♥ エロフと出会う 5
──*──*──*── 472日目
目が覚めてから着替えを終えてテントを出ると見知らぬ誰かが居た。
後ろ姿だけど長い金髪で、耳が長くて尖っている。
もしかして……エロフかっ?!
エロフ……いや、エルフだ、エルフ!!
オレの愛読していた漫画では、エルフは良くお色気キャラとして重宝されいたからつい(////)
何でエロフがブカブカの男物の衣服なんか着て、丸太に座っているんだ??
そんでもって何故、朝飯を食べてるんだ??
わ……分からん…。
精霊王:ホワギナロ
「 ……御早う、アルト… 」
アルト・ルキンツ
「 御早う、ホワロ… 」
トッポ:ハイエルフ
「 御早う、ボクの愛しいアルト。
ボクの隣が空いてるよ。
此方に座って 」
アルト・ルキンツ
「 ……御早う…トッポ… 」
朝から吐き気を促す言葉は要らないんだが…。
ニュイ
「 にゅにゅ〜〜! 」
チコ
「 ちぃちぃちぃ 」
アルト・ルキンツ
「 御早う──、ニュイ,チコ。
今日も元気そうだね。
異常はないかい? 」
ニュイ
「 にゅにゅにゅ〜〜 」
チコ
「 ちぃちぃ 」
何故か分からんが、今朝のニュイとチコは何時にも増してテンションが高気味の甘えん坊さんだな。
アルト・ルキンツ
「 ニュイもチコも朝御飯は食べたのかい? 」
ニュイ
「 にゅ〜 」
チコ
「 ちぃー 」
アルト・ルキンツ
「 未だなんだね。
僕を待っていてくれたんだ?
有り難う、一緒に食べよう 」
ニュイ
「 にゅにゅー 」
チコ
「 ちぃちぃ 」
ニュイもチコもお利口さんで、自分が食べたいテムモンフードを選んで持って来ている。
ちゃんと賞味期限が早く切れる中から選んで、封を空けてあるのから食べてくれる。
ニュイもチコも知能が高くて賢いテムモンでオレは鼻高々だぞ!!
ホワギナロが用意してくれたテムモン用の皿の中にテムモンフードを入れてあげる。
きちんと食べさせる1食分の量を守らせるのはテイマーの役目で責任でもある。
テムモンフードはステータスのパラメータを向上させるから、フードのあげ過ぎはテムモンの体調に悪影響を与えるかも知れないから気を付けないといけないんだ。
「 もっと欲しい 」と、ねだられたり,せがまれても心を鬼にして次の食事の時間まで辛抱させる必要がある。
あまりごねると見兼ねたホワギナロが「 ……アルトを困らせるな… 」って口を挟んでニュイとチコを静めてくれるから助かっている。
トッポの場合は「 “ 待て ” もまともに出来ないの? 大森林から放り出すよ 」って脅すから、ニュイもチコもホワギナロの背後に身を隠してぶるぶると震えるんだよな…。
トッポの場合は顔は笑顔なのに目が笑ってないんだ…。
「 黙らないと殺す 」ってぐらいの殺気が漂ってるんだよな…。
怖がる筈だ…。
ホワギナロが丸太のテーブルの上にオレの朝食を置いてくれる。
今日は茸たっぷりオムレツだ。
スープにも色んな茸が入ってる。
アルト・ルキンツ
「 わぁ──美味しそうなオムレツだね!
朝から茸ずくしなんて奮発したね 」
精霊王:ホワギナロ
「 ……妖精が集めてくれたからな… 」
アルト・ルキンツ
「 いただきます! 」
胸の前で両手を合わせて合掌してから、朝御飯を食べる。
ん〜〜〜っ(////)
今日もホワギナロの料理はメッチャ美味い♥
今朝もホワギナロの料理で幸せと元気のチャージ完了だな♥
アルト・ルキンツ
「 ──ところで、其処に座ってる人は……エルフ…だよね?
どうして此処にエルフが居るんだい? 」
金髪のエロフの瞳は碧眼だ。
金髪碧眼の王子様や美青年ではなくて、美少女だ!!
明らかにサイズの合わない大きめでダブダブな男物の衣服を着ていお蔭もあって、エロス!!
エロスが駄々漏れてますよ、エロフさ〜〜〜〜ん♥
トッポ:ハイエルフ
「 アルト、見過ぎ 」
アルト・ルキンツ
「 いだぃ,いだぃ,いだぃ──っ!!
ちょっ、トッポ──、痛いからつねらないでくれないかな? 」
トッポ:ハイエルフ
「 頭を鷲掴みにしていいの? 」
アルト・ルキンツ
「 いや…それも流石に…… 」
トッポ:ハイエルフ
「 そう?
エルフなんかに見惚れるアルトが悪いよ。
アルトにはボクが居るんだからね! 」
えぇ〜〜〜……彼氏の浮気を心配する彼女みたいな事を言い出したぞ…。
何時にも増して気持ち悪い奴…。
アルト・ルキンツ
「 えぇと…君の名前を聞いてもいいかな?
僕はアルト・セイファード・ルキンツだよ。
アルトで良いよ、宜しくね 」
トッポ:ハイエルフ
「 ──アルト! 」
トッポがオレの左足を踏みやがった!!
トッポ:ハイエルフ
「 ボクはトッポ・セイファード・ルキンツ。
見れば分かるだろうけど、ハイエルフだからね。
トッポ様,アルト様と呼ぶように。
君の命の恩人だから、確りと敬意を持って敬うんだよ 」
命の恩人?
このエロフと何があったのか知らないけど、やけに恩着せがましい事を言うんだな。
トッポ:ハイエルフ
「 彼はホワギナロ・ブェイ・オルタングだよ。
ホワロは精霊王でね、一緒に旅をしているんだ。
このパーティーのリーダーだから、特に失礼の無いように接しなよ 」
エルフの娘
「 は…はい…… 」
おぃおぃ……精霊王だなんて言ったら、俯いて黙っちゃっちゃぞ!
アルト・ルキンツ
「 トッポ!
ホワロの事を正直に教えなくても良かったんじゃないかな? 」
トッポ:ハイエルフ
「 大事な事だよ。
ボクはアルトの兄で、アルトはボクの弟だよ。
アルトもハイエルフだからね、色目を使うんじゃないよ! 」
トッポは何処ぞの継母かよ!!
トッポ:ハイエルフ
「 其処に居るのは、アルトがテイムしたテムモンだよ。
バブルスライムのニュイとグリンフェルノーツの雛鳥のチコ。
どちらもアルトに御執心だから、アルトを誘惑したリンチされるからね。
ボクは微塵も助ける気は無いから 」
言ってる事が滅茶苦茶だな…。
エロフは今にも泣きそうな顔をしてるじゃないか!
嫁を苛める姑みたいだぞ、トッポ!!
精霊王:ホワギナロ
「 ……トッポ…言い過ぎだ…。
……泣かせる事もなかろう… 」




