♥ エロフと出会う 3 / アルトの場合 1
──*──*──*── キャンプ地
──*──*──*── テント
──*──*──*── アルトside
トッポがキャンプ地を出て森の様子を見に行った後、アルトはホワギナロの作ってくれた夕飯を食べた。
ニュイとチコにはホワギナロがテムモンフードを与えた。
ホワギナロが沸かしてくれた風呂へニュイとチコと一緒に入ったアルトは、入浴を終えると寝間着に着替えてからテントの中に居た。
滞在した≪ ランダントピアの街 ≫の雑貨屋で買った紙に絵を描いている。
ニュイとチコが不思議そうな顔をしてアルトの描く絵を見ている。
アルト・ルキンツ
「 ──出来た!
見てごらん、ニュイ,チコ!
此方がニュイで、此方がチコだよ 」
ニュイ
「 にゅ?
にゅ〜にゅ〜(////)」
チコ
「 ちぃちぃ(////)」
アルトが書き終えた絵を見て、ニュイはピョンピョンとジャンプをして、チコは未だ小さくて可愛い翼をパタパタと動かして喜んでいる。
アルト・ルキンツ
「 えへへ(////)
喜んでくれて嬉しいよ。
この絵を裏返して、裏に厚紙を貼るんだ 」
ニュイ
「 にゅ〜? 」
チコ
「 ちぃ? 」
ニュイとチコは折角描き上げた絵を裏返して、何かを始めたアルトを不思議そうに見ている。
段ボール程の厚紙を貼った後、ホワギナロに頼んで精霊の温風で乾かしてもらったアルトは、用意していた定規とナイフを手に持ち、厚紙の裏にナイフを刺した。
ニュイ
「 にゅ?
にゅにゅ〜〜?! 」
チコ
「 ちぃ?
ちぃ〜〜〜?! 」
ニュイもチコもアルトが何を始めたのか良く分からなかったが、どんどん絵の描かれた紙が小さくなって行く事にショックを受けていた。
アルトが描いてくれた絵がアルトの手でバラバラにされて行くのだから、驚いてショックを受けるのは仕方無い事かも知れない。
厚紙を貼った絵を2cm程の正方形に切ったアルトは、台紙を作り始める。
段ボール程の厚紙を重ねて貼り付け、丁寧に枠も付けた後、精霊に温風で乾かしてもらう。
アルト・ルキンツ
「 ──出来た!
多分、異世界初のジグソーパズル!! 」
ニュイ
「 にゅ〜? 」
チコ
「 ちぃ… 」
アルト・ルキンツ
「 ニュイ,チコ──、見てごらんよ。
これは僕の前世の世界になったジグソーパズルって言う玩具なんだ。
この枠の中で、バラバラのピースを合わせて絵を完成させる遊びだよ。
僕が絵を完成させるのを見ててごらん 」
ニュイ
「 にゅにゅ 」
チコ
「 ちぃ? 」
アルトは台紙の枠の中にバラバラのピースを入れながら絵柄を合わせていく。
本来のジグソーパズルのピースは複雑な形をしているが、アルトには器用な真似は出来ない事もあり切り易い正方形にしたのだ。
次第に枠の中で絵が完成していく。
アルト・ルキンツ
「 ──出来たよ。
ほら、ニュイとチコの絵が完成したよ 」
ニュイ
「 にゅにゅ〜〜(////)」
チコ
「 ちぃちぃ〜(////)」
アルトが完成させたジグソーパズルの絵は、先程アルトから見せてもらった絵と同じだった。
ニュイはジャンプしながらクルクルと回り、チコは小さな翼をパタパタと羽ばたかせてジグソーパズルの完成を喜んでいる。
アルト・ルキンツ
「 ニュイとチコもしてみるかい? 」
ニュイ
「 にゅ? 」
そう言ったアルトは完成したジグソーパズルを再びバラバラにした。
これにはニュイとチコもショックを受けてヘタリ込んでしまった。
アルト・ルキンツ
「 えぇ〜〜??
あんなに喜んでくれたのに急にどうしたのさ? 」
ニュイ
「 にゅ゛ー…… 」
チコ
「 ちぃ… 」
アルト・ルキンツ
「 えぇ〜〜……。
ジグソーパズルは気に入らないって事かい? 」
精霊王:ホワギナロ
「 ……アルト…どうした…? 」
アルト・ルキンツ
「 ホワロ──。
ニュイとチコの元気が急になくなってしまって…。
ジグソーパズルが気に入らなかったみたいで… 」
精霊王:ホワギナロ
「 ……ジグソーパズル…とは何だ…? 」
アルト・ルキンツ
「 あっ、これだよ。
≪ ランダントピアの街 ≫にあった雑貨屋で買った材料で作ってみたんだ。
見よう見真似だから、売り物みたいに上手には作れないけど(////)」
精霊王:ホワギナロ
「 ……ほう…これをアルトが…。
……アルトは手先が器用だな… 」
アルト・ルキンツ
「 えへへ(////)
遊び方は単純で──、枠の中で絵を合わせて完成させるだけだよ 」
精霊王:ホワギナロ
「 ……簡単そうだが…難しそうだな… 」
アルト・ルキンツ
「 うん。
大きいピースは揃え易いから簡単だよ。
子供向けには大きいピースが多いね。
一般的なのは200ピース迄かな?
30分 〜 2時間ぐらいで完成させれるし。
パズルの上級者を目指すなら300ピースからだね。
達人を目指すなら1000ピース以上になるかな。
1000ピースで6 〜 12時間も掛かるよ 」
精霊王:ホワギナロ
「 ……ピースとやらの数によって難しさが増すのか… 」
アルト・ルキンツ
「 それもあるけど、絵柄も関係するよ。
それにピースの形も関わるよ。
パズルのピースには基本型ピースだけじゃなくて、変形ピース,シルエットピース,雲形ピースの形があるんだ。
変形ピースが多く含まれるパズルは難易度が高くなってるよ。
僕には基本型ピース,変形ピース,シルエットピースは作れないから本格的なジグソーパズルを楽しむ事は出来ないんだ。
この世界にあるといいんだけど…… 」
精霊王:ホワギナロ
「 ……奥が深いのだな… 」
アルト・ルキンツ
「 そうだね。
達人になる為のプロ認定試験もある程だったから 」
精霊王:ホワギナロ
「 ……アルト…このジグソーパズルだが…ブェイにくれないか… 」
アルト・ルキンツ
「 え?
別に構わないよ。
正方形のピースだから今一雰囲気が出ないけどね…。
そんなのでいいなら、幾らでも作るよ 」
精霊王:ホワギナロ
「 ……そうか…。
……作れる時に頼めるか… 」
アルト・ルキンツ
「 うん。
任せてよ! 」




