず頑張った。
オレは好きな事になら、どれだけでも頑張れる男だ。
体幹トレーニングの知識があってマジで助かったぜ!
そんなわけで、今日は待機5日目の夜だ。
止む気配なんて一向になく降り続けていた雨が止んでくれた。
きっと明日の天気は晴れてくれると思う!
絶っ対に晴れてほしいから、オレは1人で黙々と照る照る坊主を作り続けた。
ニュイやチコがオレの力作の照る照る坊主で遊ぼうとするのを制止ながら作り続ける。
トッポやポリシャから不思議そうな顔をされたけど、オレは気にしないで照る照る坊主を作り続けた。
丹精込めて作った照る照る坊主をテントの外に吊るそうとしたんだが──、全部逆さまになって降れ降れ坊主になってしまった!!
何でだ?!
オレの作り方の何処が悪かったんだ!?
そんなわけで、オレは失敗した降れ降れ坊主をニュイとチコにあげる事にした。
ニュイもチコも嬉しそうに降れ降れ坊主で遊んでくれている。
はしゃいじゃって可愛いな(////)
オレは既に寝間着に着替えているから何時でも寝られる状態だ。
ニュイとチコは未だ遊んでいたそうだから、掛け布団にくるまって先に寝る事にした。
オレは幸いな事に騒がしくても、明るくても寝られる体質なんだ。




