♥ 滞在はキャンプ生活 1
◎ サブタイトルを変更しました。
──*──*──*── 481日目
──*──*──*── ケールナの里
アルト・ルキンツ
「 ……此処が≪ ケールナの里 ≫かぁ…。
ポリシャが生まれ育った里なんだね 」
キャンプ地から歩き続ける事、約6時間後──オレ達は漸く目指していた≪ ケールナの里 ≫へ到着した。
目の前には≪ ケールナの里 ≫の唯一の出入り口らしい門が見えるが、見るも無惨に破壊されている。
ポリシャの案内で≪ ケールナの里 ≫の中へ入るが、痛々しい程に中も破壊されていた。
現在はエロフ達の手で修繕作業が行われているみたいだ。
それにしてもエロフの数がえらく少なく見えるのは何でだろうな?
アルト・ルキンツ
「 ……、……随分とエルフの数が少ないね。
修繕作業もあんまり進んでないみたいだし… 」
トッポ:ハイエルフ
「 当然だよ。
ガイゴズゴブリンに孕まされた雌は殺さないといけないからね 」
アルト・ルキンツ
「 えっ…殺す??
どうして?? 」
トッポ:ハイエルフ
「 ガイゴズゴブリンの子供が産まれない為にだよ。
ガイゴズゴブリンに孕まされると早くて1日で妊娠するんだよ。
ガイゴズゴブリンの成長は早いからね、2日で胎内から出て来るんだ。
だから、ガイゴズゴブリンに種を植え付けられたら胎内で成長する前に母体ごと殺さないといけないんだ。
相当な数のエルフがガイゴズゴブリンの被害に遭ったんじゃないかな 」
アルト・ルキンツ
「 そんな…… 」
トッポ:ハイエルフ
「 妖精もエルフの胎内に宿ったガイゴズゴブリンの子供までは始末する事は出来ないからね、こればっかりはエルフ達がしないといけない事なんだよ 」
アルト・ルキンツ
「 ……、……酷い話だね… 」
トッポ:ハイエルフ
「 里を全滅させるよりはマシだよ。
エルフは長命種だから、産んで育てて仲間を増やすよ 」
アルト・ルキンツ
「 ……、……、……そうだろうけど… 」
事情が事情だとしてもエロフの同族殺しなんて想像したくないな…。
アルト・ルキンツ
「 ち…因みにさ…どんな風に同族を殺すんだい? 」
トッポ:ハイエルフ
「 知りたいの?
まぁ、いいけど…。
一般的には毒物を飲ませて息を引き取った後、腹部を滅多刺しにしてから骨だけ残るぐらい強い火力で肉体を燃やすよ。
そうすればガイゴズゴブリンの子供も確実に死ぬからね 」
アルト・ルキンツ
「 ……生きたままじゃないんだ?
一寸安心したかも… 」
トッポ:ハイエルフ
「 そう?
男のエルフの数も少ないし、相当手強いガイゴズゴブリンが居たみたいだね 」
アルト・ルキンツ
「 そんなガイゴズゴブリン達を妖精が片付けたわけだよね? 」
トッポ:ハイエルフ
「 そうだね 」
ははは……おっかない…。
里長の所へ行っていたポリシャが戻って来た。
誰かも一緒みたいだけど、誰だろうな?
里長にしては幼い気がする。
エルフ:ポリシャ
「 お師匠様,トッポ様,アルト様、里長代理のネクトス様です 」
里長代理:ネクトス
「 初めまして、≪ ケールナの里 ≫の里長代理のネクトス・ビンジェズと申します。
話はポリシャから聞きました。
この度は曾祖母を助けて頂いたそうで、有り難う御座います。
心の底より感謝致します 」
里長のネクトスは膝ま付いて深々頭を下げてくれる。
なんて腰の低い里長代理なんだ。
──って言うか、曾祖母って??
誰が誰の曾祖母だって??
エルフ:ポリシャ
「 ネクトス様!
人前で私を曾祖母と言うのは止めてください(////)」
里長代理:ネクトス
「 あぁ……済みません…つい…(////)
ポリシャの恩人の皆様を歓迎致します。
里長代理の権限で、滞在の許可をさせていただきます 」
トッポ:ハイエルフ
「 有り難う。
滞在させてもらえるのだし、ボク達も出来る範囲で里の復興を手伝わせてもらうよ 」
里長代理:ネクトス
「 ──!!
有り難う御座います! 」
トッポ:ハイエルフ
「 では早速、取り引きをしよう。
アルトはホワロと一緒にテントで待っていて 」
アルト・ルキンツ
「 分かったよ… 」
トッポだけに任せて大丈夫なのか?
アルト・ルキンツ
「 ホワロ…トッポだけに任せて大丈夫かな? 」
精霊王:ホワギナロ
「 ……問題ない…。
……里の端にテントを張らせてもらおう… 」
アルト・ルキンツ
「 うん… 」
里長のネクトスさんと一緒にトッポとポリシャが離れて行く。
アルト・ルキンツ
「 ポリシャがネクトスさんの曾祖母なんて信じられないね 」
精霊王:ホワギナロ
「 ……長命種のエルフには良くある事だ…。
……何も珍しい事ではないな… 」
アルト・ルキンツ
「 そうなんだ… 」
精霊王:ホワギナロ
「 ……テントが張れたようだ…。
……ブェイは残りの怪物の解体を始める…。
……アルトはテントの中で休んでいるといい… 」
アルト・ルキンツ
「 うん… 」
オレはホワロギナロに言われるまま、妖精が張ってくれたテントの中へ入って休む事にした。
実際に休んじゃっても良いものなのか悩む所だ。
何せ露出度の高い格好をしたエロフ達が、汗を流しながらせっせと里の修繕に取り組んでいるのに、暢気にテントの中で休んでいてもいいんだろうか…。
余所者が勝手に修繕に手を貸すのは良く思われたりしないのかも知れない。
取り敢えずは、トッポが戻って来るのを素直にテントの中で待たせてもらおとうと思う。
ニュイとチコはテントの外で元気に遊んでいる。
ニュイに遊び相手が出来て良かったと思う。
精霊王:ホワギナロ
「 ……チコ、臓物は食べていいぞ… 」
チコ
「 ちぃ〜(////)
ちぃちぃ〜〜♥ 」
チコは肉食らしいけど、未だ肉は食べない代わりにホワギナロが解体した怪物の臓物を好んで食べるようになった。
嬉しそうに臓物に喰らい付いて食べる様子はグロテスクで、モザイクが必要になるぐらいの光景になる。
大きい文鳥が怪物の臓物を美味しそうに食べる姿は悪夢になりそうだから見たくない。
きっと肉を食べる時もグロいのかも知れない。
ニュイも臓物を一緒に食べてるよ……。
後で顔や体に飛び散った血を綺麗に洗い流してあげないとな……。




